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30歳とパンと血液

おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?
(ジョジョの奇妙な冒険)

これはジョジョを読んでいない私ですら知っている名台詞だ。

今、私はこの枚数を思い出せるなら思い出したいと思っている。
なぜなら、もうパンが食べられないかもしれないからだ。

というのも、この記事は血液検査の結果を聞いた帰りに書いている。
私は、悪玉コレストロール、血糖値、脂肪肝で引っかかってしまった。全部デブ関連だ。

私ってブスで性格も悪いのに健康も良くないの……?
と打ちひしがれたのだが、死への下り坂は待ってくれない。

私は死なずにこの世界の終末を見届けたい不老不死希望の女なので、早急にどうにかせねばとおもった。

そこで白羽の矢が立ったのがパンというわけだ。

これはもうパンを断って贅肉も断つしかあるまい。もちろんケーキも断つ。甘いものが文字通り血に直結しているタイプなので、とにかくケーキは絶対にだめだ。

「でも時々ならパンを食べてもいいんじゃない?急な食生活の変化はよくないよ」
そう思う人もいると思う。実際、最初は私も「まぁいいかー」ぐらいに思っていた。だが、冷静に考えるとのっぴきない事情が差し迫っていた。

ラーメンは絶対にやめられない。

皆さんは、崖から落ちそうになっているラーメンとパンを見かけらどちらを助けるだろうか。
私は迷わずラーメンを選ぶ。というか大抵のものはラーメンには勝てない。勝ち目があるとしたらびっくりフライドポテトぐらいだ。ポテサラパケットディッシュも勝ち目がない。

でも、ラーメンは体に悪い。
それは、ガチャを引いたら課金してタダで推しが貰えるぐらいの常識だ。
ならば血の混じった涙を垂れ流しながらパンを我慢するしかない。

私は博愛主義者なのでパンも助けたい。ケーキだって助けたい。五千兆円だって助けたい。
全部救った上で精一杯の優しさで包み込んであげたい。お前たちは皆、等しく愛されるべきだ。私の血となり肉となればいい。

だから、それじゃダメなんだって。
そんなものを全部取り入れたら今よりも血がドロドロをとびこえて鉄より硬い何かになってしまうだろう。というか、私自身が硬くて冷たいタンパク質の塊になってしまう。

医者に63.5キロ以上増えるなと言われた。余りにも私の健康意識がアレだと思われたんだろう。おそらくナメられてる。幼児でもできる目標だ。……でも多分、それくらいじゃないと続かない。

結局何が言いたいかというと、私は今、ものすごくパンが食べたいのだ。

テーマ提供:笹塚チェンさん


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