国道16号線の話トンネル抜ければ。横須賀横浜トンネルの旅。

画像1 千葉を向こうに見ながら、ウインドサーフィンが並ぶ海。
画像2 国道16号線は、スタート地点の走水から、横須賀を抜けて横浜杉田まで、ぜんぶで9の隧道=トンネルがある。こちらは手前の鴨居隧道。海沿いには観音崎隧道もある。
画像3 横須賀の市街地を抜けて、最初に現れるのが横須賀隧道。汐入川の流域。コーカべいサイドと自衛隊の港に囲まれた湾に注ぐ。右手にはJR横須賀駅。自衛隊
画像4 次が逸見隧道。逸見川の流域。自衛隊の港に注いでいる。
画像5 吉浦隧道。左手にとても小さく急峻な流域が。隧道のうえには横須賀市立長浦小学校。小さな川があるはずだが、暗渠になっており、名前も不明。自衛隊の次の港に注いでいる。源流部には三浦按針の墓がある。
画像6 新長浦隧道。左手に京急の安針塚駅。田ノ浦川(長浦川)が流れている。源流のてっぺんは十三峠。こちらが昔ながらの横須賀と横浜を結ぶ「浦賀道」で、保土ヶ谷と浦賀をつないでいた。明治期には国道に指定も。1928年に16号線の隧道ができると、こちらがメインルートに。つまり、十三峠の浦賀道がオリジナル16号線である。
画像7 新吾妻隧道。吾妻川(360メートル)流域。流域の河口右手には吾妻島がある。河口は自衛隊の補給倉庫が並ぶ。
画像8 新田浦隧道。右手にはJR横須賀線の田浦駅。流域の川の名前はわからず。源流部には「のの字坂」という素敵な坂が。十三峠につながっている。JR田浦駅前にはマンションがあるだけ。ほぼ自衛隊基地直結の駅。
画像9 新船越隧道。このすぐ手前に戸の川。さらに手前の高熊川(田浦川)。2つの川の流域。2つの流域が合流するのでやや広い。海上自衛隊の学校のある湾が河口。。
画像10 新浦郷隧道。手前左手に京急田浦駅が。板取川流域。こちらが田浦の街。自衛隊の船越基地がある。ここがもともと1964年まで栄光学園の校舎があった場所。トンネルの向こうは追浜。鷹取川流域。この山の右手の先には、JAMASTECや日産追浜工場がある。
画像11 新浦郷隧道を抜けて、追浜の街に降りる途中。駐車場も隧道的。
画像12 富岡隧道。追浜を抜けて、峠を超えると横浜・金沢へ。金沢の湾を抜けて、坂道を上る。
画像13 トンネルを抜けて降れば、横浜・杉田の町へ。8つある16号線の横須賀の隧道のある流域は、夏島の岬と三笠公園と米軍施設のある岬に挟まれた、自衛隊の基地や施設のある小さな湾にすべて注いでいる。距離にしてわずか5キロほど。小さな流域の集積地であるこの湾が、リアス式の天然の両港だったからこそ、明治維新以降、軍港として活用されたことがよくわかる。一方で、先端の夏島には、東京湾でも最古も夏島貝塚がある。縄文時代から現代まで、この地形が日本人の拠り所になっていたわけだ。

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