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私の履歴書みたいなやつ

子供の頃から歴史が好きで、現在に至っている。
自分が歴史に興味を持ったきっかけは、小学校に上がる前に、父が貰ってきた古書の中に子供向けの『太平記』を見つけたことだった。これで一気に歴史沼にハマり、小学生の頃には陳舜臣監修の『三国志(演義)』(中国の連環画(清代の漫画のようなもの)の翻訳)を読みふけっていた。この頃、子供向けの歴史概説書を買ってもらい、日本史全体に興味を持つとともに、自治体主催の歴史教室に参加して知見を深めた。

現在の蔵書。ここに映っているのはほんの一部。
何冊持っているかはわからない。

中学生の頃には不定期に「朝の読書タイム」があり、それをきっかけによく本を読んだ。黒岩重吾の『古代史の迷路を歩く』、永井路子の『悪霊列伝』、犬養孝の『万葉の旅』などを読んだ。高校生になると小遣いで本を買うようになり、PHP文庫などの歴史雑学本をよく読んでいた。電車通学だったので、読む時間は存分にあった。この頃は黒岩重吾や関裕二の古代史本を多く読んでいた気がする。大学に入ると、徐々に講談社学術文庫やちくま学芸文庫などの学術書を読むようになり、同時にトンデモ系の歴史学説(例えば雑誌『ムー』が取り上げるようなもの)からは卒業した。
高校生までは読書ばかりで、実際に博物館などに足繁く通うようになったのは大学生以降で、この頃は収入がなかったので目的の博物館だけ行く事が多かったが、卒業し手に職をつけると余った時間で古墳や寺社の巡見に出かけるようになった。
改めて振り返ると筋金入りの歴史好きである。中学〜高校生ぐらいのときには、漠然と「発掘調査をする仕事に就くんだ」と思っていて、そのままブレずに初志貫徹してしまい、今では某自治体で考古学の学芸員をしている。

博物館巡りは単なる趣味ではなく、
展示の手法を学ぶ勉強の機会でもある。

今回は自分を語ってみた。我ながら、ここまでブレていない人は珍しいのではないかと思う。ただ、金儲けのために好きでもない仕事をやるよりは、自分の趣味に直結する仕事を楽しみながらやりたかった、というのはある。


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