見出し画像

あなたはどんな村で、どんな風に暮らしたいですか?サ式×Wasei Salonと考える、コミュニティとの関わり方。

「コミュニティサービス」がものすごく流行っている。

CAMPFIREのファンクラブ、DMMのオンラインサロン、ライフスタイルに特化したSUSONO、朝活コミュニティの朝渋。

月額会員制のところが多いが、会費は取らずに招待制で人を集めるところもあれば、企業がエンドユーザーとコミュニケーションをとるために運営するコミュニティも存在する。

かくいう自分も、6月から前田デザイン室というコミュニティに入っている。

デザインやものづくりに特化したコミュニティ。「面白そうだな〜」と思って入ったはいいが、いまいちまだどうやって関わっていけばいいのか分からない自分がいる。

そんなことを思っていると、ちょうどヒントをくれそうなイベントがあったので、参加してきました。

株式会社Wasei代表の鳥井さんが主催する「Wasei Salon」と、サイボウズ式編集長の藤村さんがコミュニティマネージャーを務める「サイボウズ式第2編集部」

それぞれ過去に参加したイベントでお話を聞かせてもらったことがあるが、すごく素敵な人たちで、自分の生き方のスタンスや、大事にしたいものを意識して行動しているイメージがある。

(サイボウズ式のミートアップのレポート)

(Waseiの主催した就活イベントのレポート)

イベントはトークセッションとグループワーク、そして最後に懇親会という流れで進んでいった。

✂︎ーーーーーー

①20sチームトーク

トークセッションの前半は、20代チームの4名でスタート。

Wasei Salonから山脇さんと竹田さん、サイボウズ式第2編集部から明石さんと長田さんが登壇。

ここで印象的だったのは、コミュニティの入り口の話題。竹田さんは、「お金を払えば入れる」というコミュニティはあまり自分には合わないのかなと仰っていた。実際、Wasei Salonは招待制でメンバーを集めているので、代表の鳥井さんやメンバーと何らかの接点があったり、その人柄をある程度知っているので、全く合わない人が現れる確率は低いだろう。

それに対して、明石さんは「お金を払ってでもそのコミュニティにいたいと思えることはすごいことだと思う」と仰っていた。自分の時間+お金を使ってでも、価値を感じられる場所というのは、確かに貴重だと思う。合わないと思った人は、お金を払うのに抵抗が生まれて、自然とその場所を去ってくだろう。

「どんな方法で人を集めているのか」も自分に合うかどうかを考える一つの要素になるのかもしれない。

また、もう一つ気になったのは、コミュニティはどんな場所になればいいのかという話題。長田さんは「会社で満たせない部分を満たせる場所になるのが良いのかな」と仰っていた。具体例として、明石さんは「会いたい人に会えるかどうか」を基準に考えることもあるそうだ。

会社ではなかなか機会がないから、コミュニティではプロジェクトマネージャーをやってみたい。自分の業界とは全然違う業界で働いている人たちと一緒に何かしてみたい。そんな新たな機会や視点を求めるのも良いのかもしれない。

②30sチームトーク

トークセッションの後半は、30代チームの4名でスタート。

Wasei Salonから小林さんと阿部さん、サイボウズ式第2編集部から井出さんと大空さんが登壇。

ここで印象的だったのは、チームとコミュニティの違いについて。井出さんは「チームは目的を達成して解散することがあるが、コミュニティには解散というイメージがない」と仰っていた。

たしかにコミュニティには「この目的を達成したら解散!」ということはなく、緩やかに続いていくイメージがある。そうなると、コミュニティに属する目的はそれぞれの参加メンバーによって異なるし、途中で変わっていったりもすることもあるだろう。

また、もう一つ気になったのは、参加しているメンバーの人物像について。阿部さんはWasei Salonにいる人は「自分の足で立っている人が多い」と仰っていた。会社の名前や所属するコミュニティで人を判断してしまうと、人柄などこぼれ落ちてしまうことも多い。(阿部さんが仰っていたこの「こぼれ落ちてしまう」という表現とても素敵です)

所属ではなく、「1人の人間」として受け入れてもらえる場所というのも、今の時代とても貴重だと思う。そんな場所があるからこそ、自分はどう生きていきたいのかを考え続けることができるのかもしれない。

✂︎ーーーーーー

トークセッションの後は、同じテーブルにいた方々とのグループワーク。テーマは、「あなたが考える、理想のチームとコミュニティとは?」

今所属しているコミュニティや、これからつくってみたい・所属してみたいコミュニティに関して話しながら、チームやコミュニティに関する要素を色々と付箋に書き出していく。

その中でもテーマとして出てきたのは、「チームとコミュニティの違いについて」

どうやらうちのグループだけでなく、他のグループでも話題として上がっているところが多かった。例えは違ったが、それぞれ「コミュニティの中でも、明確な目的を持っているのがチーム」という区分だったように感じる。


チーム:バンド
コミュニティ:軽音楽部

軽音楽部というコミュニティの中に、バンドというチームがある。バンドはコンテストの優勝など何か目的を持っていることが多く、解散した後も軽音楽部というコミュニティの中にいる。バンドを解散した後にメンバーと話していると、人として良いやつだったことに気付いたりする。


チーム:サッカークラブ
コミュニティ:地域(向こう三軒両隣)

サッカークラブには優勝という達成すべき目的があり、そのために全ての人が自発的に動く。地域に住んでいる人たちにはそれぞれの目的があり、多様性がある。サッカークラブと地域の関係性も興味深い。


いろんな人の話を聞く中で自分が感じたのは、コミュニティは「村」で、チームに当てはまるとしたら「狩り」になるのではないかということ。

狩り(チーム):目的があり、それを達成するために力を発揮できる人が歓迎される。定められたルールは目的を達成するためのもの。

村(コミュニティ):所属する人それぞれに目的があり、色んな人が歓迎される。定められたルールはみんなが過ごしやすくするためのもの。

「自分はどんな村人でいたいのか」「この村でどんな過ごし方がしたいのか」「この村に対してできることはなんだろうか」

会社でも、家庭でもない、サードプレイスとしてのコミュニティとの関わり方として。

「やらないといけないこと」がほぼ存在しないコミュニティという村において、「やりたいこと」をざっーと並べて考えてみるのも良いかもしれない。

そうすれば、今よりももっと自然で、納得感のある関わり方ができるんじゃないかと思う。

キャリアアップ、精神的な拠り所、趣味を共有できる友だちづくり、憧れている人と何か一緒にやりたい、諦めてしまったことにもう一度挑戦したい。

まずは参加してみて、感じたことを言語化していくかたちでも良いかもしれない。行動していく中で、やりたいことがふつふつと湧いてくる場合もある。

何よりも、信頼できる仲間が増えるのは、人生にとって素敵なことだなぁと、サ式とWasei Salonを見て思いました。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。サポートしていただいた分は、もっとたくさんの文章を書くための糧にいたします。