最後まで諦めない強い心！と言えば聞こえはいいが、早い話が犯人は現場に戻ってくるということだ。これは心理学でいう「防衛的な露出行動」のひとつであり、その根底には自分を守りたい恐れの気持ちがあり、とかく現場に戻って不安を拭いたい一心から起こす突発的アクションだ。
言わずもがなジェイソンの話(※下記参照)である。

LINEが返ってこないのが何よりの答えであるとは承知しているものの、口では嫌がりながら体の方は悦ぶという伝説のAV現象を起こしているやもしれん…！！！と日がな一日火照りが治まらないので、とうとう犯人は現場に戻ったのである。

一ヶ月ぶりのアプリログイン。一度退会しているので再登録し、なぜか記憶していた個人情報で検索をかけたら見事にジェイソンがクリーンヒットした(恐ろしい社会)。

おいおいTOP画変わってるやんけ！緑ランプ光らして全然稼働しとるやんけ！よろしくやりまくっとるやんけ！何やってんねんジェイソン！

悲しみと怒りのマリアージュに、酒を持つ手(※就業中です)が震える。
犯人は知った。

ガイシャ被害者はまだ息しとる…殺やりそこねたっ！！！

まず足跡をつけないように、ガイシャをお気に入りフォルダに入れた。この時点では相手に俺の存在はバレない。さぁどうやって絞めようか。まず足跡を付けてみるか？それともいいね押しちゃうか？もしくはメッセージ付きいいね(※課金)して恐怖を煽ろうか！えぇ！オラァ！

本当は分かっていた。何を選んでもこの胸を痛める結果になるのだと。どの選択も自分の首を絞める行為でしかないのだと。

ええい足跡つけてまえ！！！行ったれ！！！(ぽち)

たしか“行ったれ”の“れ”のあたりだったろうか、お気に入りフォルダから彼のアイコンがノーモーションで消えた。解説ページを読むまでもなく知っていた、これはブロックされた時に起こる悲しい現象であると。
もう確認する術もないが当然LINEもブロックされていたのだろう。

これまで時間差で気付いて落ち込むことは多々あれど、瞬間でブロックに立ち会うことはなかった。これが俗にいう歴史的瞬間ッ！！！などと感動するはずもなくノールックでウイスキーをあおる犯人(※就業中です)。結果的に現場に戻って殺されたのは俺の方だったが忘れてはいけない、犯人は諦めない、強い心を持っているのだから。

俺ん家の便器がお前の部屋に繋がりますように俺ん家の便器がお前の部屋に繋がりますように俺ん家の便器がお前の部屋に繋がりますようにっ…！！！