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おおきなそらの かなたにあると なにかがあると おもってたけど あるのはすんだ くうきだけ たえずながれる しろいくもだけ おおきなそらの かなたにゆめを かがやくきぼうを みていたけれど あるのはすんだ くうきだけ たえずながれる しろいくもだけ なにかがあるのは めのまえの 「いま」というばしょ みあげなくても そこにあるばしょ あのそらじゃなく ゆめもきぼうも ここにいる 「いま」のじぶんが つかんでくもの つかめないほど とおくから わたしをみてる あの
いきどまる あるきつかれた せかいのはてで きみにあずけた おもたいからだ このままきえて なくなりたいと つぶやくわたしに まわされた りょうてがはかなく ふるえてる こんなせかいに おいてかないでと わたしをみつめる きみがなきそう いいよきえない きみがいうなら いいよいきるよ きみがしぬまで
かなしみは センのきられた グランドピアノ くるしみは ゲンのからまる ヴァイオリン いたみさす イバラのハープに とぶちしお ふるびたふめんに のこるかおりと きみがわすれた ちいさなおんぷ フォルテ フォルテ きみをおもうよ フォルテ フォルテ なりやまないんだ かなしみと くるしみいたみと このよるが かなでるきょうそうきょくは 「えいえん」 しゅうしふさがして ただようみなもに トおんきごうの つきがゆれてる
おひさまの下で あそべません かわいい水着も きれません ごはんもじょうずに たべられないし よるもじょうずに ねむれません できないできない できないだらけで どうして世界は ショートしないの どうして宇宙は まだここにあるの どうしてそれでも いいよというの やらないだけだと だれか責めてよ やさしくされると できないじぶんに 希望をもって しまうから できないお前は いらないと言って あすもあさっても 奪って逃げてよ ∞ ぼくをみつめる ふぞ
えいえんなんて きっとない いわれたとたんに いろあせて ひかりもかすんで みえるから えいえんなんて きっとない だってやっぱり はじまれば いつかはおわる うんめいだから えいえんなんて きっとない くるしみの はてまできても かなしみの ふかいそこまで おちていっても えいえんなんて きっとない ないほうがいい それよりも まいにちちがう いまがいい えいえんに いないからこそ いとおしい だけどそれでも えいえんが あるというなら こころにひとつ ちいさいやつ
カラフルな ビーチパラソル ピンクのビキニ しおみずがこわい わたしはひとり ちいさなカニを さそうだけ あの輪のなかに はいっていけたら あなたと砂の お城つくれたら ここにきたのは やきもちを やくためじゃない わかっているのに パラソルのした じりじりやける 肌もこころも たいようのどれい スクール水着の すなおなわたしは いったいどこに いっちゃったんだろ ビーチボールを 追いかけて あなたがここに やってこないかな
ズブぬれに ふたりはわらう 手をとって ちいさな水の こどものむれが くすぐるのまつ毛 ほっぺた 手足 ズブぬれに ふたりはわらう 手をとって ちいさな風の ようせいたちが ささやくの鼓膜 ふわふわの みみ毛 もうすこしだけ あともう少し やまないで雨 や、ま、な、い、で、あ、め、 (傘がなくって ほんとによかった)
はやおきの すずめとわたし でんせんに ならんでみおろす きみのマンション まえよりあわい カーテンと まえよりはやい きみのあさ ものほしざおに ゆれていた くろいタイツと カーディガン ものほしざおで わらってた スルメみたいな 肌色ブラジャー
めざめたら チョウチョになって そらをとぶ ゆめをなんども みていたけれど まゆのなかひとり じぶんがなんの サナギであるのか ほんとはずっと わからなかった みたこともない せかいのえだで みたこともない ハネをひろげて かんじたことすら ないかぜのなかで ゆくあてすらも わからないまま チョウチョになって そらをとぶ ゆめだけをみた なんどもみていた だけどもうすぐ マユがほどけそう チョウのゆめから さめそうなのよ だれかおしえて このマユが
『失恋裁縫術』 ココロの縫い方を習った つぎはぎのカラダが ちぐはぐに揺れる5時間目 『空き缶』 のぞいてごらん ジュースの海を 渡るアリ賊 『横断歩道』 草原走るシマウマの 背中に飛び乗る やばい!遅刻だ! 『ヘソごま』 すってもすっても 部長になれない 禿頭まぶしい白石課長 『苦痛』 青いのと赤いのと黒いのが 世紀末のように混ざり合う 混沌のパレット 『洗濯ばさみ』 そよ風つかんで Vサイン 『ベッドにて』 悪夢から 覚めて今 聖なるしゃっくりを天に 『マニ
めのまえが ゆがんでむねが あつくなる なのになみだは いっこうに ながれてくれない こんなにも いたくかなしく くるしくて いまにもなにかが きえそうなのに とおいむかしに だれかのことを おもってながした なみだのあじは どんなんだっけ おもいだせない きっとわたしは じぶんのために ないたりできない みじめになるから じぶんのために ながしたなみだは きっとなめても おいしくないから ないてるあいだに まほうがとけて まいごになるのが こわいか
ハデなあたまと ボディピアスが にあわないほど まっすぐな めをしてわたしを みつめてる じもとのすれた こうこうせいの しせんをうまく うけとめられず そらしたわたしは とかいにすめば なにかがかわると しんじてた まっすぐすれた きみがまぶしい
あなたがひっしに したイイワケが とびちったから そこらじゅう わたしはつつむの ひとつひとつを きにしてないわと ウソのティッシュで ねぇイイワケは もえるごみ? ウソのティッシュは もえないかしら? けっきょくぶんべつ できないままに 火曜が5かい めぐってきました
赤をあげたら 赤あげて 白をあげたら 白あげる 黄色になったら 足をとめ 青になるまで わたれない かわいた陸に このままいても わたしいいなり カメレオン それならいっそ うろこをつけて 人魚になって しまおうと ヒトデのほしの ふる夜に 靴をそろえて 上着をすてて 海にとびこんだ グッバイ地上 陸にあがって 抱きしめあって ふたたび愛を 誓っても どうせ明日は べつの色 どうせ明日は べつの色なの きみの色をした カメレオン わたしいいなり カメレオンだわ きみとわ