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【第2章インド猫と暮らす】インド猫のトイレ事情

気にいるトイレを試行錯誤

ヤンマールと室内で暮らすようになってから、気がかりのひとつはトイレでした。基本的に、猫はきれい好きなのでトイレを部屋に設置すれば、そこを覚えてしてくれるというのが定説です。しかし、それは、それなりに気に入ったトイレがあってこそ。

部屋の背景左側にかすかに見えるのがヤンマールのトイレ

新聞をちぎった紙のトイレ

インド・グジャラート州で前回キャットフードが売っていないことからもわかるように、猫砂なるものはどこにもありません。インドといえば、人間のトイレだって不足しているのですから、猫のトイレなど二の次、三の次でしょう。

まずは近所の雑貨屋でトレイを購入し、新聞を小さくちぎって丸めたもので代用できないか試してみました。ところが、これは大失敗。おしっこは大丈夫みたいですが、大となると猫は砂をかけて隠す習性があるので、しっかり足でかいてふりかけてる感がないとだめみたいです。

結果として、数回やってみて「ダメだここじゃない!」と思ったのか、部屋の角でするようになりました。朝起きると、どーんと部屋の片隅に落ちているブツを見て、早急になんとかせねばと決意しました。私なりに工夫してうまくできたと考えていたので、これで一安心なんて楽観視していましたが、これは先が思いやられるぞと思いました。

キャンパスで土砂を採取

右側の側道が主な採取場


次に、思い浮かんだのが、キャンパス内に豊富にある土と砂です。部屋の中に散らばるとやっかいなので、できれば避けたかったのですがやむを得ずです。かつ宿舎でペットを飼育するための許可を特にとっていないこともあって、あまり不信なことをしていると思われるとなんですが、背に腹はかえられません。

スコップでざくざくとキャンパス内をほってはなるべく乾いた砂を採取しました。いろんな怪しいゴミも落ちているので、土壌汚染も結構心配。山勘ですが、なるべく安全なところを探しました。

そうしたところ、ヤンマールは、これがかなり気に入ったようでさっそくトイレに入って感触を確かめてはおしっこをして、続いて隣のトレイにうんちもしました。おお、なんとか気に入ってくれたみたいです。それからというものの、あれほど一箇所に定まらなかったトイレ問題が解決し、同じ場所でしてくれるようになりました。

一安心・・・と思いきや、次は部屋中に砂のじゃりじゃりが散らばるという問題が勃発。ヤンマールの手足についた砂が、そのままMacやベッドに散らばります・・・。キーボードもベッドのシーツもじゃりじゃりです。・・・これは不快というか、もしかしたら衛生的にも問題が。

椅子もジャリジャリだったので新聞をひいていました


インドでもやっぱり最後の手段はAmazon

とはいえここはインド。実際は猫砂の選択肢はあまりなく3種類からもっともよさそうな製品を選ぶしかありません。しかも日本と比べるとかなり高い。2kgほどで2,000円近くしています。

このあたり、学生に知れるとびっくりしていました。猫のトイレに2,000円も払うなんて・・・、といった反応。思い返すと日本の猫グッズは、選べないほどたくさんありますよね。もしかしたら、世界一種類の多いマーケットなのではないでしょうか。

実際注文してみると、なんとスムーズにボックスで届くではありませんか。インドにありがちな、かなり適当でいつくるかわからない運送ではなく、Amazonが管理しているPOSで管理されている配送担当が持ってきました。

ご飯が入っているかもしれない箱に興味津々


消去法で選ばれた猫の砂。もちろん輸入品

トイレ用ではないがトレイを活用。ヤンマールは大と小で使い分ける


さっそく設置してみると、ヤンマールは好奇心いっぱいでやってきて、ざっくざっくしはじめました。前回の天然砂同様、まずは小、そしてしばらくして大をしました。うむうむ、なかなかいい感じ。

しばらく使うと、パルプのこの砂は給水性はそこそこで、すぐに交換が必要で性能はいまいち。とはいえ、ジャリジャリの砂からは免れましたし、校庭に猫のトイレにつかった砂を捨ててまた拾うという毎朝の日課は不要となりました。ランニングコストがかかりますけれど。


トイレ問題もひとまず解決して、ヤンマールとの生活は少しずつ慣れてきました。そうそうトイレは気に入ったものがあれば、特に教育なんてしなくてもそこで習慣的にするようになるっていうのは、よく考えると結構すごいことだよなと思ったりします。

ますますヤンマールとの生活が楽しくなりました。

[2014年7月記す]


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