やもりる

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最近の記事

戦術メモリについて

現在鹿島アントラーズでコーチの任に就いている坪井健太郎さんの本に戦術メモリという言葉が出てくる。 この言葉は、私がサッカーにおける様々なシチュエーションを解説する上で、頻出すると思われるので、事前に説明しておく。 まずは動画を観ていただきたい。 現バルセロナ監督のシャビが、現役時代にどの脳を使ってプレーをしていたかを研究した映像である。(多分、フジテレビで放送したものをYoutubeにアップロードしたと考えられる。) 動画で内容は理解していただけたと思うが、一応説明して

    • 湘南モデルについて(湘南ベルマーレの取り組み)

      富士石さんの意見は十分に理解できます。 富士石さんの価値観を否定もしません。 ただ富士石さんの意見は宗教批判に近いと思います。 例えば、キリスト教徒がイスラム教の経典を批判しているようなことです。 何が言いたいかと言うと、それぞれに価値観があり、その価値観においては正解であっても、他の価値観においては不正解であるということがあります。 あまりご理解いただけていない方がいらっしゃいますが、サッカーにおいてもそれが言えますし、サッカーにも様々な価値観が存在します。 浮嶋監

      • 第3回"たわごとOutputs”今回のテーマは「シーライオニング」Presented By ベルマーレを応援している人

        いえ、知りませんでした。 教えていただき、ありがとうございます。 私自身、シーライオニング的な振る舞いはありますね笑 本当に失礼致しました。 お見苦しいとは思いますが、言い訳させてください。 私の場合、論破や相手を疲れさすためにやっているのではなく、 本当に相手の意見を知りたいのです。 例えば、相手が命題を提示したとします。 その根拠が十分条件ではなく、必要条件にしかならない場合、 シーライオニング的な振る舞いをしてしまいました。 私の反省点です。 具体例を提示させてい

        • 第2回"たわごとOutputs”今回のテーマは「岡本が帰ってきた」Presented By ベルマーレを応援している人

          【岡本が帰ってきた】 攻撃的なサッカーをするためには、ハルプウェアタイディガーにパサー、ゲームメイクの資質が問われます。 コンドゥクシオン(運ぶドリブル)から 鹿島6番の逆をつく縦パス。 細かい部分ですが、これが攻撃的なサッカーをする上でものすごく重要なんです。 コンドゥクシオンで引き付けているから、広教に前を向く余裕が生まれています。 こういった積み重ねで、相手の守備をズラしていくのです。 何ヶ月もJリーグに出ていないのに、落ち着いています。 逆サイドのロブパスは通りま

        戦術メモリについて

        • 湘南モデルについて(湘南ベルマーレの取り組み)

        • 第3回"たわごとOutputs”今回のテーマは「シーライオニング」Presented By ベルマーレを応援している人

        • 第2回"たわごとOutputs”今回のテーマは「岡本が帰ってきた」Presented By ベルマーレを応援している人

          第1回"たわごとOutputs”今回のテーマは「ロジカルシンキング」Presented By ベルマーレを応援している人

          noteの記事を投稿するのは久しぶりで、その間に世間では様々な事が起きました。かなり暗いニュースが多いですし、湘南ベルマーレの状態も絶好調と思った途端に急落。 そんな状態だからこそ、サッカーの本や動画、試合で情報をインプットしつつも、アウトプットする気力が私に湧きませんでした。投稿に期間が空いてしまったのもこれが原因です。 ですが、世間の出来事に対して、受動的な態度で憂鬱になるよりも、ある程度能動的な行動を起こしたほうが精神衛生上にも健全かなと思い、 (私の記事を楽しみ

          第1回"たわごとOutputs”今回のテーマは「ロジカルシンキング」Presented By ベルマーレを応援している人

          大橋選手ヘディングシュート問題

          正解は ・・・ ・・・ ・・・ Cとなります。

          大橋選手ヘディングシュート問題

          2022 J1 第1節 VS 柏レイソル やもりる観戦記

          ”責任の所在を明らかにしてこそ進歩がある。” ー 元日本代表監督 イビチャ・オシム ベルマーレが採用したオーガナイズは5-3-2で昨年と変わらず。しかしながら、二人のインテリオールがより攻撃的なポジションを取るスタイルであった。 インテリオールの一人として先発起用された平岡選手は果敢に相手最終ラインの裏のスペースへ飛び出していく。 もう一人のインテリオール茨田選手も攻撃時には、高い位置、つまりは相手最終ラインと相手中盤の中間にポジションを移す。 アタッキングサードに侵入し

          2022 J1 第1節 VS 柏レイソル やもりる観戦記

          訃報 湘南ベルマーレ所属オリベイラ選手が死去。日本時間2021年11月24日19:00時点で報じられている情報をまとめました。(24日19:00に更新)

          ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下、24日05:00に更新した内容になります。 日本時間2021年11月24日00時14分に、オリベイラ選手のインスタグラムにストーリーが投稿されます。そのストーリーの内容を翻訳すると・・・ インスタグラム ストーリーの翻訳(Google翻訳を使用) 残念ながら、私たちは父、息子、プレーヤー、そして偉大な人”ヒューエル・オリベイラ”の死を伝えています。 突然、オリベイラ選手自身のインスタグラム内で本人の訃報が流れるの

          訃報 湘南ベルマーレ所属オリベイラ選手が死去。日本時間2021年11月24日19:00時点で報じられている情報をまとめました。(24日19:00に更新)

          私が思う「湘南ベルマーレの守備が良くなっている部分」について

          私の質問箱にこのような質問が届きましたので、noteにて回答させていただきます。 質問をしていただいた方、ありがとうございます。 浮嶋監督から山口監督になって、守備のカタチがガラリと変わったわけではありません。 基本的な部分(原則)は継続していると、私の印象ではそう思います。ただし、守備の決まりごとが一試合一試合でアップデートをしている点や、攻守のシームレス化によって、守備が浮嶋監督時代よりも、そして山口体制初期よりも強固になったのは事実だと思います。 まず決まりごとのア

          私が思う「湘南ベルマーレの守備が良くなっている部分」について

          渾身の一撃が生んだ同点弾!大橋祐紀選手

          彼は虎視眈眈と得点を狙っていた。 - 9月26日、第30節の川崎戦。その日、先発に選ばれた大橋に追加点を取るビッグチャンスは前半16分25秒に訪れた。絶妙なタイミングで相手のディフェンスの裏に走った大橋に平岡のスルーパスが届く。利き足である右でシュートを打てる場所にトラップできたが、ボールとゴールマウスの中心を結ぶ直線状にGKチョン・ソンリョンが的確にポジションを取っていた。大橋がシュートを打つ直前、チョン・ソンリョンは自身の長い手足を倒れながら広げ、シュートコースを完全に

          渾身の一撃が生んだ同点弾!大橋祐紀選手

          J1第33節湘南ベルマーレ対横浜FCをプレビュー!

          1.予想される試合内容 湘南ベルマーレと横浜FCは、直近3試合を観る限り、どちらもハイプレスからのショートカウンター戦術を施行しています。湘南ベルマーレは上位勢との戦いが続きましたから、そのような戦術を取り入れたのかもしれませんが、湘南にとってハイプレスからのショートカウンターは得意中の得意であり、湘南が勝つ上での生命線です。この試合も点を取るために施行してくるでしょう。 一方、横浜FCもハイプレスからのショートカウンターで得点を量産しています。新加入のサウロミネイロ選手は

          J1第33節湘南ベルマーレ対横浜FCをプレビュー!

          湘南ベルマーレの問題点を考える。サガン鳥栖戦レビュー

          1.失速の部分サガン鳥栖は前半30分以降からショートパスでのビルドアップをせず、湘南の右サイドの裏にロングボールを放り込むようになります。湘南はこの試合、ハイプレスを仕掛け、縦にコンパクトな守備陣形を組んでいたので、ディフェンスラインの裏にはスペースがあります。また、湘南の右サイドは173cmの舘選手が守るサイドなので、ロングボールを放り込まれると簡単に跳ね返すことができません。鳥栖はショートパスで前進するよりも、単純にロングボールを使ったほうが前進できると考えたのでしょう。

          湘南ベルマーレの問題点を考える。サガン鳥栖戦レビュー

          J1第32節湘南ベルマーレvsサガン鳥栖をプレビュー!残留に向けて、負けられない戦いが続く!!

          1.予想スターティングメンバーとゲームプランについて10/16の鳥栖の天気予報は雨模様で最高気温28℃となっており、選手にとってはスタミナの消耗が激しい気候となりそうです。故にベルマーレとしてはこの気候条件に合わせて戦術プランを練ってきているはずです。サガン鳥栖は選手たちが上手にポジションを取り、巧みにボールを保持します。相手がハイプレスを仕掛けてきた時に、鳥栖はそれをきれいに剥がす方法を身に着けていると私は感じます。ですから、暑い気候と相手のポゼッションの練度を考えた時

          J1第32節湘南ベルマーレvsサガン鳥栖をプレビュー!残留に向けて、負けられない戦いが続く!!

          【データで検証】浮嶋敏前監督と山口監督を徹底比較。湘南ベルマーレは川崎フロンターレ(9/26)と横浜Fマリノス(10/1)との二連戦、浮嶋敏前監督であれば勝ち点を得る可能性は上がったのか?

          1.はじめに(経緯)山口監督が就任してから、一ヶ月が過ぎました。これまでのJリーグの対戦成績は1分3敗と、勝ち星がありません。先日行われた横浜FM戦では、相手よりもチャンスを多く作るも、一瞬のミスから失点をし、惜しくもホームで0-1と敗れてしまいました。結果的に湘南ベルマーレのJリーグの順位は16位から降格圏内の17位と転落し、SNSを活用するサポーターの間にはチームが残留できるのかどうか、不安の声が上がっています。 そんな中、湘南ベルマーレ公認のマガジン「ベルマガ」に記事を

          【データで検証】浮嶋敏前監督と山口監督を徹底比較。湘南ベルマーレは川崎フロンターレ(9/26)と横浜Fマリノス(10/1)との二連戦、浮嶋敏前監督であれば勝ち点を得る可能性は上がったのか?

          激戦必至!湘南ベルマーレ対横浜Fマリノスの神奈川ダービー。共にハイプレスでハイテンポでハイインテンシティの戦術。間違いなく試合内容はハイテンション!

          1.はじめに奇しくも湘南、横浜FMともに置かれた状況は芳しくありません。両チームとも天皇杯とルヴァンカップは敗退し、リーグ戦に集中できる環境ではありますが、湘南は降格が迫り、横浜FMは優勝が遠のいていくといった近況です。しかし、どちらのチームとも直近の試合内容は良く、基本戦術自体は前の試合と変更がないと思います。力の差は勿論あり、横浜FMの方が優位ですが、ともにハイプレスで強度の高い守備が持ち味で、攻撃面では両チームともポジショナルプレーをハイテンポで行います。そして、両チー

          激戦必至!湘南ベルマーレ対横浜Fマリノスの神奈川ダービー。共にハイプレスでハイテンポでハイインテンシティの戦術。間違いなく試合内容はハイテンション!

          湘南ベルマーレの戦術を分析。アビスパ福岡戦から観えた攻守のメカニズム。それを支えた湘南の中盤三枚。

          敗戦を喫した大分戦を観て、私はこの試合が初陣となった山口監督の手腕にかなり懐疑的になった。かなりというのは残留が危ういのではないかと思うレベルだということだ。 『自分たちの良さを思い出す。』そのように就任当初語っていた指揮官が実際にやったサッカーはポジショナルプレーという新しい試みだったからだ。ビルドアップ時に相手の3FWに対して、WBがDFラインまで下がり、4バックを形成。相手のDFラインが高ければ、裏へボールを供給しライン間にスペースが出来れば、前線へ縦パスを狙う。失点す

          湘南ベルマーレの戦術を分析。アビスパ福岡戦から観えた攻守のメカニズム。それを支えた湘南の中盤三枚。