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5.釜石から花巻・盛岡へ

明日大阪に戻るので、花巻空港に便が良いように今日は盛岡で一泊する。
釜石を出る前に今関監督と利重剛さんが、釜石駅発のSL銀河の一日駅長をするイベントがあるらしいので。今日も満タンの朝めしで眩暈をしながら、ぶらぶら歩いて駅に向かう。
これが9時半頃。

途中、地元の醤油「藤勇醸造」を発見したり、Twitterで知った釜石ラーメン物語のイラストをロビーに展示している「ホテルマルエ」に観に寄ったりする。ホテルマルエのフォントが昭和で可愛い。

駅では機関車の煙が上がっており、横のシープラザ釜石の側面からモロに見えた。
人も居るけど全然余裕の隙間。こういうところは都会とは大違い。
うわーほんまのSLやーと重厚感に感激。
この宮沢賢治の世界観のSL銀河、本日が今年最後の運行だそうで、これ自体が来年春で終了するらしい。
そういや昨夜からカメラを持った若&老のチェックシャツの男性が多いなと思ってたらこれを撮る為か。
機関車の付近やええ感じのスポットは高級そうなカメラだらけになっている。
よくみたら向かいの山にもポツポツと駐車してカメラでこっちを狙っていた。
駅からなら監督や利重さんが観れたのだろうけど、そこまで行くには大事になりそうで、みなさんは発車のタイミング待ちみたいであったが、そこまではええわとホテルに戻る。
遠くから汽笛の音が聞こえた。

ホテルもチェックアウトをし、車で出発。
帰りにもう一件、どうしても食べて帰りたい釜石ラーメンの店があったのだけど、辿り着いたら「本日休み」の札がかかっていてがっくり。
まじか。。もうなかなか来ることないで。。。

そうなれば釜石でやり残したことはもう無い。
予定より早いが盛岡方面に向かうことにする。

釜石中央ICから高速道路に乗る。
空も小雨ぱらつく程度なので順調に走る。
18時半までに盛岡駅前でレンタカーを返さなあかん尻は絶対に決まっているので、早めに動く分には全然かまわない。特に天候によってガラリと変わる東北の恐ろしさは先日に経験済みなので余裕を持って動かなければならない。

岩手の高速道路には、基本、サービスエリアもパーキングエリアも無いので
(パーキングはあったがトイレも無い)その代わりに「出口から●●Kmに道の駅」という標識があるので、これが実質それの代わりとなっている。
高速から出ても、結局は戻らんといかんので、なるべく出口から近い道の駅で休憩することにする。
遠野も寄りたかったスポットだったが、天候もイマイチなので道の駅だけにした。

道の駅 遠野風の丘」は遠野ICから五分ほど。
ここめちゃめちゃ良い!
綺麗、広い、土産充実、フードコート充実、景色最高。
郷土料理のひっつみ汁(小)とアカザラ(小さいホタテ)が仰山入った炊き込みごはんを食べる。文句なく美味し。
K女史はここで買った多田自然農場のジェラートを絶賛。
一口貰ったがミルクベースのミカンのジェラートはたしかに声が漏れるほど絶品であった。
彼女は各地のアイスクリーム(又はジェラート)を制覇したいらしく
行く先行く先で買っている。

行きと同じく東和ICで降り、すぐ近くの「道の駅とうわ」へ。
温泉も併設されている道の駅。そしてここには「味噌ソフト」があり
「みそ~?」と悩んでいたが、ここまで来たらそら行かんとイカンでしょと押す。
K女史曰く、かなり味噌で相当味噌。味噌をなめているような感覚。
段々美味く感じてくるが、一口目は「これ全部食べるん無理!」となったらしい。
塩分大丈夫か。

花巻市街地に入り、一つ寄りたい場所があった。
その名も「マルカンビル大食堂」。
K女史が調べてたので私は全く分からなかったのだけど、古いビルの上に
昭和の大食堂があった。本当に広い。食券を買って座る大食堂。
エレベーターが空いた瞬間、活気ある人で埋め尽くされており外とのギャップで驚く。
昔は百貨店だったらしく、ここはその百貨店の展望大食堂であった場所。
私ら昭和現役世代は、模してるのでなく昭和が残っているのを見抜ける。
10段巻きのソフトクリームが圧巻で、K女史はこれが目当て。
せやけどようそんだけ甘いもん食べられるよな。
私はもう糖分は要らんので、花巻では有名らしい「夜来香」というお店の一口餃子定食が食べられるのでそれにする。ジューシーな餃子ではないが、おもしろい。美味い。
でもどうせならもっと昭和の洋食にすべきであったが、道の駅でけっこう満タン状態の胃が「勘弁してくれ」と言うので仕方が無かった。
他の人がナポリタン食べてるの見て、うわー頑張ればよかったかなと少し後悔。

10段ソフトクリームは特にK女史のものだけ斜塔のようにかなり斜めになっており、倒壊するのは時間の問題であったが、これはあまり心配いらない。
なぜかというと、ここでの食べ方はなんと割り箸でソフトクリームを食べる。
周りを見れば子供よりもおっさんおばはんが結構このソフトクリームを食べておりみんな箸で整えながら食べている。

電気屋街で観るメイド喫茶、的ではない昭和のメイドさんが大食堂を動きまくっていた。
花巻にはきっと他にも名物や名所はあるであろうが、ここもおススメです。


花巻を後にし盛岡へ。
車で一時間程度の予定なのでまだ余裕がけっこうある。
最後の道の駅に寄る。「道の駅 石鳥谷(いしどりや)」
海老ドリアみたいな名前。
この土地は日本三大杜氏のひとつ南部杜氏(日本最大)発祥の地らしく
道の駅自体が酒蔵イメージで、岩手のお酒もかなり充実。
酒ケーキなども多く「南部杜氏伝承館」や、酒造家、南部杜氏より収集した酒造用具が展示されている「歴史民俗資料館」が併設されており、酒好きなら外せないスポット。
そしてここにもソフトクリームがある。
「酒ソフト」K女史が挑戦。
美味しいのだけどおもっきり酒粕を食べているみたい。



そしてレンタカー返却のトヨタレンタカー盛岡駅前へ。
予定返却時間より2時間ほど早くついた。
なんとその2時間分の4千円が返却された!
うそー!
借りるときに「ぼったくられた!」と思ってたのだけど
早く返せばちゃんとその分返却されるのね。
すいませんトヨタレンタカー。
雪の道もなんのそのでヴィッツちゃん三日間ありがとう。
ちなみに12月01日~04日で、4日間。
総額22,275円。安い。


内陸ゆえか盛岡が一番寒かった。
駅近くのホテルで一泊して、地元パンの福田パンやらを訪れたりして
すぐに空港に向かう時間。
JR、空港バスを乗り継いで花巻空港から無事帰ったのであるが、まあそれは大した話は無いので旅はこれにて終了。

今回はそういった条件が重なっていたので、思い切って来たが、
ほんと来てよかった。
関西人からしてみれば東北は、親戚でもいない限り、かなりイメージしにくい場所。釜石を訪れるのは初めてであったが、リアス式海岸独特なのか、かなり自分の想像を超える地形で、時間さえあればもっと歩いて見たかった。
結構交通費もかかるので、なかなか簡単に来ることは出来ないけども、またきっかけがあれば積極的に訪れたいと思うし、数か月でも住んで、釜石や久慈の絵を描くのも良いなと思っている。
なんせ釜石ラーメン目的で行ったのにほとんど食べられなかったのは大きな心残り。
また映画が本格的に公開されるときに来るチャンスがあれば良いかな。
そうなる前に来なければラーメン屋が混むのかも。
だって釜石ラーメンのポテンシャルはえげつないから。

みなさんも久慈に行くことがあれば、駅前のYOMUNOSUで壁画を確かめてください。
そして「釜石ラーメン物語」は2023に全国公開予定らしいのでみなさん是非楽しみにしといてください。

おしまい。

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