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ホントに文書作成力・文章力がアップする名著(個人の見解です)

文書作成力、あるいは文章力の書籍をみかけると、つい手に取ってしまいます。しかし、ケチな性分なのでなかなか購入には踏み切りません。

先日も、あるベストセラーを思わず書店で手に取ったのですが、「自分なら買わない本」と結論づけ、SNSでぼやいてしまいました。

「では、どんな書籍なら買うのかを紹介してほしい」との返信をいただき、
自宅の本棚を漁りました。そこで回答した書籍を、まとめました。

本多勝一「日本語の作文技術」新装版

おすすめポイント:一文一文をどう書くべきか、明快に説明されている
要注意ポイント:ときに攻撃的な文章や政治思想に絡んだ文章が含まれる

本多勝一「中学生からの作文技術」

おすすめポイント:「日本語の作文技術」よりずっと平易で読みやすい
要注意ポイント:大人が買って読むには恥ずかしいのかもしれない

照屋華子「ロジカル・ライティング」

おすすめポイント:文書の全体構成を「考える」ところから説明している
要注意ポイント:論理的な文章がテーマで、エッセイや小説には向かない

中川邦夫著 「ドキュメント・コミュニケーションの全体観」(上下巻)

おすすめポイント:組織での問題解決手段としての文書の在り方が分かる
要注意ポイント:文書より問題解決に主眼を置いているようにも思える

倉島保美著 「論理が伝わる世界標準の『書く技術』」

おすすめポイント:パラグラフ・ライティングを一般向けに説明している
要注意ポイント:説明や例文が「型」にはまりすぎている

バーバラ・ミント著「新版 考える技術・書く技術」

おすすめポイント:ド定番。他の類書がすべてこの書籍の亜流に思えるほど
要注意ポイント:日本語訳に原因があるのか、読解しにくい

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ケチな自分が実際にお金を出した本であることと、今後も手元に置いておきたいと思う本であることを具体的な選出基準としました。

「すぐに実践できるスキル」を羅列したようなハウツー本なら、買ってもすぐに手放します。そのため、ここに挙げたのは「読んだからといって誰もが簡単にスキルアップできる本」ではないタイトルばかりになりました。

その分、身につけたときには「小手先ではない本当のスキル」と胸をはれるのではないかと思います。

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