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【Unity】宴を会話シーンとして使ってみる【実験】


宴4を会話シーンで使う

ノベルゲームをUnityで簡単に作れるアセット「宴」ですが、RPGやアクションの会話シーンとしても使えるようです。

URPへの対応

今回は、その実験をしてみました。
「宴」は2023年12月にメジャーアップデートし、宴4となりましたが、URPには非対応です(今後、URP対応プラグインが公開される予定とのことです。)。

今回の実験もURPでは上手くいかない所がありましたので、宴を会話シーンとして使うのは、URP対応プラグインを待ってからURPで作るか、ビルトインでゲームを作るかの2択になると思います。

↓ビルトイン・URP・HDRPの比較

ボタンクリックでメッセージウィンドウを表示する手順

基本的に宴は公式リファレンスがしっかりしており、日本製ですので、迷うことはないと思いますが、一応自分の環境では少し違うこともあったので、載せておきます。

1.Add To Current Sceneで既存シーンに宴関係のオブジェクトを追加

2.SampleAdvEngineController.cs(名前は何でもよい)を作って、空オブジェクトにアタッチ

3.AdvEngine>UIのCanvasのイベントカメラをメインカメラにする

4.UguiBackgroundRaycasterを非アクティブにする

5.セリフのエクセルのStartシートの一行目に*testを挿入

6.ClearCameraを非アクティブにする

7.Menu>Root>Buttonsの不要なボタンを非アクティブにする

基本的には全て不要。スキップとバックログはお好みで。

8.メインカメラにUguiBackgroundRaycasterをアタッチ【注意】

なぜか「コンポーネントから追加」はできないので、プロジェクトからドラッグして、追加する必要があります。
これをやらないと、会話シーン中にも他のUI等がクリックできてしまいます。

ドラッグしてきたらクソつよ優先度になってた

9.ボタンからシナリオを呼び出す

クリック時イベントでSampleAdvEngineControllerのSampleAdvEngineController.JumpScenario(string)を呼び出します。5で*testと入力した地点に飛びます。*は不要です。

結果

もるんもるんしてるのが目に浮かぶ

補足事項1.オート再生について

なぜかデフォルトではオート再生がオンになっており、勝手に会話が進み、会話ウィンドウが消えてしまいました。オートボタンをアクティブにし、クリックすることで一応、解決はしました。コンフィグのデフォルト値を変えることは可能ですが、デフォルト値は非オートでした。

補足事項2.音量について

宴はSoundManagerを持っていますが、子オブジェクトのSoundGroupのオーディオミキサーグループを元々用意しているAudioMixerに変更できます。
Ambienceは環境音なのでSEのAudioMixerと一緒で良いと思います。

補足事項3.URPで出た不具合

URPとビルトインではカメラ周りに違いがあるらしく、宴側のCamerasを色々触っても、画面が真っ暗になるか、メッセージウィンドウが映らないかのどっちかにしかなりませんでした。メッセージウィンドウがアクティブになっているのはヒエラルキーで確認しましたので、やはりURPと相性が悪いのだと思います。

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