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【みんなは知らない、スーパーの内緒話】

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皆さんが知らないスーパーマーケットの「内緒話」を経営者だった私が公開します!
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記事一覧

【食品値引き「店員の勘」から「AI」でロス減へ?】

スーパーでよく見る「夕方の売り尽くしセール」、担当者が賞味期限の短い生鮮品などに「値引シール」を貼って売り、少しでも売れ残りを減らすこの販売方法。このタイミングを狙って買いに行く客も多いほどである。 なになに?今度はイオンやローソンで、人間じゃなくて「AI」が値引きのタイミングや値段を判断すると?(@_@) 昔は(きっと今も)たくさん売れると思って陳列したものの、お客さんの入りが悪かったり、天候などの影響で売れ残った時は、「値引シール」の嵐となり、当然部門の「粗利益率」は

【永遠のテーマ〜どっちのレジが速い?】

テレビを観ていたら、「スーパーのレジ待ちのコツ」なる話題を取り上げていた。連休中の交通渋滞はどちらの車線を走った方が速く着くか?から派生して、これまでスーパーのレジで待たされた経験を出演者が披露していた。 銀行のATMの様に、客が一列に並び、空いた機械に順々に流れていく「フォーク型」と呼ばれるタイプなら、「こっちの方が速いと思ったのに(><)」と悔しい思いをしなくても済む。 ☝️どうしてこんな時、隣の人がドヤ顔をして「お先に〜」と言ってる訳でもないのに、あんなに悔しいのだ

【食品ロスを減らしましょう?~セブンイレブンの試み】

コンビニの弁当や総菜売り場で、スーパーでよく見るような「値引きシール」を見ることはあまりない。今でこそ多少増えたが(調理パン等)その数も少ないし、見つけても「半額シール」でもない限り「じぁ買おう!」とはならない。 そんな中、セブンイレブンが「食品ロス削減」のために、弁当など消費期限が迫った商品300品目を値引き販売していくというニュースを見た(値引きのタイミングは本部から通知される)。 👤ちょっと待て! セブンイレブンはかつて「値引きはするな、廃棄して新しい商品を並べろ

【ここにもセブン、あそこにもセブンで成り立つの?】

コンビニオーナーさんの相談も受けたことがあるので、今回はちょっとこの記事に噛みついてみよう! ☝️セブンイレブンは同じエリアに何店舗も出店し、「(占有率)シェア」を高めたり、競合他社に対して「店舗数の優位」で競争に勝つため、あえて道路の向かい側に店があっても、自社競合しようとも出店を続けている。 その店舗数は前年度期末で21,400店舗、ファミマやローソンの店舗数15,000前後を凌駕する。 皆さんも思うはずだ。 👥「またコンビニができるの、道路一本向こうにはセブンが

【安売りスーパー『玉出(たまで)』も苦境に!】

大阪の皆様にはお馴染みの安売りスーパー「玉出」。賞味期限が残りわずかとか、箱が多少凹んでいる、多分輸入品?など「小さなこと」は気にしない、日々の食費を節約するお客さんで賑わう人気店である。 全国各地にこのような「激安スーパー」があり、よくテレビ番組で紹介される。『安いは魅力』、これは揺るがない真実である。 しかしスーパー玉出をはじめとするこの激安スーパーも、昨今の円安による「仕入原価の高騰」や「人件費・経費増」を理由に、経営が厳しい店が増えている。事実「玉出」は一昨年から

【万引き犯の「誤認逮捕」、あら〜(><)】

滋賀県の大型スーパーで、74才のお婆さんが300円のいなり寿司を万引きした容疑で逮捕。「盗んでない、知り合いからもらったモノです!」と言っても信じてもらえず、3日間も拘束されたという。 その後、お婆さんにいなり寿司をあげた男性が現れ、在庫と販売数から万引きしたモノではないことが証明された。→最悪の「誤認逮捕」事件である。 スーパーマーケットは万引きに頭を痛めている。総売り上げの2%が万引き被害とも言われるこの業界。レジ袋有料化からのマイバックの持ち込みやセルフレジの普及、

【キャッシュレス決済の裏側】

一昔前に比べたら、最近の支払いはコンビニにしても飲食店にしても、手軽にスマホをピッ!またはカードをサッ!とかざすだけで済んでしまう便利さ。紙幣や小銭を持つ必要もなく、財布がなくても特段不自由は感じない。 ☝️キャッシュレス決済について考えてみる。 【お客さんのメリット】 ・現金を持ち歩かなくていい ・ポイントが貯まるなどのサービス ・対面で直接従業員とやり取りする手間が減る 【店側のメリット】 ・釣り銭の準備やお釣りの間違いがなくなる ・無人レジで人件費の削減ができる

(正)【テレビに紹介させました!】

(誤)【テレビで紹介されました!】 (正)【テレビに紹介させました!】 スーパーに行ったら、惣菜売り場で『テレビで紹介されました!』と書かれたキャッチコピーのPOPを見つけた。 👤そうか、テレビで紹介されるほど評判になっているのか! 売り切れる前に買って食べてみよう。 こうなるかどうかは別にして、最近では特にこんな宣伝文句が多いと感じるのは私だけだろうか? 全部当てるまで帰れまテン、芸人さんが「コンビニスイーツ」の売れ筋や「外食チェーン」の人気メニューベスト10を当て

【ヨーカドーの「撤退できぬ病」】

昭和から平成の中頃まで、そうイオンがまだ「ジャスコ」と名乗り、あの「ダイエー」が凋落していった時代、ヨーカドーは小売業の雄として君臨していた。日本一だった。 駅前を中心にあの鳩のマークを掲げ、よそ行きの百貨店ほどではないにしろ、そこに行けばなんでも揃う大型店を日本中に配置していく。多層階にらせん状の駐車場、食品売り場は地下にある。皆さんがよくご存知の店づくりである。 ユニクロも家電量販店もまだ小さく、100円ショップも少なかった。ドラッグストアもなく、薬は地元の薬局で買っ

【アメリカの「1ドルSHOP」1,000店舗閉鎖へ!】

日本の『100均ショップ』の原点は、アメリカで創業された「ダラーショップ」と呼ばれるものだった。以後それまでホームセンターや雑貨店・文房具店で売られていた商品が全部100円で売られるようになり、日本中に拡大していった。 消費者は「今までの高い値段はなんだったんだ(@_@)」とショックすら覚え、何かあれば「それダイソーで100円だよ」と指摘されることも多かった(^^; まさにデフレを象徴する業態である。 この「100円ショップ」の成長の影で、ホームセンター・スーパーの雑貨コ

【禁断〜スーパーの裏側】

東京都で「カスタマーハラスメント条例」が制定されるのを記念して、これまであまり言い返すことができなかった店側の元主人として「お客さんだってあんまりの時がありますぜ!」との投稿させてもらおう。 スーパーの社長だった私が、皆さんにとって有益な情報を提供できるとすれば、「正しい万引きの捕まえ方?」など裏側の話だろうがw、それは避けるとして、私が経験して来た『万引きトリビア』をお届けしたいと思う(全て真実ですよ)。 「note」開始直後にも【爺ちゃんの万引きは捕まる、下手だから!

【コンビニ「◯◯監修商品」の謎】

コンビニに行くとよく『◯◯監修』ラーメンとか、『◯◯シェフ監修』のスイーツ・デリカの商品を見かけますよね?各コンビニが競うようにその数は増え続け、人気やブームによって「改廃」されていく。 中でも「カップ麺」のアイテム数が多い。その上「ご当地人気ラーメン店」監修の商品まで登場している。 お値段は総じて高めである。それでも興味のある人やファンは購入してその味に浸る。味の「再現度」についての意見は人それぞれだろうが、チルド麺なら本物により近づけるはずだ。 こうなればもはや「モ

【黒船の、正体見たり、いじめっ子】

まさかこんなネタで記事を書くとは思いませんでしたが、コストコの「下請けいじめ」が出てきました(@_@) 大量仕入れや配送の効率化によるコストダウン、リピート率の高い会員の年会費で回す利益率の低さが武器のコストコ。おまけに全国どこでも従業員の時給は一律1,500円という大盤振る舞いで、人集めの苦労も無い。 全国の「田舎町」から誘致され、地域の発展にはコストコか「◯◯」などの迷惑施設?を呼んでこい!などと笑えない話も聞く。 コストコさえできれば地域が活性化する、と安易な考え

【お母さん、それは「買い物上手」とは言いません!】

スーパーで会計を終えて商品をマイバッグやレジ袋に入れる台がある。「サッカー台」と呼ばれるものだが、そこには水気のある商品を入れるためのポリ袋(タイミーロール)が置かれている。さしずめトイレットペーパーみたいな形状で、コロコロと回せば欲しいだけ貰えるサービスだ。 (大して意味のない)レジ袋が有料化されてから、お客さんはそれぞれが防衛手段を取った。マイバッグを持参したり、段ボール箱に入れたり、無料の紙袋を貰ったりする(これもおかしな話)。 ☝️皆さんも目撃したことがあるはずだ