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【イトーヨーカ堂が早期退職の募集開始】

イオンにやられっぱなしの(あえて言うなら)栄華を極めた日本一の小売企業、その名も「イトーヨーカドー」 私の幼少時代、自分の店のすぐ近くに大きな店舗を建てて、こどもの心を長年曇らせてくれた「あの」黒船のような巨大企業。

そのヨーカドーの凋落が始まって久しい。理由や改善策などを語るほどの立場ではないから、それらは専門家に任せるとして、私の家業を倒産寸前にまで追い込んだ、かつての「ぶっ◯すリスト」筆頭に名を刻んだ宿敵が、このザマでは困るのである。

甲子園で死闘を尽くした相手高が、次の試合で負けてしまったらこちらの立場もないのと一緒だ。こんな雑魚に心配されてどうするよ?創業者の伊藤さんも、セブンを引っ張ってきた鈴木さんもきっと面白くないはずだよなぁ。


そのヨーカドーは、目下不採算店を2桁ペースで減らしている最中である。「スクラップ&ビルド」ではない。「撤退」である。今年もこれから閉店する店舗がハッピーされることだろう。

田舎で栄華極めた後、競争に負けて撤退。大きな敷地と老朽化した店舗だけが残され、跡地には(多少お行儀が悪い)ディスカウント系のチェーン店が安い賃料で入店していく。ヨーカドーが消してしまった商店街の店など、もはや生きているのかさえ分からない状態である。

☝️撤退が決まった地域はまた騒ぎが始まる。
「店がなくなって買い物難民が発生する」
「昔からの思い出の店が失くなるのは寂しい」
「行政はこれからどうするつもりだ!」
「沢山の従業員の雇用はどうする?」

そんなこと知るか?→当事者はこれが本音である。

「民間企業が出ようが閉めようが、採算に合わなければ撤退する!別に違法でもない」人情や温情・恩義に縛られたら株主に責められて経営陣が退陣を迫られるのがこの世の常である。


さてヨーカドー、今度は本社を売却してコスト削減、店舗のそばに置いて現場に近いところで管理する。

そして早期退職制度を進めて将来の人件費などのコスト削減に努めるとのこと。必死だわ、吹けば飛ぶようなローカルスーパー(我が社)と同じ道を辿ってる(^^;

スーパーなどの小売業は「人同士」が介在する仕事なので、機械化や外注化できない部署の人間を減らすと「致命傷」になる。それでもこれを削らなければ生き残れない(外資の株主に食われる)状態にあるのが今のイトーヨーカドーなのである。

ヨーカドーは「早期退職制度」で肩たたきした後、どんな人材(人財)を残したいのだろうか…?そんなスーパーマンはもうスーパーには残っていないんじゃないかな?機械化とパート化を進めて、その管理ができる少数の社員がいればいいってことか。

☝️対象者は45才以上、人数など規模は設けておらず、イトーヨーカ堂は「キャリアを持つ社員が、事業変革を行う上でグループ内外の働き方を選択できるよう実施する」としている。

→翻訳すると…株主総会で詰められるから、困った時の『より一層のコストダウンを進めます🙏🏻作戦』としか読めない私。

#なんかダイエーと似てきたような


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あなたが失敗した時、迷った時、逆境の時、倒産地獄から生還した私だからこそできる励ましを届けたい。皆さんの力となり、笑顔になれる記事を投稿していきます。私もまだ発展途上です、一緒に成長していきましょう!

【小林 久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com


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