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【後編】一週間旨い肉を食いまくった話・実食編

こんにちは、矢御あやせです。
皆さんはお肉の予定に怯えたりしたことはありますか?
私はあります。

それを聞いて、楽しい予定でそんな風になる訳ないだろう! と思うはずです。

ですが、私は正直めちゃくちゃに怖かったです。
もちろん、食べてる時は幸せいっぱいだったのですが旅先に向う飛行機や、お店に向かう運転中なんかは気が気ではありませんでした。

そんな私が幸せに対してひたすら不安がる様子を3500文字も使って描いた記事がこちら

ですが、奇跡的?に無事、生き残ることができたので、身に余る贅沢をした一週間について綴っていこうと思います。

これが、私を襲った「身に余る贅沢」の全容です。どうぞ。

※この記事には野菜が著しく足りていません。

目次
①親戚から貰った常陸牛のしゃぶしゃぶ
②神戸で神戸牛のコース
③創作和食で三田牛しゃぶしゃぶ
④馬刺しもあるよ! 常陸牛焼肉三昧

①親戚から貰った常陸牛のしゃぶしゃぶ

興奮の余り、写真は取り忘れました。
それは突然やってきました。
頂いた経緯は省略するのですが、伯母さんから見たこともない肉を頂いたのです。

薄く大きいその肉は、1枚1枚が個別にビニールのシートに包まれており、でかでかと番号が振ってあります。こ、これ……どう見ても……ブランドの証なのでは!?
中学二年生の男の子に例えると、右手に刻まれた紋章のようなものです。
一見数字ですとそんなに特別感はないかもですが、食品において個体を識別する必要がある=明らかに特別の証です。お肉を持つ手が震えました。

それは赤身のお肉でした。

親戚から突如頂いてしまった赤身のお肉に、我々家族は大ピンチでした。
なぜって、そんなお肉を手にした機会なんてなかったからです。

前回も書きましたが、我が家はいいお肉への慣れみたいなのが全くなく、安くて硬い筋だらけのお肉をいかに柔らかくしておいしくジューシーに食べるかを常に考えている人たちです。
たとえ牛肉を焼いても「なんか怖いからレアはやめよう」とレンジでチンをするような家庭です。
いいお肉への受け入れ態勢が全く整っていません

なので、まず、「このいいお肉をどう料理するか」で躓きました。
明らかに薄切り肉ため、焼肉用ではないはずなのに焼肉すら視野にいれていました。

そして、我が家は電気鍋に水を張り、それらをしゃぶしゃぶにすると決めたのです。

私が家族全員のお肉をしゃぶしゃぶしていたのですが、下手くそだったので取り上げられてしまいました。
でも皆大して変わらなかったと思うんだけどなぁ……。

ピンクのままの状態でしゃぶしゃぶにしたお肉はめちゃくちゃに美味しかったです。
ぎゅっぎゅっと、噛みしめるように味わうと、牛の旨味が噛めば噛むほどに広がります。
「お肉」の味が濃い!!!
命の恵みって感じが凄い!!

ポン酢で食べたのが勿体ないくらいでした。これは塩で食べてもおいしかったかもしれないです。

部位が赤身なので、しっかり噛み応えがあるのも私好みでした。

伯母さん、ご馳走様でした……!
(身に余る贅沢をじんわり感じているため、勢いよく言えない)

②神戸で肉ずし+神戸牛のコース

神戸では3000円ちょいで神戸牛のコースが食べられるということで、妹が予約してくれました!

ですが、私たち家族に試練が襲い掛かります。
茨城空港に行って飛行機に乗らなければならない。

贅沢が約束された身で初見の田舎道を運転+飛行機。

これ、どれだけ危険かわかりますか!?

その田舎道、当然一方通行だし、曲がりくねってますし、両サイド田んぼですし、夜はめっちゃ暗いです。
マリオで例えれば6面ぐらいの難易度だし、スーファミのドンキーコングに例えれば雪のステージです。マリオカート? もちろんレインボーブリッジですよ!!!

運転ドへたくその初心者が通っていい道ではありません。

私は親にずっと「ねぇバスがいいんだけど」と希望を訴え続けましたが、結果は却下。っていうか私が運転手なのに何で!?
やつらは贅沢の反動が怖くないのか。それとも私の運転技術をポジティブに捉えているのか。わからないけどどちらにしろ命知らずな特攻野郎どもめ、と肉親に対して思いました。

裏技(大人しく66歳の母親に運転してもらう)を駆使し、飛行場へ。
私は結局行で運転しませんでした。死にたくないし。
(帰りは運転しました。遊園地でもないのに死と隣り合わせレベルのドキドキが体験できてラッキーでした)

そんなこんなで運転も飛行機も無事にクリアして生きて三ノ宮駅に到着。

三宮地下・吉祥吉さんへ。
https://www.koubegyuu.com/shop/kisshokichi-sannomiya/

お店に到着すると、とってもかわいい迫力のある牛さんがお出迎え。

メニューには、なんと私のあこがれである肉寿司が!!!

私はかねてから、「なんだか生肉のほうがおいしそう」と思っており、炙ったレアなお肉に強い憧れがありました。

身に余る贅沢を自覚しつつ、一貫だけ……一貫だけだから……と肉寿司を追加注文し、いざ実食。

あ、甘い!!!!

肉の脂の甘味ってすごいですよね!?
酢飯との相性が抜群でした。
筋の部分だったのか、想像よりは固いお肉だったのですが、噛めばかむほどじゅわ~~~っと甘いおいしさが広がるんです。山本さほさんがさわやかについて描いた漫画で言っていたように、おいしい=溶けるなんて大間違いです。
硬くてもおいしいものは美味しいんです。

噛めば噛むほどおいしい肉なんて、お得だし最高に決まってるじゃないですか!!

とにかく、一噛み一噛みが幸せなんです。脳と顔の筋肉がドロドロになってなくなるんです。飲み込むのが勿体ない。肉なのに甘い!!!野菜じゃないのに、肉なのに甘い!!!
しあわせ~~~~~。

そしてコースですが……

 ◇季節のサラダ
 ◇神戸牛のビーフシチュー
 ◇季節のスープ
 ◇神戸牛 赤身ステーキ60g
 ◇ライス
 ◇オリジナルデザート
                  (引用元)公式ホームページ

至れり尽くせりで3000円です。
痒いところに手が届き過ぎて人類がかくことをやめるレベルです。
確かにランチとしてはめちゃくちゃ高いと思うんですが、この充実の内容で3000円はむしろ激安です。

ビーフシチューも濃厚でおいしいし、ごろっと入ったお肉がホロホロなんです。わけがわからないくらい美味しい。
それにしてもこの濃厚なだし? は一体……。

そこで私が思い出したのは、お店の前に居た牛の像?の存在です。

アイツが「勘のいいガキは嫌いだよ」と言っているような気がしました。そんな……牛さん……。

牛さんの事は忘れないと思ったところでメインのステーキの到着です。

我々にとっては60gで充分でした。
私はぽっちゃり体型ですが、燃費が悪いだけで基本的に小食です。
それに、今までのコースが結構ボリュームを感じていたため、ちょうどいいぐらいの大きさでした。

焼き加減はおいしそうなミディアムレアです。
そしてステーキをぱくり。

旨い!!

当たり前ですが旨かったです。

が、私は意外な事実にぶち当たってしまいました。
そう、あの高い肉の相棒・わさび醤油より旨い調味料があるということです。

それは…………塩!!!!
岩塩です!!!!

肉というのはグレードが上がれば上がるほど、味付けがシンプルでも旨くなっていくんですね……。

塩をつけたお肉は甘くておいしく、当然噛めば噛むほどに肉のうまみが広がります。
正直夢中で食べてしまったので細かい味は覚えていません。
とにかく美味しくて驚かされっぱなしでした。

そして、高いお肉の甘味の正体は脂なのです。

なので、脂を洗い流してくれるようなデザートのカシスシャーベットはハッキリ言って最高でした。
このコースはカシスシャーベットがなければ完成しないと言っていいほどです。

こうして二つめの肉の予定は大満足のまま終わったのでした。

最高のコース、ご馳走さまでした!

③創作和食で三田牛しゃぶしゃぶ

こちらのお肉以外のお料理はこの記事でも紹介しています。

そして、残念ながら写真は撮り忘れました。
代わりに変な箸の持ち方でしゃぶしゃぶを食べている私の写真をどうぞ。

お肉は赤身でした。
お部屋担当のお姉さんが「生でも食べれます」と教えてくれたため、生で食べてみましたが、食感が肉のマグロみたいな感じでした。私の舌がバカなだけ?

このしゃぶしゃぶは普通のそれと違って、だし汁で食べるものです。

そして、湯気を放つだしにくぐらせて、ピンクのお肉を実食。
うーーーーん、美味しくない訳がない~~~~!!!

お肉自体も当然美味しいんですが、驚くべきはだしの威力です。
ただでさえたっぷりと出汁の効いた、だし汁は、あろうことかお肉をしゃぶしゃぶしたことによって肉のだし汁を吸ってパワーアップしてしまったのです。

それによって何が変わるか……わかりますよね?
うんうん、いい答えですね(池上さんの物まね)

付け合わせのお野菜です。

普通はお野菜はお肉の前に食べないと血糖値が上がってしまうのでダメですが、このだししゃぶしゃぶを美味しく食べるのには不正解です。
だしはお肉をしゃぶしゃぶすることによって完成されます。

完成形のだし汁に沈める、またはお肉で野菜を巻くのが正解です。

そして、色々な野菜がだし汁と肉汁のハイブリットのスペシャルおだし様の恩恵を受けておいしくなる中、最も輝いたのが――

わかめです。

なんと、わかめです。

最初にしゃぶしゃぶセットを頂いた時、「この中に仲間外れがいまーすwww」と言われんがばかりに悪い意味で存在感を放っていたわかめですが、今回、肉をもしのぐレベルで最もおいしかったのです。
元々私が貧乏舌というのも大きいのですが、だしを吸ったわかめを日本人が嫌いなわけがないですよね?

とにかく、だしと肉汁が三位一体となったわかめのおいしさたるや……。
そこに、私はわかめの完成形を見ました。奇跡だ。

気づけば拝んでいました。わかめ様と。

肉レポートなのに思わずわかめを語る程度にはわかめ様様だったのでした。

とっても美味しいしゃぶしゃぶ、ご馳走様でした!!!

④馬刺しもあるよ! 常陸牛焼肉三昧

最後に16日の焼肉屋さんについて語ります。

こちらで友達と焼肉パーティーをしてきました。
「牛新」という茨城県にある焼肉屋さんです。

我が家からは距離が離れており、初見の道だったのでとにかくめちゃくちゃ怖かったのですが、神棚に拝んだせいか生きてたどり着き、生きて帰ってこの記事を書いています。

ここのお肉は名物・「チャンピオン」という常陸牛のロース肉(食べログ調べ)です。
常陸牛は地元ブランド肉で、茨城県内では非常に高い知名度を誇っています。

もちろん、今回はチャンピオンを(割り勘で)食べます!!!

チャンピオンはもちろん塩。わさびだけを付けて口に運びます。

ぱくっ、とろっ……ごくっ

肉が……消えた?
今回のお肉三昧の中で、唯一の「蕩けるお肉」でした。
甘いしめちゃくちゃ美味しい……。
おいしさの余りに溢れ出そうな涙を堪えながら、あまり噛むことを許してくれないお肉の味を楽しみました……幸せ……。

そして、こちらのお店は再訪なのですが、初めて馬刺しユッケを食べました。


これがまた味付けが最高なんですよ……!!
卵黄のコクや、絶妙の甘さがおいしいお肉に絡み合って最高です。

私の大好きなハラミもやわらかくておいしくて……。

今度は家族を連れて行ってご馳走しようと思います!

ご馳走様でした!!!

肉って素敵……と思ったら風邪ひいた!

最高の一週間でした。揺り戻しがいつ来るかと思っていたら……今週頭、風邪を引きました!!!!

揺り戻し、早くない!?

そんなこんなで最高のお肉を食べる機会に恵まれ、神(親・友達)に感謝です。
この、肉への機会を私の「買って良かったもの」にさせて頂こうと思います。

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