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投資家や事業家の視点がわかる令和の虎

こんにちは、中小企業診断士の山田盛史です。
最近、YouTubeで令和の虎というチャンネルを見ています。
みなさんは2001年~2004年にテレビ放送していたマネーの虎というテレビ番組をご存知でしょうか。

マネーの虎とは

マネーの虎とは、これから事業を起こしたい起業家(志願者)が経営者(虎)に対して事業計画をプレゼンして出資の可否を決定するという
番組です。
放送当時は、私は高校生でしたがマネーの虎をリアルタイムで見ていました。
当時は事業の内容の良し悪しなどは分からず、事業内容を詳細に理解できず何となく見ていた記憶があります。

ネットで検索すると動画がアップされているので、今でも見ることができます。

令和の虎とは

マネーの虎に出演されている経営者の一人である岩井良明社長が立ち上げた令和版のマネーの虎が、令和の虎としてYoutubeで配信されています。
令和の虎に登場する経営者は20代から30代の若手の経営者の方々となっています。
また、出資形態も①融資、②投資、③社内ベンチャーの3つの中から選べる形式になっているところが特徴的です。

マネーの虎と令和の虎の違い

マネーの虎は経営者(虎)が絶対的な存在で、起業家(志願者)は事業内容について虎から厳しい言葉を浴びせられる場面が多くありました。
演出によるところもあるのかもしれませんが、虎が上から目線で志願者を追い詰めるというような場面が多くあります。
一方、令和の虎は虎が絶対的な存在というイメージではなく志願者の良い部分を引き出そうという形で、虎と志願者のやりとりが展開されるような形になっています。また会場に笑いが出たり和やかな雰囲気で展開されています。

虎の質問は事業計画を考える上で重要な観点を教えてくれる

虎は志願者が作っている事業計画の内容についていろいろと質問を
しながらやり取りが進んでいきます。虎の質問から、出資や融資をする立場の人がどのような観点で資金を出すか否かを意思決定するかという考えがよく分かります。

例えば、よく出ている質問としては次のようなものがあります、

「これまでの経歴・経緯を教えてください」
「事業を立ち上げたいと思ったきっかけを教えてください」
「他の商品やサービスとの違いは何ですか」
「どれくらいの収益が見込めるのですか」

質問の形は違いますが、これらの内容を知りたくて形を変えて虎は様々な質問をしているということがよく分かります。

令和の虎では志願者が作成している事業計画の内容は公開されませんし編集されている関係上、すべての会話は分からないのですが、上記の観点が明確になっていない事業計画が多いのだと思います。

しかし、融資を受ける際の事業計画ではこれらの観点を言及するのは必須です。自分のやりたいことを説明したい気持ちが先行して競合分析や市場分析があまり出来ていないのだろうと思います。

これから創業をお考えの方は、虎の質問や発言から出資や融資をする人がどのような観点で事業を評価するかという一端が分かる良いという意味で参考になるチャンネルであると思います。

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