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和尚のつぶやき #347(評価より支援)

教育が始まった瞬間から
常に評価されて育ってきましたが
大人になり仕事を始めても
評価は続きます
死ぬまで評価は私たちに
つきまとっているようです
客観的に評価をすると言いますが
どの世界でも客観性を保証した
評価などきれいごとです
組織の大きさであったり
身びいきであったり
主観的、意図的な評価が
世間には山ほどあります
逆にお墨付きのような評価が
怪しくて仕方ありません
口に出して言うのが
憚れるというのが現実かもわかりません

評価の在り方はいいとして
子どもが成長する中で
評価で輪切りにするのは
合理的で便利かもわかりませんが
それは大人の都合であって
必要最低限に留めるべきです
すべてを評価で覆いつくした教育など
生きた人間にすることではありません
教育は評価ではなく支援です
便利さを取って実を失う
まさに愚の骨頂です
難しい教育理論ではなく
単純な理屈です
いくら理屈をこねて
評価の必要性を述べても
評価が第一とはなりえません

一生評価され続ける人生は
素晴らしい人生ですか
やっとゆっくりと思ったのも束の間
老後も現役時代の実績や資産構築で
評価され続ける
それが評価の実態です
評価は自分のことだけを考える
人間を作り上げます
ひとつの基準に過ぎない評価を
絶対なものと考えてしまい
自己中心の人間になります
支援や手助けを大切にはしません
施す心、助ける心、支える心を
失った国に未来はありません
教育の在り方は国の未来を
大きく左右するのです

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