概念雑感:Artifact
サービスデザインとか、デザイン系の文献でしばしば目にするのが、このArtifactという言葉。一般的には〈人工物〉って訳される。ただ、大体の場合、そのあとに「人間がつくりだしたモノやコトで、制度も含む」みたいな説明がついてくる。
あー、なるほどね。
と思いながら、「じゃあ、人工物っていう訳でええの?」という疑念が浮かんでくる。でも、いい訳が見つからない。かというて、アーティファクトってカタカナでいうのもちょっと。
たまたま、こないだ講義でこの言葉を説明することがあって、「伝えづらいなぁ」と思ってた。そしたら、さっき以下のTweetを拝見。
artってのが、芸術という以上に「人の手になる」という意味合いであるってのは聞いたことがあった。ここらへんは、もしかしたら宗像正幸先生の『技術の理論』でも触れられてたんちゃうかな。ちょっと今手元にないんで、また調べてみなあかんけど。
で、factってのをみてみると、以下のような意味合いがあるらしい。
なるほど。
「人の手によって」「つくられたこと」=artifactか。これですっきりする。
こういう概念詮議というか、語源詮議は、言葉遊びのようにも見られるけれども、その概念の根底にどういうニュアンスがあるのか、そしてそれがどう変遷していったのかを体感的に知るうえで、すごく大事やと思う。
こういう話をしても、何でこういう議論が必要なん、なかなかわかってもらえへんけど(笑)
でも、radical(根源的&急進的)なことであるとは信じてます。
で、お前はどう訳語をつけるのかって?
まだわかりません(笑)
以上、雑感でした。
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