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夢日記(5)「見つけたぞ タカハシ!!」

夕方、私は若い男性と女性と三人で歩いています。

京都の街のどこかかな?心斎橋の街角かな?

「ここです、この喫茶店です」

女性の方が私に話しかけながら、四つ角にある古い雑居ビルの2階を指をさしている。

「いつも歩いているのに気が付かなかったよ」と私は言いました。

男性の方が「ここのオムライスは世界一です」と言ってガッツポーズをしています。

二人ともキラキラしていてかわいいなあ
と60歳の私はそう思いながら二人の後から階段を上った。


店の中を見ると畳が敷かれています。

靴を脱いで店に入り、低いテーブル席に案内され、胡坐をかいて座りました。

大きな観葉植物がたくさん置いてあり、和風のようなトロピカルのような内装です。

大きな窓があり、曇ったガラスの向こうに隣の建物がうっすらと見えています。

「何か変わってるけど、気に入ったよ」と私は言いました。


三人で楽しくおしゃべりしていると、店主じきじきにオムライスを運んできました。

40代くらいで長髪、服装は軽くくずしているけど清潔感もあり、言葉づかいは丁寧です。
店は変だけど、店主はえらくかっこいい。

二人はテーブルに置かれたオムライスを見て「これこれ!!」と満面の笑みを浮かべている。

オムライスは、大きなどんぶり風の器に盛られていて、直径20センチぐらいのケーキのような形をしている。
やっぱり変だ。

「おいしいでしょう」と隣に座っている女性が私に顔を近づけた。

うれしそうな笑みを浮かべ、茶色い目が印象的だ。

かわいい。

この子、こんなにかわいかったっけ??どちらかというと地味なタイプだけど。
というかこの瞬間だけ顔が入れ替わってないか?

不思議な気分のままオムライスを食べた。

小食の私は半分しか食べられなかったけど確かに美味しかった。


店内はほどよくにぎやかで居心地がよかった。

そこへ、新しい客が入ってきた。水商売風の女性二人で元気いっぱいというか、ちょっと品がない。

隣の席にドカッと座って大声でしゃべりだした。

せっかくのいい雰囲気が台無しになったように感じて残念な気持ちになった。


・・・ いつの間にか時間が経っている。そろそろ帰る時間だ。

突然パトカーのサイレンが聞こえ、店の近くに止まった。

曇った窓に赤い光が点滅しているのが見える。それにつれて店内も赤く染まる。

階段をドカドカと上がってくる音が聞こえ、制服を着た警官がひとり飛び込んできた。


やっと見つけたぞ!! タカハシッ!!


中年でやさぐれた感じの警官は入口に仁王立ちになり、全員を見回している。
店主に小声で何か話しかけながら、一人一人をにらみつける。

私たちは、自分のことをタカハシと言われるかもしれないと不安になった。


変装しても無駄だっ!!


と叫びながら警官は隣の女性二人組に向かって走ってくる。

髪の長い方の女が、

ハハハハハ!!



と笑いながら跳躍し、警官の頭の上を飛び超えた。

まるでスローモーションのようで、楽しいような、あざ笑うかのような顔がはっきり見えた。
足が前後に綺麗に伸びていて見事な跳躍だ。

そして、そのまま店から出て行った。

警官は、くそうっ!!と言いながら追っていく。

あっという間の出来事で、私たちはあっけにとられて動けずにいた。


おしまい。
久しぶりに変てこな夢を見ました。
眠っている間に、いったい何を考えているのだろう???








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