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「いつか会いに行くよ」

SNSでアメリカの家族の投稿が流れてきました。今年の曾祖父さんの150回目の誕生日での記念写真でした。親戚が「family💕」と書き込んでいました。

昨年の夏に曽祖父の存在を知り、年明けにアメリカに親戚の存在が分かりました。誕生会に参加するため娘と母が渡米しました。以来、時々SNSを通じてやり取りをしています。いつか親戚に会いに行きたいと、英語の勉強を続けています。

ラジオ英会話を聞いていますが、記憶力が壊滅的です。オンラインで英文購読の学習をしていますが、すぐに忘れてしまうので、同じ単語を何度も調べます。ネイティブの親戚と会話をするなど、気が遠くなります。

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英語に限らず子どものころから暗記が苦手でした。当然、英単語の小テストは毎回、クリアできずに居残りでした。漢字は読めますが書き取りができず苦手です。

ある日、漢字の書き取り小テストがクリアできずに職員室に呼び出されていた私に、交換留学に行く友だちに「えー漢字が書けないの?だったらアメリカ人になれば!あはははー」と笑われました。

英単語も漢字も苦手な私は、アメリカ人にもなれず、日本人を継続するのも難しいようです。それを留学するような「かしこ」(大阪弁で賢い)に言われて大いに憤慨しました。もう2度と口を聞かんわと誓いました。

1年後、ガリガリだった友だちが、アメリカでの食生活で大デブになって帰国したのを遠目で笑ってやりました。

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振り返ると成績が悪くても、友だちに笑われようとも、苦手を克服するほどの燃料にはなりませんでした。そうです興味のない勉強には、さっぱり打ち込むことが出来ない性分だったのです。

そんな私が、英語の勉強を始めたのは、おじいさんの墓参りに行きたい、親戚に会いたい、おじいさんが亡くなった強制収容所に行ってみたい、おじいさんの関係書類を収集したいなど、たくさんの目的が生まれたのです。だからどうしても英語を習得したいのです。

子どもの頃から記憶力が低いのに、さらに歳をとり老化で暗記力が低下しています。でも細々と続けています。とはいえ英会話アプリがあるので、なんとかなるでしょう。

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英語とともに歴史の勉強もしています。外務省の資料館へはまだ行けていませんが・・・本や映画やドラマは、ひいじいちゃんの生きた時代のものを興味深く見ています。ひいじいちゃんの生まれた年を軸に歴史を見ているのです。ひいじいちゃんの生きた時代を知りたいのです。

私の作成した調査ファイルの一番最初には、カラー化したひいじいちゃんの写真を入れ、「いつか会いに行くよ」とひいじいちゃんに話しかけています。

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