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【第2章インド猫と暮らす】郊外にキャットフードを求めて

ヤンマールの食事事情

我が家の一員となったヤンマールの2014年6月時点での食事事情について書いてみたいと思います。

私が住み始めた時点で、ガンディナガルのキャンパス周辺には日本人が食べるには辛すぎるものが多かったため、特に私一人のときはマリービスケットや牛乳で過ごす日もありました。そんなときは、ヤンマールもビスケットを喜んで食べていました。猫だけではなく、私自身が食に困っていたのです!

大好物濃厚牛乳

そして、次に大好物なのは、このインドの濃ゆい牛乳です。どうやら熱処理してから飲んだ方がいいということで、フライパンで熱してから飲みます。その作業をしていると、ヤンマールが熱視線。母猫から早くに離れたからか、ミルクは大好物です。牛乳は、2kmほど離れた小さなインフォシティと言われる町か、在庫があれば校内の売店でもおよそ40円(21ルピー)ほどで購入できます。私たちはコーヒーや紅茶に使い、ヤンマールはストレートでいいのみっぷり。

アムールのミルクは濃厚だがほんとに日持ちしない。すぐにヨーグルトのように固まりはじめます。

キャットフードはいずこに

流石にビスケットばかり食べていると糖分が心配なので、近所の売店にキャットフードを探しに行きました。

まずは最寄りの2キロほど離れたインフォシティの食品と日用雑貨の個人商店に行ってみました。私は、昭和52年生まれですが、どこか幼年期に通った近所の商店のことを思い出すレトロさというか近代POSシステムとは縁遠い電卓で計算しお釣りがないとお菓子で渡すアナログなお店です。

ビスケット、パン、牛乳などはこのお店で調達してます

化粧品、食品、おもちゃまで一通り揃います。会計でみな並ばないのでどんどん前に行かないとちっとも支払いができません。お釣りが麺性的に不足しているので、お菓子で支払われることも珍しくありません。(2019年現在は電子マネーでしょうね)


所狭しと並ぶ、商品を眺めてみて店員に聞いてみましたが、残念ながらこのお店には、キャットフードはいうまでもなくドックフードすら置いていませんでした。

気を取り直して町の大型モールに出かけました。アーメダバード市内にあるモールを二件ほど回ってみました。モールまでは車で1時間ほどの距離です。私たちは自分たちの車はありませんが、大学のキャンパス間をバスと職員用の車が行き来しているため、アーメダバードのメインキャンパスに用事があるときに探しに行きました。

ヒマラヤモール。外は灼熱45度なので、人が集います。

インドのペットといえば犬

数件のスーパーを回ってみると、ドッグフードは置いてあることがわかりました。しかし、やはりキャットフードは見当たりません。恐らくデリーやムンバイであればすぐに手に入るであろう猫用品も、グジャラート州ではかなり珍しいものなのかもしれないと思い始めました。

ないものは仕方がない。

いつまでもビスケットを食べるよりはずっといいでしょうから、ドッグフードで妥協。お試しに1kgの小さな袋を買いました。値段は300ルピー(500円前後)くらいだったでしょうか。日本でもよく見かけるペディグリーのドッグフードは、ヤンマールも気に入ったみたいでカリカリと食べています。当面はこれでよさそうですが、ちょっと粒が大きすぎるような気もするので、できればキャットフードを探してあげたいものです。

ドッグフードもキャットフードもおんなじような物かなとはじめは考えてましたが、後に違いを学びました。


今度は、北の方に10kmほど行ったところにある別の町に探しに行きました。商店街のようなところにペット専門店があったので、覗いてみると、なかなかの品揃えで期待ができます。ただ、看板に犬のイラストしかないのがやや気になります。

店内は、高級な部類に入るロイヤルカナンのドッグフードを取り扱っているほどの充実ぶり。しかし、やはり犬用だけでした。

インドで猫を飼うという習慣がほとんどないようで、比較的裕福な層が集まるNIDの教職員に聞いても、猫は飼育する対象ではないそうです。彼らからすると、猫はねずみとほぼ同じような位置づけのようです。

なにはともあれ、なんとか見つかったドッグフードで仔猫はすくすくと大きくなっていきました。

大手スーパーの片隅に

その後、意外なことに、Relianceという大手チェーンの路面店にキャットフードが見つかりました。この系列のスーパーにはキャットフードを置いている店舗もあるようです。もちろん、日本のように迷うほどブランドはなく一品限り、店の隅っこにちょこんと置いてあるだけです。

唯一売っていたキャットフード。撮影中にご飯をねだりにやってくるヤンマール

ドッグフード、そしてキャットフードを食べるようになったヤンマールは、それ以降はあれほど好んで食べていたビスケットを食べなくなりました。舌が肥えたのでしょうね。はじめてやってきた時の、食べっぷりはすごかったので、食べられるものは何でも食べたのでしょう。

そういえば、大きな1cmほどある蟻やヤモリを捕獲しては、食べていました。蟻は大きいから、ヤンマールの舌や耳に噛み付いて、それはそれで大変な思いをしながらタンパク質を確保していたようです。


たくさん食べて、遊んで、寝て、仔猫時代もあっという間に過ぎていきそうです。


インド・グジャラート州は夏真っ盛りでまだ灼熱の毎日が続きます。今回何とか食料事情は解決に向かいましたが、次はトイレです。どうやら仔猫ヤンマールは、まだトイレが不満の様子。その話は次回にいたします。

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