手持ち無沙汰な春休み

「風立ちぬ」を見た。春休みで手持ち無沙汰な日常が続く。ネットサーフィンすることは飽きたし、体に悪いような気がしてなるべく避けていた。

テレビの録画リストを遡ると、映画ばかりが残されている。ドラマとか、バラエティは一度見たら削除されるが、映画は残すのがうちの基本だ。
その数ある映画たちから「風立ちぬ」を選んだ。理由は特にない。

この作品はかつて大戦時代に活躍した飛行機「零戦」の設計者である堀越二郎の生涯を描いたもの。全てノンフィクションというわけでは無いみたいだ。

二郎の声優は庵野秀明監督が務めていた。これは今回鑑賞して初めて知った。こんなにいい声だとはな、生真面目で博識な二郎にとても合う色気ある声だった。

ジブリってなんでこんなに魅了されるんだろうな。
ジブリパークに行くほどでは無いが、ジブリ映画は幼い頃から好きだ。

なぜ好きなのか考えた時に、ありきたりなことしか言えそうになく言葉にしようか迷う。

ジブリを見ると癒される。
今日みた「風立ちぬ」のあるシーンでは草原がまるで海のように滑らかに、風に靡いていた。とてもふかふかそうな草原で周りに木はなく、広く広く草原がいきたわっていた。

主人公とヒロインの恋の落ち方もいい。
最初は二郎の帽子が風に飛ばされてそれに気づいたヒロインの菜穂子が空中でキャッチする。
その数年後、菜穂子が山の麓あたりで風景をスケッチしている時、日除のためのパラソルが風で飛ばされてしまった。飛ばされた先にいたのが二郎だった。
二郎はそのパラソルを飛ばされないように捕まえる。そこで2人の関係は発展していった。

対比というか、お互いの物が風に飛ばされて、それをお互いが捕まえる。といった描写がロマンチックで良いし、タイトルの名に相応しい描写だと感じた。

自分が映画を見てみて気づいたのはこれぐらいだ。
何度か見直せばもっと気づくこともあるかもしれない。
映画を純粋に楽しむことも好きだが、それぞれの描写や登場人物の発する些細な一言に隠された意味を見出すなど、解像度高く映画を鑑賞できたなら、もっと映画を楽しめるだろうなぁ。

春休みは映画を見ることが増えると思うので、記録していこうと思います。

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