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如月は本と映画の備忘録

前半は息子のコロナ感染でバタバタしていたので、2月が短く感じました。何をしていたのか記憶はありませんが、3月向けての準備に忙しく、卓上カレンダーは真っ黒でした。

「2月の本」
星野哲「寺、再起動「ゾンビ寺』からの脱出!」法蔵館 2022

最近お坊さんとご一緒する機会が増えまして、その関係でこの本を知りました。読後「まだまだ日本の捨てたもんじゃないぁ」とつぶやきました。ちなみに特定の信仰はしていません。

工藤美代子 「写婚妻」1893年 ドメス出版 

島田法子編著「写真花嫁・戦争花嫁のたどった道」2009 明石書店  

真壁知子著 「写真婚の妻たち」1983年 未来社  

「写真花嫁」について必要箇所だけ読みました。明治・大正期の出産、子育ては、想像を絶するすさまじさでした。当時のアメリカの新聞に「日本人の夫は妻を奴隷のように働かせている」なんて書かれていたそうです。ちょっと苦笑い・・・今も昔も夫婦の根本的な問題は変わってないようです。

本の内容を整理していますが、「クソ旦那」というタブを作成してみました。

広島県移住史 資料編 
約5センチの厚みの本の圧迫感は半端ないです。事実、重たい本です。必要箇所だけ読むつもりですが、なかなかページが進みません。苦戦しているうちに2月も終わりです。

振り返ると読書量は激減でした。notoで記事を書く気持ちの余裕もない状態でした。あまりに動きが少ないので、おまけで2月に鑑賞した映画を書いてみます。

・・・

「2月の映画」
「梅切らぬバカ」

障がい者役の皆さんの演技はリアルでした。「あるある」と見ていました。グループホームへの住民反対の問題は施設コンフリクトと言われますが、さらっとコンパクトに描かれていて良かったです。みなさんこの映画リアルですよ〜

大学院での私ごときの研究調査でも、いくつかの事例を聞きました。保育園ですら反対する時代です。でもね障がい者の保護者であり、かつ福祉職の方が「それりゃ家の隣に、そんな施設っが建つとしたら、イヤです。」と言っていました。これ本音ですね。そうです。心情は複雑なのです。

だけど健常な方も病気や事故や老化で、障がい者になる可能性があるのですよ。みんなで考えていかない問題だと思います!・・・なんて優等生的すぎて、偽善的な自分がイヤになりますわ。

「父親たちの星条旗」
ジェームズ・ブラッドリーの原作がかなり良かったですが、映画版を見る機会がありませんでした。「硫黄島からの手紙」は地上波で何度も放送されている記憶がありますが、こちらの作品は目にした記憶がありませんでした。

戦争の悲惨さを淡々と描いています。とくにインディアンのアイラに注目していました。彼は戦後、PTSDでアルコールに溺れ、短命に終わります。当時はPTSDなんて概念もないから、自分を追い込むしかなくてつらかったでしょうね。

戦争中のアメリカの日系人は強制収容所に収容され、曽祖父のように亡くなる人もいました。しかしアメリカに忠誠を誓い戦場に出た人も多くいました。最近442部隊の存在を知りました。日系アメリカ人で構成された舞台は激戦のヨーロッパ戦線に投入されたくさんの人が亡くなりました。

国内に残り強制収用所か、忠誠心を示すために戦場に行くか、どちらも地獄だったようです。生まれた時から平和で、そんな歴史なんてなーんにも知らない私が、アホに思えました。ということでもう少し調べて見ようと思います。


「二百三高地」
日露戦争をテーマにした映画。「乃木希典さん、この戦術で犠牲者大量なのに、すごいと崇められて神社ができるのか?」と質問されたけど、よくわからないので、映画を見ました。確かに無茶な戦いでした。
さだまさしの防人歌「海は死にますか、山は死にますか〜」の歌声が辛過ぎて、思わずスキップしました。とどのつまり夏目雅子が美しかったからこれでいいのだ。

「動乱」
226事件をテーマにした映画。「八甲田山」以来、高倉健はどこから見ても高倉健で、いつも私を裏切りません。私は不器用で誠実な高倉健が好きです!

なぜに吉永小百合は、永遠に崇められているのか・・・「愛と死を見つめて」以降、中年になっても、初老になっても健気で素朴で美しいからなのでしょうか。これはまだまだ分かりません。

忘れかけてた歴史的な出来事を、映画で復習するのは、悪くない時間でした。
そのうち442部隊関係、硫黄島の栗林中将あたりを読んでみようと思います。


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