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#テレビドラマ感想文「嘘の戦争」(2017年)

「銭の戦争」に続き一気見した。
復讐劇。
ストーリーの運びも、次々に事実が明らかになっていく展開や、詐欺師の裏切りやどんでん返しのような展開も引き込まれるものだった。

「銭の戦争」とかぶるキャストや、「赤松金融」という言葉が出てきたりと、シリーズものならではの楽しみ方もあった。「銭の戦争」の中では、シリーズではないけれど、難波金融道の帝国金融の2人が出てきた。遊びの部分だろう。

「銭の戦争」と比べると、復讐の理由である事件があまりにも酷すぎるため、指示を出した会長がきちんと罪に問われないのは納得がいかない。
銀行マン、議員の息子はいずれどの事件のことかで、知られることにならないのか。そうなれば会長の長男、晃のこともバレるのでは?そうでなければ、事故として処理された方の事件についてはどうなる?細かいところがあやふやだ。

「銭の戦争」も「嘘の戦争」も復讐のもとを作った一番悪い奴が裁かれなかった。
主人公は闇金と詐欺師なので、何とも言えないが、なんか消化不良のようなすっきりしないものを感じる。その点だけが残念だった。

ラストの直前までは両作品とも面白かった。

現在配信中の「罠の戦争」は、前2作品と比べると迫力に欠けるかもしれない。もう犯人は予測がついたし、前作が面白いとハードルがあがる。
ただ「罠の戦争」は被害者が生きていて、助かる可能性があるところが救いだ。今回は完全にすべて明るみになる結末にしてほしい。

※「銭の戦争」「嘘の戦争」のTVer配信は、1月31日(火)23:59 終了予定。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>

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