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2023活動報告

コロナの5類移行後、今年もあっという間に過ぎていってしまった感覚です。対面でのイベントや活動が増えてきた一方で、まだまだ停滞する経済状況などすぐに復活とはいかない実感があります。

私たち、ありまつ中心家守会社も年間を通じてさまざまな取り組みがありました。こちらの記事で振り返りたいと思います!

1-3月

行政と取り組む前年度から取り組みプロジェクトの発表が重なる次期。クライアントワークと同時に、さまざまな発表がありました。

商店街オープン Vol.5

2022年度から引き続いて参加する名古屋市主催の空き家活用まちづくりワークショップ「商店街オープン Vol.5」では、対象エリアのひとつが有松でした。有松の西エリアにある散髪店 旧セヴィラを、お土産屋+おにぎりやへとするアイデアを有松内でも展示。中日新聞にも取り上げてもらいましたが、残念ながら物件の契約直前で停滞してしまいました。


SDGsまちづくり「プレ・染め直しフェス」

同じく2022年度の名古屋市環境局によるSDGsまちづくり推進事業で有松として手を上げ、参加していたワークショップの経過報告としてFabCafe Nagoyaにて成果報告会+出張染色体験をおこないました。有松絞りの産地として、「染め直し」をSDGsな文化として楽しめないかという提案としてまとめました。

アリマツーケット(3月)

3月、6月、11月と年に3回開催するアリマツーケット。23年3月では有松幼稚園の園庭も活用しながらの開催となり、新しい出店者さん9店舗をお迎えして開催しています。このときに、現在改装中のmoss Arimastuの施工を依頼する紬建築も出店してくださっています。

バンベール有松 タウンガイド Life Archives Arimatsu Vol.3発行

矢作地所株式会社が有松に建設中のマンション「バンベール有松」。株式会社アドプランナーの企画で弊社がタウンガイド「Life Archives Arimatsu」を作成しています。3号では専門家として本間智希さんをお招きし、文化的景観の観点から有松の楽しみ方を伺っています。

4-6月

年度も新たに新しい活動が生まれます。6月には有松絞りまつりがあり、広報や企画の準備を中心に活動していました。

やさしい暮らし展 出展

SDGsまちづくり推進事業を経て、5月17日から22日にかけてジェイアール名古屋タカシマヤ10F催会場にて有松絞り体験と染め直しを実施しました。いつもお世話になっている有松工芸の濱島さんに出張体験をお願いし、有松を紹介するパネルなど設置しました。

有松絞りまつり開催支援

実行委員長の山上さん、広報・催事部に係る浅野、総務部の武馬と、関係各所への申請や企画の具体化など帆走する日々を過ごしていました。広報では愛知県出身のイラストレータであるスケラッコさんに昨年に引き続き、キービジュアルを作成していただきました。有松絞りの浴衣ができるまでを紹介する展示企画では、後に「イクセンプロジェクト」となる藍と綿花の苗を来場者に配布するなど、コミュニティに向けた取り組みをおこないました。

©OKAMATSU Aiko

Hareru base Arimatsuの業務支援

有松絞りまつりで山上商店の店頭で販売する絞りのレギンスを、Hareru base Arimatsuが運営する就労継続支援B型作業所の利用者さんとともに制作。弊社は染色をおこなう工房、商品を扱う山上商店、HbAとのコーディネートをおこないました。2日間の開催期間中にHbAスタッフや利用者が販売に立ち会い、施設や商品の紹介を行っていただきました。産地に係るきっかけを感じてもらう機会になりました。

7-9月

どえらい名古屋 観光商品造成

名古屋市がおこなう「大河ドラマを景気とした観光消費促進事業」の観光商品として、ゲストハウスMADOと協力して藍の浴衣を来て宿泊するプランを提供しました。オリジナル手ぬぐいをイラストレーターのトビマツショウイチロウさんと制作しました。

©ゲストハウスMADO
イラスト:トビマツショウイチロウ

有松ゆかたまつり開催支援

8月11日に8月にイオンタウン有松とありまつ公園で実施した、有松ゆかたまつり。有松しぼりまつりで配布した藍や綿花の生葉をつかったたたき染めでうちわをつくるワークショップの提案実施、盆踊りの運営をおこないました。このタイミングではじめて「イクセンプロジェクト」と名前をつけ、活動を始めていきました。

©OKAMATSU Aiko
©OKAMATSU Aiko

10-12月

みちにわ2023出展

名古屋市「錦二丁目」で開催された、ウォーカブルなまちづくりイベントに出店しました。当日は会場の直ぐ側にある喫茶七番から出たコーヒーかすと、moss Arimatsuとして活用する建物に眠っていた絞りのランチョンマットを使用し、用いた染色体験をおこないました。また、会場構成のテントを有松工芸で制作するコーディネートをおこないました。

有松観光誘客事業の企画・制作

ジェイアール東日本企画中部支社様と有松地域デザイン委員会が取り組む事業の企画・制作を一部担当いたしました。「秋の有松めぐり」広報物の作成・クラフトツーリズムコンテンツの企画、デザイナー武村彩加さんとタウンガイド「つまりありまつ 秋冬号」の制作、ヒーロークリエイトが映像の撮影編集をおこなう特別プログラム映像の制作をおこなっています。

晩秋の有松を楽しむ会開催支援

10月28-29日に開催される晩秋の有松を楽しむ会の事務局運営、広報制作、開催支援をおこないました。イクセンプロジェクトのメンバーとともに、企画展示「見て触れる木綿」をおこない、木綿の糸繰りやこれまでの活動を紹介するパネルを制作しました。

ふらんすぱんの市開催支援

日本フランスパン友の会が「いいフランスパンの日」とする11月28日に関連して、有松天満社で「ふらんすぱんの市」を開催しました。私たちは広報物の作成、地元調整、当日の運営サポートをおこないました。当日のオープン時には100人を超える列が出るほどの盛況ぶりでした。

moss Arimatsuオープン準備

現在、地域商業機能複合化推進事業のハード事業として、有松エリア西側に位置する古民家をレンタルキッチン・レンタルスペースの「moss Arimatsu」へとリノベーションする事業を実施しています。アリマツーケットの一つの会場や、ポップアップやサロンなどの小商いをおこなう交流拠点となることを期待して、2024年春にオープンできるよう準備中です。重要伝統的建造物群保存地区の有松では、町並み保全の観点から明治時代に建設された建物を現在大工さんに修繕していただいています。検討時よりも高騰するエネルギーや材料などに直面し、現在は12月31日までクラウドファンディングで建設費用のご支援を受け付けております。ぜひ活動を応援してくださる方は、クラファンのページを御覧ください。

©奥村ちひ

掲載

まとめにかえて

新型コロナウイルスが5類に移行し、4年ぶりにさまざまな地域活動や事業・プロジェクトが復活をしてきた2023年。しかし、まだまだ人の流れ、お金の流れは以前のようにはならないことを痛感した一年でした。

同時に消費的な生活様式や事業性を見直し、持続可能性を巡る染め直しやイクセンプロジェクトが生まれたことも必然のように感じます。そして、今まさに一番時間をかけて考えているスペース「moss Arimatsu」のクラウドファンディングの締切も残り数日。オープンまでわずか数ヶ月…。

事業を通じて町のにぎわいや出会いの場が生まれるよう、コミュニティ活動を絶やすことなく、集中力を維持して来年も楽しい出会いが生まれるように尽力してまります。

末筆になりましたが、2023年も本当にたくさんの方のご協力によって事業をおこなうことができました。本当に感謝しております。そして、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。引続き、ありまつ中心家守会社の活動をご支援ください。


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