夏の終わりの夜に

さて、前回に引き続き #8月31日の夜に というハッシュタグのお題をテーマに話していこうと思う。

このハッシュタグはnote公式からnoteクリエイターに対しての投稿募集ではあるが、その意図は何だろうか。公式アカウントの投稿によると以下のことが書いてある。

前回も話したが、一般的な学生の夏休みの最終日はこの8月31日とされている。(ただし一部地域においては8月下旬から新学期が始まる学校がある。) ということは明日から学校が始まるわけである。

めんどくさい、と考える人が多いのではないだろうか。

特に普段から学校が苦痛だと考えている学生はいままで長い休みから一転また嫌な学校生活に戻らなければならないという重圧は自分が想像するだけでも相当なものであろう。

2015年に内閣府が発表した『自殺対策白書』で、8月31日から9月2日にかけて18歳以下の学生の自殺者数が急増するという記述がある。具体的には平均して8月31日には92人、9月1日には131人という風になっており、いかにこのシーズンに自殺者が急増するかがわかるだろう。

学校に行きたくないという意見で最近話題になったのは、小学生YouTuberのゆたぼんである。(URL:https://www.youtube.com/channel/UCMod1HDUu_SZslmDApR8zOQ
彼は不登校の自由を訴え、学校に行きたくなければ行かなくてもいいのではないかということをスタンスにYouTube上で活動しているとされる。(という語尾で書いたのは実は私は彼のYouTube動画をあまり詳しく見ていないからである。あまりこのようなYouTubeクリエイターは見たくないという個人的な意見もあるが、これに関するさまざまな事情については別に語る機会を設けたいと思う。)

彼がネット上で話題になったとき、各方面からさまざまな意見が出た。一番多かった意見が「義務教育を受けずにYouTubeで生活しているのはおかしい」「自己中」「学校に行け」であった。(具体的なツイートをここに貼り付けることもしたかったが、無用な争いを避けるためにあえて示さないでおく。togetterに詳細にまとめてあるので各自で検索してほしい。) 大部分が批判の嵐である。また、彼のYouTubeチャンネルを弱体化させるためにいまこの投稿を執筆している間にもネット界隈ではさまざまな工作活動が進められているようである。

正直に言って私はこの世間の流れに対して反対である。世間は学校に対して期待や信頼を持ちすぎである。私もかつて義務教育を9年間と高校生活3年間を終え、大学生活も4年間を終えようとしている身である。そのため学校生活などはそこそこ経験してきたつもりではあるが、地獄のように感じる子供も中にいるだろうと思うような環境である。(特に小中学校。) 社会問題となっているいじめはもちろんあるし、クラスメイトは自警団のように少しでもルールを外れた生徒を糾弾する。はっきり言って大人の社会よりも厳しい側面があるのではないかというぐらいである。それも教職員が見ていない場所で

私もそう感じた一人だった。ただ、私には友人がいた。親友と呼べるほど仲が良かった友人は数えるほどしかいなかったがそれでもその友人たちと会えるという理由だけで学校に毎日行く気になった。ただそれだけである。

何が言いたいかというと、学校を強制するな。学校に行くことで規律を守れるようになる?嘘だ。学校に行ったって校則などのルールを守れない奴なんか沢山いる。期日までに〜をするとかいう能力が著しく欠如しそう?そんなものは学校にずっと行ってた俺だって欠如してるよ。

9月1日になっても学校に苦痛を感じるのであれば、学校に行かなくてもいいという選択肢もあっていいのではないか。精神的に参った状態で学校に行ったところで学問が頭に入っていくはずがない。近年、オルタナティブ教育が進歩していると聞く。学問を学べるところなど他にいくらでもあるのだ。人間関係なんてこのインターネット社会であれば如何様にもなるだろう。

しばらくは休んで、無理な様ならそのような代替手段を考えていくのもありだろう。各県の教育委員会にはそのような不登校に陥ってしまった学生を支援する窓口もあるはずだ。

まあ、泣いても笑っても9月1日は来る。いま悩んでても解決の道は必ずある。たまになら立ち止まってみるのもいいのではないか?

#8月31日の夜に #学校 #教育

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