メディアの印象操作と現実

「男尊女卑」

という言葉をよく聞くようになった。

日本は世界に比べて男尊女卑が酷い国なんだとメディアでもよく言われている。

それに引きずられてか、何なのかよく分からないが、

「そうだ、そうだー！！」

と日本女性が声を上げ始め、男性をコケ下ろしにするような発言も目立ってきた。

と同時に、皇室の皇位継承にまで男尊女卑という概念を取り入れて議論始める始末だ。

男尊女卑についてのツイートの反響

これにはずっと違和感を覚えていたので、以下のようなツイーとを投稿して見た。

このツイートは意外にも結構な反響があった。

皆、

メディアが推しまくる理想の男女像

　　　　　　　⇅

自分の中で大切に思いたい男女像

というものの間で揺れ動き、様々な感情を持たれていることの証左なのだと思う。

Twitterでの印象的なコメント

ほとんどが賛同の意見であったが、一つ印象的なコメントが目に留まった。

私と同じく、長い間、海外で暮らしているという女性の方からのものだった。

彼女はこう書き記した。

時代にもよるかなあ。女性が強いのは確かだが、私の祖母は離婚も結婚も自分の意思でなくさせられた。叔母は嫁ぎ先に充分な食事をさせてもらえなかった。私は就職に苦労し男性に差をつけられた。
そして北米では自由に働いてます。日本では男はこうあるべき女はこうあるべきに縛られることが多くて窮屈。
基本的に男性社会だから女性の私が感じるだけのことだが、、、もう日本に住んでないので随分変わったのかもね。

一見、まともな意見に見える。

これを日本のメディアが取り上げたら

「日本は島国だからね〜。考え方が古いからな〜。欧米の方が自由でいいよね〜」

というメディア御用達言論人によって日本という国がバッシングされるネタになっていたことだろう。

しかし、本当にそうだろうか。

性差を活かした生き方の知恵

男はこうあるべき、女はこうあるべきという風潮があるとしたら、それは

長い歴史の中でそうする事が男女お互いにとって、社会全体にとって丸く収まるから自然にそうなっていたんだろう

と私はアメリカで長く暮らす中で思うようになってきた。

勿論、日本の中でも例外はあっただろう。

しかし、今の世の中はあまりに個人の自由の尊重が叫ばれ過ぎており、一見理想的なようだけど、人々は心の中で困惑しているように私には見える。

なぜなら、ほとんどの人間は基本的にある程度の型を好む傾向にあるからだ。

『何でもいいんだよ。どれでもいいんだよ』

と選択肢を大量に与えられると逆に選ぶのに困ってしまうのと同じだ。

そうでなければ、同じような商品や服装や音楽が同時にトレンドになって売れまくるという現象は起きないだろう。

男はある程度、こんな男になりたいという理想像があり、女にも同様にあるが、その理想像が全く異なっていることが、そんなに悪いことなのか。

男と女が何もかも同じであることが良いなら、神はなぜ男と女を創造されたのか。（私は宗教信者でなないが）

男と女というのは、明らかに肉体的な個体差があり、それにより思考も異なる。そして、得手、不得手も異なってくる。

それは平等、不平等などという価値観で測られる物でない。

女性政治家が増えることは果たして良いことなのか

日本の政治家でも「もっとたくさんの女性を官僚のポストにつかそうではないか！」というような活動の会を女性議員だけで作っている人達もいる。

しかし、日本を憂う私たちが本当に望んでいるのは、

女性議員や女性閣僚が何%いるのかということではない。

はっきり言って、女性でも男性でもその中間の人でも、任命されたポストが適材適所であり、その人が政治派閥や官僚の出世合戦に明け暮れるような人でなく、ただ日本国の国益を追求して、働いてくれる人なら誰でもいいのだ。

LGBT利権

中間の人という話をしたら、思い出したことがある。

私には学生時代にゲイやらレズの友達が何人かいた。

その人達に突然、カミングアウトされたが、　　

私:『ふーん、そんなんだ〜』

で終わって、それ以後の友人関係は変わらなかった。

今はLGBTという利権の絡んだ運動のせいで逆にゲイやレズの人が周りから特別視されたり、周りからも平等に扱わないといけないという脅迫観念から変に腫れ物に触る様な態度を取られて当事者は迷惑しているという話もよく聞く。

本当にそうだと思う。

多様性を訴えるなら、わざわざその人たちをクローズアップして弱者のように仕立て上げ、多数派の人がまるで差別主義者のような扱いをするのでなく、お互いが何も言わなければ良いのだ。

それが一番、お互いの良さを認め合うことになる。

日本は男尊女卑の文明ではない

男尊女卑の議論も同じだ。

はなから、男は女を見下げているという結論ありきでの話になってしまっている。

いや、待てよ。日本のどこが男尊女卑なんだよ。家計の財布の紐を握っているが、虐げられているなんておかしいだろうが。

と、私のように声を上げる人がもっといても良いと思う。

この日本における男尊女卑の嘘や誤解についてはブログでも色々な視点から語っているので、もっとこの話題について深めたい方はそちらを参照ください。

【今回は「日本は本当に男尊女卑の国なのか」について語っていきました。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

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