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和尚のつぶやき #364(非力を知る)

自分の力を過信してしまうと
自信があることでも
思わぬところで
足元をすくわれることがあります
自信を持つことは大切なことですが
一人の人間が万能であることはなく
得手不得手もあれば
力の及ばないことも
たくさんあります
この社会は多くの人によって
支えられていることを思えば
自分の力のいかに小さいことか
思い知らされます
これはお互い様であり
ごく自然なことです
自分の非力を知ることで
他人の力によって
生かされていることに
感謝の念も出てきます

自分の限界
人間としての限界
その限界の中で
その限界を少しずつ超えて
人類は進歩してきました
非力であることを
知恵によって
乗り越えてきました
謙虚に限界と
向き合ってきたからこそ
進歩できたと思います
何でもできるという傲慢さは
進歩にとっては弊害です
非力と弱さを力に進んできました

矛盾するようですが
自己効力感と強さは
一見、推進力がありそうですが
壁にぶつかると
弱いところが露呈します
非力だからこそ
壁にぶつかって当たり前
弱いからこそ
粘ることが必要となる
自分の非力と弱さを
知っているからこそ
乗り越えて行く強さが生まれます
その先に光が見えてくることが
わかります
自信を持つことは大切ですが
それ以上に自分のありのままを
知ることが大切だと思います




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