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子どもが「死ね」や「殺す」を連呼する理由


こんにちは。

港区女子やみこです。

今回は育児系のお話です。

小学校に入ると「死ね」や「殺す」といった悍ましい言葉を平気で連呼するお子さんがいらっしゃいます。

今回はその理由について、大人になった子どもが考察します。


1. 語彙が少ないから


未熟で少量の語彙しかないお子さんは、不快な気持ちや苛立ちの気持ちをそう表現せざるを得ない状態である可能性があります。

島国日本に生まれたからには、美しい言葉で、敵を増やさない身のこなしを覚えて頂きたいものですが、時代も変わりましたのでこちらは家庭の方針によると思います。


2. 過激な単語が本気度を伝える手段であることを知っているから


制約の多さも相まって、子どもという身は意外にできることが限られているものです。

暴力はやめましょう、

苛立ちの気持ちは抑えましょう、

しかし、自制心のない、暴れる心を鎮めることは一苦労です。

勿論、暴言も禁止されることが殆どであると思いますが、暴力より頻繁に使われています。


また、子どもというものは、いつの時代も人権半分、話半分に扱われてしまうきらいがあります。

善し悪しは別として、「本当にやめてほしい」、「本当に嫌だ」、「本当に苛立っている」といった感情を簡潔に伝えるのに便利な言葉なのです。


3. 集中力がもたないから


子ども同士のコミュニケーションでは、集中力が持つ15秒という限られた時間の中で、気持ちを伝える必要があります。

そのため、丁寧で複雑な気持ちを伝えるということよりも、簡潔な単語で、多くボールを投げるような会話が好まれる傾向にあります。

ご家庭で教育される場合も、こういった「子どもの環境」を視野に入れると相互理解につながります。


4. 自分の力で環境を選べないから


子どもと大人の相違点について、人や環境を選べないことがあると思います。

大人であれば、嫌いな職場は辞めるか部署異動か人事部に訴えればいいですし、人間関係が嫌なら引越したり、SNSをブロックすれば会う必要はありません。

また、家族が嫌という場合も、大人になれば別な場所に住めば良いだけです。

しかし、子どもはどうでしょうか。

ご家庭によってはお子様の交友関係でお引越しされるということもありますが、ちょっと嫌だくらいで引越されることは少ないように思います。

また、担任の先生が嫌でも「チェンジ」とはいかないでしょうし、環境が悪ければストレスは溜まり続けます。

ストレス発散にも、お酒で現実逃避とはいきませんし、お金をたくさん使って満足することもできません。

しかし、大人も大人の事情で忙しいので、全ての愚痴を聞いてあげる、問題の人間関係を断つために所属組織を変える、というわけにもいかないことが多いと思います。


5. 子供の暴言にどう対応すべきか


「どこでそんな言葉覚えてきたの」

「そんな言葉使うお友達とは仲良くしないで」

このような言葉でその場を対応することが多いと認識していますが、上の子どもの意見を踏まえて、この言葉が子どもに親身であるかという意味で適切であるかを考えると、そうでないように思えます。

人格形成は9歳までという話もありますが、プライドがあれば色々な自分を制御できるのではないかと考えることもあります。

また、お友達との縁を切ることは孤立からいじめにつながることもありますし、極端な解決策は、大きな問題に発展するケースもあります。


お子さん個々によって抱える状況も異なり、一概には言えませんが、まずはお子さんの置かれた状況を把握し、お子さんの事情とご家庭の教育方針で、納得のいく形を探ることが最善です。

教育をされる側だけでなく、する側も初心者からのスタートですので、近くにいる先輩に聞いてみるのも良いと思います。


6. 終わりに


暴言を吐く子どもたちは、苦しみを抱えていることが少なくありません。

苦しい部分ではありますが、自分が子どもにとって脅威になっていないか、平静で穏やかな、唯一の心安らぐ環境である家庭を築けているか、振り返ってみるのも良いと思います。

先進国日本に生まれた健やかな子どもの成長が、素敵で幸せな道を進むことを願っています。




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