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30代でのMBA留学における費用対効果③コミュニケーションスキル

30代でのMBA留学における費用対効果シリーズ第3弾。今回はコミュニケーションスキルです。私は多様な価値観に触れ、自身のコミュニケーションスキル(含む英語力)を向上できたことが、MBA大きなtake awayの一つだと思っています。
ちなみに過去記事はこちらです。

英語力

MBAでは英語力は大して上がらないという話もよく聞きますが、私は劇的に伸びたと思っています(単純に留学前の準備不足だった可能性も否めない)。オンライン英会話や語学学校との違いを簡単に説明していきます。

オンライン英会話との違い

1日1回30分程度のオンライン英会話と、朝から晩までシャワーのように浴びる生の英会話。単純に量が違います。また、通常のオンライン英会話はノンネイティブ中心かつ、話すスピードが基本的には遅いです。そして相当なモチベーションが無いと、チューターに褒められて心地よく過ごすことに慣れてしまい、成長がどこかで止まります(※)。
一方MBAはとにかく苦労するので、否が応でも成長します。英語のレベルを上げなければ、授業についていけず、議論に入れず、友達もできません。日々不安を抱き続けることになります。
ちなみにオンライン英会話を否定しているのではなく、初学者にとっては非常に手段だとは思っています。まず最初は自信をつける(外国人にビビらない)ことが大事なので、その点、DMMとかでひたすら数をこなすのは意味あると思っています。

※ちなみに宣伝ですが、私が手伝っているRingleは100%ネイティブスピーカーかつまったく日本人慣れしてない人たちがチューターなので、活きた英語を学べます。留学ほどの量は担保できませんが、オンライン英会話で伸び悩んだ方や留学・駐在準備が必要な方にはおすすめです。

語学学校との違い

日本でも散々調べてたのと、MBA入学の直前に最後の追い込みで語学学校に1か月ほど通ったので一応肌感があります。
こちらも量が少ないということと、通うだけでは苦労しないので伸び悩むということについては、オンライン英会話と同じです。より文法とかをちゃんと教えてくれるので、質としては勿論語学学校の方がいいと思います。しかし、講師⇔生徒のやり取りが中心で、生徒同士のやり取りは少ないと思います。つまり、美しい英語には慣れていきますが、発音やアクセントが違う英語にはなかなか慣れることが難しいです。
MBAは世界から集まった人たちが、思い思いのアクセントで思い思いに喋り倒してきます。おそらくビジネスシーンでもきれいな英語を話す人は稀で、第二外国語として英語を話す人が多いと思うので、語学学校とMBAのどちらが活きた英語に触れられるかと言うと、やはり後者に軍配が上がると思います。
また、どうしても語学学校ですと美しい英語を話しがち(というかそれが彼らの商売なので)で、話し言葉も文法的に間違いのない長ったらしいものになります。しかし、実際には主語や動詞が省略されたり、相槌だけで会話が成立したり、メールやチャットで使うフレーズはまた違ったりします。この辺りも、活きた英会話とは違うという点を認識しないといけないです。
語学学校についても一応フォローしておくと、やっぱり文法はめちゃくちゃ大事です。文法できると文章読めるようになるし、書けるようになります。身振り手振りとパッションで伝えるコミュニケーションからワンランク上げるには、こちらも意味があるものだと思っています。

インターナショナルな場でのお作法

立ち居振る舞い

初対面の時は目を見ながら握手をして、大きな声であいさつをし、決して頭をペコペコしない。初めはこんなことすら知りませんでした。また、首を縦に振っても「Yes」であることは伝わらないことがあるので、親指を立てて「Good!」と言うとか、自分を指すときは指を鼻に向けるのではなく、手のひらを胸に当てる。とにかくリアクションは大きく、握手、ハグ、スマイル、、、細かな所作は挙げだしたらキリが無いですが、こういう些細なことも知れたのは結構大きいです。とにかく最初は外国人アレルギーもあるので、自信がつくだけでも大きな前進です。
こういった経験を経て、私は今後インターナショナルな場にいても、たぶん奇異な行動はとらないと思います。

How are you?

これは最初相当戸惑いました。同じ授業を受けていて、休み時間に外ですれ違うたびに全員から「Hey, how are you?」「What's up?」「How are you doing?」等々とにかく声を掛けられます。最初はこれを文字通り受け取っていて、一人一人に丁寧に返していたのですが、トイレに行く途中のすれ違いざまなど、もはや会話をすることは不可能です。そして気づきました、このやり取りに意味はないんだと。ただ単に「うぃ」ぐらいのノリで挨拶しているだけなんだと。それ以来私は「Good! Good!」と適当に連呼するか、「Hey, how are you?」と返してます。それで終わりです。誰ももはや「How are you?」と言った後の相手の返しは聞いてないです。

パーティー・ディナーのカルチャー

パーティーの機会もすごく多く、フォーマルなジャケット来てちゃんと着席のものから、クラブミュージックがガンガンになってみんなが踊り狂っているものまでありました。そういう場で、どうやって過ごすのかも学びました。また、誕生日パーティーはホスト側がおもてなしをし、ゲストはプレゼントを持ってくるだけということもこちらで知りました。あと、家に友人を招待する機会も何度かあり、ベジタリアンへの配慮だったり、たこ焼きが海外の人(除く一部のアジアン)からは不人気だったり、案外お酒飲む人少なかったりといったことも学びました。

ほめる文化

もちろん国によって差異はあるのですが、クラス全体でみると否定的なことを言う人はすごい少ないなと言う印象です。というか日本人はブーブー文句言い過ぎだし、少なからず出る杭を打つ感じがあります。日本にいるときは私あんまり感じなかったのですが、こっちに来てインターナショナルな人々と触れ合うと、出る杭打つ感じはめちゃ気になりました。
あと、自分を卑下するとか遜ることも基本しないですね。自分を下げるよりは、他人を上げることに重きを置いてます。
もちろん褒めすぎることの弊害も見てきましたが笑、総論としてはこの方針は賛成なので、私も極力文句とか言わないで良いところに目を付けていけるようにしたいなと思いました。

エグゼクティブプレゼンス

余談ですが、エグゼクティブプレゼンスというものも授業で学びました。要すれば役員ぐらいになったときに、周囲に良い影響を与えるための立ち居振る舞いで、しっかり研究対象として認知されている領域で、ビジネススクールの講義科目の一つとして存在していました。たしかにアメリカのエグゼクティブの堂々たるプレゼンテーションと、日系大企業の役員のように自信なさそう株主総会とかで喋っている姿を見ると、アメリカに一日の長があるなと思います。学ぼうと思えばこういうのも学べます。


今回もとりとめのない感じになりましたが、以上となります。
次の記事ではジョブチェンジについて触れていきたいと思います。

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