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眠れなかった夜に、子どもが書いてくれた手紙

今日は夏越しの大祓ですね。
金沢では氷室まんじゅうが店頭に並んでいるのだろうな。
家族と食べたいな、と毎年思いながら。
金沢を離れてもうすぐ8年だというのに。
長く住んだ土地の文化や習慣は忘れることがないのですね。

大垣暮らしも3年目になりました。
春から秋にかけてお祭りがあって、その時期に合わせて帰省する人も多いとか。
私もそうだったように、
そっと帰ってきて、そっと戻っていく。
ここは住みやすくて、静かで、困ることはない。
大垣の文化に触れてみたいけど、
ここ2年は身近に感じることができない。

1日だけのオリンピックトーチの巡回展も、
平日だったためか、関心が薄いのか、
通りすがりに見ていく。

これでいいのかな。
お祭りも文化も習慣も、知らずに過ごす。
その間に転勤や進学で大垣を離れてしまったら。
懐かしく思うような思い出もなく、
友人や家族がいなければ戻る理由はある?

タイトルに寄せたいのに
内容がどんどん離れていきましたね、
ずいぶんストレス溜まってるようですね、私。

私は白黒はっきりつけたい天秤座のようで。
天秤持ってジャッジしてるそうです、グレーはない。
イメージより怖いです。。。
普段着る服は曖昧なカラーが好きなんですよ。

物事を決めるときはパターンを作って
空白がないように整えたい私。
自分にも子どもたちにも理由を伝えて
行動を起こしてほしい私。

元気なときはいいんです。
でもね、諸刃の刃なんです。

ここ2ヶ月、
小さな決断も
大きな決断も
たくさんしてきた。
疲れても家に(大人)は私だけ。
私がやるしかない、
そう思うしかない、と。

1週間だけと決めて
食事を極力作らないで過ごした。
洗濯は溜まる方が苦痛なので毎日続けた。

1週間経って
月曜にお弁当を作って
みんなを送り出したら
ぽきんと心が折れた。

自分で決めたことができなくて
ちっとも復活できなくて辛かった。
こんなときはどうしてたかなと
産後のことを思い出して
お世話になっていた子育てアドバイザーさんに
連絡してみた。

「ちょっと話したいのね、すぐかけ直しますからね」
電話が通じた、それだけで堰を切ったように泣いてしまった。

夫が海外駐在になり離れて暮らしていること
時差もあって相談しにくいこと
平日も週末もワンオペが続いていること

実家で一人暮らしになった母を支えたいこと
遠方に暮らす義父母に心配かけたくないこと

大好きだった料理が苦痛になっていること
新しいアイデアができても時間が取れないこと
決断ができないこと

たくさん聞いてくれて
何度も言ってくれた。
「どっちでもいいし、やってもいいし、やらなくてもいい」
「子どもたちを頼ってみて、
察することはできないから
やってほしいことを伝えてね」
「親には言えなかったんだね、頑張ったね」
「そんなときはいつでもここに連絡してね」

私ははっきりしたかったのだろう。
はっきりしたら気持ちが晴れると思ったのだろう。
でも、アドバイザーさんと話していたら
曖昧なことを許せた方が
気持ちが楽になると思った。

子どもを育てていて
3人目となると経験が良くも悪くも。
危険だと感じると守りに入るし、
苦い経験であれば避けようとする。
同じ道を辿ると決めつけてしまう。

子どもはそれぞれ違う。
同じように接しても
同じになるとは限らない。

私も変なお母さんでいいじゃないか。
笑ったり泣いたり
優しかったり、怒ってたり。
おやつの時間じゃなくてもおやつ食べたり
ご飯の時間が早くなっても遅くなっても
掃除してなくても
それでも。

眠れない様子の下の子が
しばらくそばにいるというので
小さなカードにおてがみかいてくれる?
と頼んでみたら
カードの下の方に自分の名前を書いたあと、
メッセージを書きはじめた。

【まま そらまめ かってきてくれて ありがとう Kより】

かわいいな。
これでいいよね。
今日はちょっと遅くなったけど。
「ねえママ、家族5人だからね、みんなに書く」
うん、そうね。

【パパ いつも がんばってくれて ありがとう】
【ねえね いつもべんきょう がんばってるね】
【Sちゃん いつもてつだってくれて ありがとう】

愛が溢れてる。
短いけど
温かく見守ってるような、
そして感謝の気持ちを。

5枚目のカードは私が書いた。
【Kくんへ おてがみをかいてくれて ありがとう ままより】
もっと気の利いたことを
書いてみたかったけど
下の子は
すごく嬉しそうに笑って
ちょっと眠そうにぺとんとくっついて
それからお手紙を届けに行った。

こんな瞬間がたくさんあればいい。

いつもと違う
タイミングになっても
穏やかな気持ちでいられたら
嬉しい気持ちでいられたら
少し楽しい気分になれたら
ちょっとだけ笑顔になれたら

こんな小さな幸せが私を支えてくれるように思う。

いつかこどもたちが
がんばっても辛い時に
自分を許せるように
育っていったらいいな

どっちでもいいし
曖昧でいい
決められないときは
そのままでいい

ママって よんでくれて ありがとう

ママはそんなに強くないし
なんでもできないし
あきらめることもあるし

でもね、あなたたちが大好きなのは譲れない。
世界一大好きなんだ。


今日も読んでくださったみなさま、
ありがとうございました。

どうかみなさまもお健やかにお過ごしくださいませ。

元看護師。元某美容部員。アロマセラピー、石けん生活、ハーブのある生活、こどものおやつ、日々フランス家庭料理を楽しんでいます。転妻。金沢、つくばを経て大垣在住。