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ユーザーの価値を見つけ出すデータ分析

Xデザイン学校ベーシックコース#4で学んだことの考え方整理です。
今回は、フィールドワークで得たユーザーの情報を「上位下位関係分析」を使って分析する方法を学びました。

「上位下位関係分析」とは
梅澤伸嘉氏によって開発された「潜在している未充足の強いニーズを発掘できる」インタビューの分析法。
(引用:情報デザインのワークショップ

集めたデータから、ユーザーの本当のニーズを探り当てるため、以下の流れで分析していきました。

1. フィールドワークによるユーザーデータ収集
2. データの中から類似する事象をグルーピング
3. 各グループをユーザーの行為目標として書き換える
4. ユーザーの本質的ニーズや体験価値を洞察する

1. フィールドワークによるユーザーデータ収集

まずは街でのフィールドワーク。
あるテーマを元に、様々な場所・時間のユーザーを観察し、フィールドノーツにまとめました。
そして、チームでそれぞれのフィールドノーツの内容を共有したり質問し合ったりすることで、読み込んでいきました。
(ここまでは、出された宿題を単にこなしている感じでした...)

2. データの中から類似する事象をグルーピング

そして、講義でのワークショップで「上位下位関係分析」を体験しました。
下記のような表を使い、下位の段から上位の段へだんだんと進んでいき、ユーザーニーズ・価値を洗い出していく手法です。

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チームで集めたフィールドノーツから、気になる事象(ユーザーのエピソード・イベント)をピックアップし、類似の事象をグルーピングしていきます。(上記の表でいうと、1番下の段)

グルーピングの際は、単に「性別が同じ」「買った商品が同じ」などの属性別にまとめるのではなく、ユーザーがそこでやろうとしていることに類似性を見出していくことを重視します。

3. 各グループをユーザーの行為目標として書き換える

グルーピングしたら、グループごとにそのグループの意味合いを表す言葉を設定し、ユーザーの「行為目標」として書き出していきます。
「行為目標」とは、その人が何をした・何をしようとしたのかを洞察した記述です。
例えば、事象が「電子マネーを使って購入する」だとすると、行為目標としては「(財布を取り出さず)楽に購入したい」や「急いでいるのでスピーディに購入したい」などになるかと思います。

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4. ユーザーの本質的ニーズや体験価値を洞察する

行為目標を書き出したら、さらにグルーピングを行い、ユーザーの本質的なニーズを探っていきます。
行為目標を見ていても、なかなか本当の価値やニーズが何かを見つけるのは難しい...。
チームで1度やってみたものの、抽象度の高いものになったり、「これってまだ行為目標だよね」という状態に陥ってしまい、うまくいきませんでした。

そんな時に役立つのがKA法。
KA法は「KAカード」を使い、ユーザーの本質的ニーズや体験価値を簡易的に洞察する手法です。

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このカードを使うことで、ユーザーが何を考えているのか?どんな気持ちなのか?を考えるフェーズを挟むので、価値の洗い出しがしやすい印象でした。

ただ、講義の時間内では満足のいくニーズ洗い出しまでは辿り着くことができず...次回講義まで時間があるので、チームで集まってもう1度議論してみようと思います!

Illustration by Freepik Stories

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