花粉の季節の思う、やるせなさ。
咳喘息なのでいつも咳をしていますが、それにも増して咳が止まらなくなったり、目の周りが気持ち悪くて、鼻がむずむずすると花粉の季節の到来を感じます。
ところが近年の異常気象からか、予想外の時期に花粉症状が出現します。こうなると私は花粉や寒暖差やその他諸々で、ほぼ年中アレルギー性の咳喘息に悩んでいることになるのです。
ホントいやだねぇ。
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知人のオフィスに電話をしました。聞きなれない男性が電話を取りました。いつもの方は別の電話対応中というので、その男性に用件を話しました。この人は新人さんなのだろうか、対応できる案件なのだろうか・・・と少し不安になりました。
「失礼ですが、お名前を伺いたいのですが・・・」
するとその名前は古くから知る超ベテランの社員さんでした。
「そんな鼻声だと知らない人だと思ったわ。」
「いや貴野さんも、いつもと違う声に聞こえて、なんか違うような気がする。おかしいなぁと思っていました。」
そうです。私も鼻声でイガらっぽい声をしていました。そんな2人の共通の敵は花粉だったのです。
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無事に用件巣をませ「お大事にしてください」と伝えましたら。
「花粉の日本はイヤです。僕は香港に逃げます!」と言います。
「香港は大気汚染で、これまた肺に良くなさそうなイメージですけど・・・」
「いやいや香港に行けば花粉症はピタリと止まります。大気汚染より花粉症のない世界の方が大事です!!」とガラガラ声で主張されました。
なるほど、そういう考え方もできるのかと少し感心して「お大事に」と電話を切りました。
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大気汚染は目に見えません。黄砂は積もって気が付きますが、PM 2.5は小さくて分かりません。西日本の天気予報は黄砂とPM 2.5情報が伝えられます。
コロナ禍のマスク生活が始まる前から「あなたはマスクをつけて外出した方がいいです。そうしなさい。」主治医から指導を受けていました。だから今も私は外出時はマスクをつけています。
そうそう放射能も無味無臭なんですよ。叔父は広島の原爆の後片付けに行き、随分してから白血病で亡くなりました。原爆手帳を持っていましたが、「なぜこんな珍しい病気になったのか。」当時はこんな感じだったそうです。
その後、看護師になりましたが、「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―」を読み、医療の限界を思い知りました。
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学校で習った四大公害病ですが、「水、空気、土壌汚染なんていわれても気がつかないからどうしょうもないよな。」これが当時子どもだった私の感想です。
でも高度経済成長は日本を豊かにしました。
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生活は豊かになりましたが、目に見えないものが私たちの身体を蝕んでいます。周囲では喘息やアレルギー疾患が増えています。
どうしようもないよな。
人間の文明が自然を破壊しこの世が豊かになっているけど、健康被害があるからとそれを簡単に手放せないのも人間です。
あとは新たな科学技術で乗り越えていくしかないのかもしれません。
いつになるか分かりませんが、私が生きているうちに、その変化を見ることができたらいいなと思います。
さて今日も大気、紫外線から身も守るためにマスク、帽子の重装備で出かけます。
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