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どれぐらいの英語力で、どんな留学生活が送れるのか

「英語喋れるようになりたい」これは誰もが抱く目標だと思います。しかし、そもそも私のように日本で生まれ育ってインターナショナルな経験がゼロの人には、留学生活で必要な英語のレベル・肌感がまったくありません。よって、まったく喋れない状態と、ネイティブ並みにペラペラに喋れる状態の間に、どんなレベルがあるのかわかりません。
ということで、「どれぐらいの英語力がある」と「MBA留学中にどのような生活を送れるのか」について、私の100%主観に基づいたなんの科学的根拠もない内容で進めてまいります。

Leve1:学位は取れるけど、、、

学位取得だけを目的とするのであれば、受験プロセスを通過していればあまり問題ありません。ただし、学業的な消化不良が多いので、まあまあストレスを抱えることになります。具体的な学生生活のイメージは以下の通りです。

必用なレベル

IELTSのOA7.0(Lは7.5くらい、Sは6.5くらい)で最低限生き残ることはできると思います。

生活のイメージ

  • 授業内容は半分くらいしか理解できないので、Deepl、Otter、Grammarlyを駆使し、予習と復習を相当に頑張る必要がある。

  • 教授や生徒の言っていることがリアルタイムではわからないので、コールドコール(事前予告なしの教授からの指名)で発言を促されることに怯えながら授業を過ごす。

  • ゆえに、発言することもほぼできず、地蔵のように沈黙を貫き、クラスの端で存在感を消して授業を過ごすことになる。

  • 結果的に同級生の会話の輪にもそんなに入れず、パーティーとかもあんまり楽しくない。クラスの陰キャとしてじっと耐える。

私もMBAプログラム開始時はこのレベルからスタートしました。色々な試験を潜り抜けたことで、無意識のうちに自信過剰になっていたのですが、クラス内のカーストの低さに心を打ち砕かれます。そうして落ちこぼれ側の気持ちを理解することで、謙虚さだったり、多様性だったり、思いやりの心だったりという、リーダーシップに必要なものを学んでいきます笑。
まあでも卒業だけすればいいやーという人や、別に社交的ではない人は、全然心配しなくていいと思います。

Level2:そこそこ成績が良くなり、ぼちぼち友達もできる!

たぶん私はLeve2とLevel3の間ぐらいだと思います(Level2寄りですよ)。留学前に一生懸命頑張っていれば、このステージから始めることは十分可能だと思います。だんだん学校生活が楽しくなってきます。

必用なレベル

Level1の英語力に加え、会話で頻出するフレーズやイディオムの習得。ニュースやドラマではなく、もっと砕けた、そして会話に特化した英語に触れる必要あり。自習するならYoutubeの講義動画等だが、留学して2か月~4か月くらいすれば英語のシャワーによって到達するはず。

生活のイメージ

  • 引き続きDeepl、Grammarlyにはお世話になるものの、授業内容は概ね理解できるのでOtterからは卒業できるレベル。消化不良が少なくなるので精神が安定し出す。

  • ただし、ゲストスピーカーでネイティブのマシンガントークの人が、抽象的な話をしだすとついていけない。

  • 引き続き予習と復習は頑張る必要があるものの、すべてのファイルを反射的にDeeplにぶち込むことからは卒業する(時間効率の観点ではぶち込むこと多数ですが)。

  • 引き続きコールドコール(事前予告なしの教授からの指名)で発言を促されることに怯えながら授業を過ごすものの、一応しどろもどろでも回答をすることができる。

  • たまにめちゃくちゃ自信があって単語やワンセンテンスで回答できるときは、勇気を出して手を上げることができる。

  • 少人数かつノンネイティブの人たちとは楽しく会話ができるようになる。ただし、ネイティブの人たちのマシンガントークにはまったく太刀打ちできない。

  • 陰キャ階層のなかでは徐々にプレゼンスを発揮し出すし、たまに陽キャたちとも戯れることがある。ただし、決して主要グループの一員ではない。

Level3:いい成績が取れて、みんなとワイワイ!

このレベルからは、学校生活めっちゃ楽しいと思います。授業の部分についてはLevel2の日本人が比較的すぐキャッチアップできる気がしますが、やはりその他の社交性やコミュ力の観点で日本人は圧倒的にビハインドしているので、完全なるLevel3の形態になるのは難しい気がしています。
ちなみに私がこの境地に100%達したわけではないので、Level3とLevel4は記述が薄くなっていきます笑。

必用なレベル

ネイティブが喋る英語の習得。具体的にはリンキング等のネイティブ特有の発音の理解と慣れ。スピーキングはIELTSでは測れないですが、簡単な文構造でも、言いたいことを淀みなくすべて言える状態=瞬間英作文だったらどんな問題が出ても瞬間で言えるレベル。あと、地味に英語の相槌の表現を豊富に持っておくと、なんかコミュニケーション取ってる感じになるので大事だと思っています笑

生活のイメージ

  • 授業の内容はほぼ理解できていて、積極的に発言もできる。

  • うまく手抜きもできるようになるので要領がよくなり、授業以外の様々な活動(クラブ活動やセミナー、カンファレンス等)にも参加しやすくなる。

  • 誰とでも楽しく会話ができ、パーティーにも積極的に参加し、加速度的に友達が増える。

  • 主要グループの一員として、クラス内でプレゼンスを発揮する。

Level4:世界の中心は自分!キラキラなMBAライフ!

たぶん、世にはびこるMBAの美談は、この階層の人たちが発信しています。普通の人が到達するにはなかなかに高い壁だと思います。私はあともう1年いても、実力的にもパーソナリティ的にも不可能だと思います。

必用なレベル

わかりません笑。たぶん英語のリスニング力的にはLevel3で概ね完成されていると思うので、あとはスピーキングがどれだけ洗練されていくのか、発音をどれだけ綺麗にできるかだと思います。ちなみに同級生はみんな発音はそんなに良くない人もたくさんいるので、もしかしたらあんま必要ないかもです。あくまで私のあこがれの話です笑。

生活のイメージ

  • 授業は100%理解できて、発言もガンガン行い、クラスの雰囲気をけん引していく。また、グループワークでも議論をリードし、メンバーをインクルージョンしていく。

  • 授業だけでは物足りず、課外活動やネットワーキングも積極的に実施。イベントも自分で企画しちゃう。

  • 同級生とも表層的な仕事やライフスタイルの話だけでなく、価値観などの深い話もでき、心の底から相手を理解することができている。

  • いわゆるクラスの主要キャラで、みんなから愛されている。

ちなみにクラスには悪目立ちする人もそれなりにいるので笑、みんなから愛されるというのはポイントです。現実的にはやっぱりこういうキラキラな人はいて、単純にすごいなーと思います。

おわりに

もちろん最上位のレベルが理想ですが、今の実力と、残された時間と、ご自身のパーソナリティをよく考えたうえで、レベル感のイメージを持てるといいと思います。そしてそこをターゲットに、ご自身の足りないものをせっせと積み上げていけば、きっといつか夢はかなうと思います。私は残りの学生生活で、1mmでもLevel3に近づけるように努力していきたいと思います。


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