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ー肉斬骨断ーアメフトサッカー結末

前回の「ー肉斬骨断ーアメフトサッカー」に前線の3枚にレギュラー番号の8番9番10番を先発して、前半は抑えて後半勝負の弱小チームの定番戦略から脱却し、前半攻撃チームの後半守備チームを描いた。だがベスト16の先発メンバーは負けたコスタリカ戦とよく似ていて、8番が孤立している。グループステージの得点シーンに必ず8番と9番は名を連ねていたのにだ。

悪い予感は当たりPK戦には絶対の自信があるクロアチアの狙い通りの結果に終わった。強豪国は延長戦まで戦くことは考えていない。優勝するためのスタミナ維持のために、元気な前半に決めて後半は流すのだ。同点に追いつかれてからの勝負ではなく、せめてスペイン戦同様に後半最初から切り札は切って欲しかった。試合運びのうまいクロアチア相手ならなおさらである。

決勝トーナメント一回戦の対戦相手がPK戦をいとわず、リスクを冒さずにボール保持したのは、首位通過したチームが見る間違いなく新しい景色だ。しかし強豪国にカウンターサッカーしかできないのでは、新しい時代に入ったとは言えまい。サッカーは連携プレーが最重要だ。だから強豪国は先発メンバーを固定し、守ってくる相手にも主導権を握ってゴールをこじ開ける。

メンバーを入れ替えて戦えば連携はうまくいかない。後半メンバー交替して逆転したら采配の妙ではなく。最初からうまくいかないのを反省すべきだ。今回連携プレーで相手を切り崩して得点したと言えるのは、ドイツ戦の同点ゴールだけだ。天才ドリブラー9番から10番へスルーパス、シュート気味のセンタリングをキーパーがはじいた所に決定力のある8番がつめていた。

冒頭に書いた8番9番10番先発はこのプレーの再現を見たかったからだ。「ワールドカップファン半世紀前半」に書いた天才ドリブラーが相手守備を切り裂くシーンをもっと見たかった。世界に通用する最大の武器を最大現に活かさないのを世界はあきれているだろう。感動をありがとうの賛辞だけで単純に天才ドリブラーをもっと見たかったと怒らないのがこの国の限界だ。

#新しい景色を2022

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