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チャンスは突然やってくるから、駆け出す身体を持ち続けよう

意識高い系のタイトルにしてみたけど、実際の私はそんな大層な人間ではない。
2年間、自分の仕事に自責を感じていた私が、誘われてからたった3日で未経験の職種への転職を決め、絶賛忙しい毎日を送っている私の気持ちを(情熱が冷めないうちに)書いておこうとおもう。

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転職直後の今は、実力は伴っていなし、わからないことだけだし、毎日わけがわからない。あと1年くらいは、もっと辛くて悔しい気持ちになるんだろうな。とも思うけど、転職しなければよかったとはまだ思えない。

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今から2年、1度目の転職で闇に堕ちた私は、とにかく転職することがとても怖いものになっていた。

なぜ2年間も悩んでいたのか?
辞めた会社は嫌いなわけじゃない。人間関係が悪いわけでもない。給料だって年功序列で確実に上がるし、ボーナスも3回でたりする。

だけど、1番大事であるはずの、”どんな風に仕事がしたいか??”ということを私はすっかり見落として転職してしまっていた。

入社して、すぐに自分の仕事の難易度にとてつもない違和感を感じたのだ。

ざっくりと言うと、仕事が楽すぎて暇すぎて毎日苦しかった。楽でいいじゃん。って周りからは何度も言われたし、貴方は恵まれてるから分からないんだと怒られたりもした。
私の人生と貴方の人生で恵まれているという条件は違うのだけどな、と思いながら怒られたのは今はいい思い出だ。


だけど、私は周りから何と言われようと、やっぱりこんなことは仕事をしているとは言えないと相変わらず葛藤する毎日を送った。そして、自分の仕事がない日の気分は最悪で、いつのまにか自分の存在価値さえ否定するようになっていった。

なぜこんなにも楽な現状対して恐怖を感じているのか?
それは、このまま楽な環境に慣れすぎたら、今後何かあったときに残りの人生を走りきる体力が残っていない自分になってしまうのではないかと思ったから、である。

そして、2年毎日考え続けた。
今の環境で忙しくなる毎日が来ることを願って待つか、このまま衰退していく感覚を持ちながら仕事をするのか、毎日悩んだ。

悩んで悩んで身体がおかしくなっていった。

人生でこんなに悩んだのは、この2年間が初めてだ。
今ならわかるが、私がなぜこんなにも悩んでいたのか、それは就業してたった2年間で転職することは、社会的にみて価値が下がるという固定概念と周りからどう見られるのか怖かったからだと思う。

そんな人生の迷子に陥った私の気持ちを言語化してくれたのが、池田さんが書かれた記事だった。忘れもしない。初めて読んだときは衝撃が走った。

私の感じてた違和感は正しかったということが書かれていたから。

そして、転職してからわかったことは、”楽”と”楽しい”は全く違うということ。

楽な仕事をするうちはなにも考えなくて済む。言われたことを言われた通りにすれば、なにも問題は起こらず、誰からも怒られることはない。
ただし、今以上に自分の能力を活かすことも伸ばすこともない。次第に考えることをやめるようになり、現在から好転する機会を掴むことすらなくなる。そして、現在維持ならまだしも、数十年後に続く先は暗転である。

(ここで勘違いして欲しくないのは、私は成長とかやりがいとか、そう言うことを言いたいわけではなく、変わらない自分を求め続けられるということは、言い換えると、自分の可能性や人としての能力を潰されてしまうことと一緒だということ。)

そして、楽な環境で楽な仕事という、ぬるま湯に浸かると弊害も起きる。限られたタスクをこなすうちに、あたかも自分は仕事ができる人という勘違いをしてしまったり、逆に今後なにかやるのはしんどい。と無駄に体力を温存してしまったりする。

———-体力の温存などできるはずないのに。

なぜなら、体力はそのまま温存できるのではなく、日々衰えていくものだがら。温存している気になって、本当は毎日少しずつ体力はすり減っている。当たり前だ。だって、仕事を通して培っていくはずのトレーニングをしていないのだから。

ハードワークがいいというわけじゃない。体があってこその仕事だ。自分を壊してまで仕事を続ける必要はない。
しかし、なりたい自分や、ありたい姿がある場合には、現状に対する違和感や未来への希望を自ら捨ててはいけない。

20代のうちに自信をつけられなかったら、30代になったときに、私はなにを糧にして戦えばいいのだろうととにかく不安だった。

そして、成功体験を積み上げることができなくなっていた私は、自分に対する自信もどんどんなくなっていった。

迷子になった私は、なにを基準にして会社を選べばいいのかすら分からなくなっていた。

どの道が自分が本当に進みたい道なのか、自分で全く検討もついていなかったので、明るい未来に向かって歩いてるはずが、目標の見えない未来をまじまじと見せつけられ、自分でやりたいことも見つけられない人生なのかと、落ち込む数ヶ月が続いた。

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ただ、止まってはいけない。そんな気持ちだけは常にあった。とにかくがむしゃらに動いて色々な人と会って話をして、今まで知らなかった世界を知る努力をした。

すると不思議なことに、人から人へ繋がって、そこからまた新しい人と出会って、今の会社とつながることができた。

本当に色々な人に支えられ、応援されている今が1番幸せだと思う。

どうなるか分からないし、現状がずっと続くことはない。きっと、また嫌になる瞬間だって何度も来るだろう。
でもそれは、今までの私の悩みとは全然違って、前向きな悩みであることは確かだ。

一歩進むことができた私は、今過去を振り返ると、なぜあんなにも悩んでいたのだろう?と不思議でしょうがないけど、人生はそんなもんだろう。

後から振り返って、あぁそんなこともあったよね、と自分の中で引き出しをたくさん作っていく方が濃い人生になる。

とりあえず、2年間一生懸命走り切るだけの体力は残ってるから、本気で楽しく働こう!!!


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