以前、Instagramでフォロワーに美味しい餃子屋さんはないかと聞き、教えてもらった餃子屋さんが大当たりだったことがある。

この時教えてもらった餃子屋さんは「藤井屋」だけではない。ありがたいことに、たくさんのフォロワーが僕にオススメの餃子屋さんを教えてくれた。中には一人で複数軒のお店を教えてくれた人もおり、フォロワーの皆さんには本当に感謝しかない。

そんなフォロワーたちから教えてもらったお店の中から、再び餃子を食べに行くことにした。

ある日曜日、僕がやって来たのは蒲田だった。

蒲田といえば、東京の中でも屈指の餃子激戦区として有名な町。蒲田駅周辺には餃子店が20店舗以上も存在しており、その中には「御三家」と呼ばれる有名店も存在する。

そんな東京が誇る餃子の町、蒲田のお店をオススメしてくれたフォロワーがいる。東京で餃子のお店を募集するとやはり蒲田のお店が挙がってくるのはもはや必然なのかもしれない。フォロワーがオススメしてくれたのは、蒲田の「歓迎」というお店。読み方は「ホアンヨン」と読むらしい。この「歓迎」は先述した「御三家」の一つであり、蒲田の中でもかなり知名度が高い餃子屋さんで、僕もフォロワーから教えてもらう前から名前は聞いたことがあるお店だった。

僕はその「歓迎」に行こうと、当日の開店時間の1時間ぐらい前にお店に電話をかけてみた。女性の店員さんが電話に出てくれた。

「すみません、18時に1人で行きたいんですけど可能ですか？」

僕が電話でそう伝えると、

「おひとり様でしたら、そんなに待つことなくすぐにご案内できるかと思いますよ」

との返答が来た。予約はできないのか、と店員さんに聞いてみたところ、どうやら当日の予約は受け付けてはいないらしい。ただ一人で来るならそんなに待つことなく入れるはず、と店員さんは言っていた。

その店員さんの言葉を信じて、18時ごろにお店にやって来てみた。赤い看板がよく目立つ、いかにも中国料理店らしい見た目だ。このお店は口コミによると行列ができるお店として有名らしいのだが、この時間はまだそのような行列は見られなかった。

扉を開け、中に入る。中に入るとすぐに、記名表があることに気づく。それを見てみると、2組ほど記名してあるのが見えた。すかさず僕もその記名表に記名をした。店内を見るともうそれはそれは満席の大盛り上がりで、いたる所からお客さんの笑い声が木霊していた。

記名を終えて10分くらい入り口のそばで待っていたら、僕も案内された。僕が案内されたのは6人がけのテーブル席。隣には20代ぐらいの若者3人組が座っており、ほぼ相席みたいな状態になった。

お腹も減っていたしメニューを眺めよう。他のお客さんを見ると餃子以外にも色々注文してお酒片手に盛り上がっている状態だったが、僕はこの日はお酒を飲みたい気分ではなかったので食事だけで済ませることにした。とりあえずここに来たら餃子を頼みたい。餃子のページを見るとそこには焼き餃子から水餃子、蒸し餃子に揚げ餃子といった多種多様な餃子が並んでいた。

僕はそれらの餃子の中から「羽根付き焼き餃子」、「エビ入り水餃子」、「揚げ餃子」を注文することにした。あとは餃子以外では「レタスチャーハン」を注文した。お酒は頼まなかった。すぐ帰るから許しておくれ。

まず最初にやって来たのは「羽根付き焼き餃子」。皿の上にびっちりと羽根で繋がれた焼き餃子が並んでいる。そのひと繋ぎの羽根がとても美味しそうだ。まずは何もつけずに口に運んでみる。見た目どおりの羽根のパリパリ感、たまらない。そして肉汁の量がすごい。一口食べた瞬間に肉汁がべちゃーって飛び散った。テーブルにすごいかかったし服汚さないように注意しないと。しかしその肉汁に旨味がたっぷり詰まっており、すげぇ美味い。

続いてやって来たのは「エビ入り水餃子」。水餃子だがスープはついていなかった。こちらにもたっぷりの肉汁が入っており、皮の中にはプリプリのエビが2〜3匹は入っていた。とても美味い。

「揚げ餃子」は揚げ物というよりかは衣をまとった水餃子といった印象だ。少しカリッとした薄めの衣の中にはモチッとした皮があり、その中には他の餃子同様たっぷりの肉汁を溜め込んだタネが待ち構えている。揚げ餃子の中にもエビが入っており、さらにタネに玉子が入っているのが意外だった。

あと個人的にはどの餃子も、ラー油を多めに付けて食べた方が美味しい気がした。

餃子以外で唯一注文した「レタスチャーハン」。こちらはパラっとしており味のパンチは弱め。個人的にはちょっと物足りない味だったので卓上のコショウをちょっとかけて食べてしまった。あとやはり餃子にはチャーハンよりも白米の方が合うなと思った。

餃子はどれもとても美味しい。万人に愛される味だと思った。人気店になるのも納得のクオリティだ。会計を終えてお店を出ると外には凄まじい行列ができていた。こんなに並んでたのかよって思うぐらい。最後尾の人は一体いつになったら入店できるのだろうか。18時ぐらいに来ておいて本当によかったと思った。

僕はこの日蒲田の「御三家」の一つをようやく攻略することができた。「御三家」ということは、この日食べた餃子に匹敵するクオリティの餃子があと2つも存在するということになる。そう考えると、蒲田の餃子のレベルは本当に高いのだなと思った。残りの2つも、早く食べにいってみたい。

僕の餃子ライフはまだまだ続いていく。

今回行ったお店

歓迎 本店
●住所：東京都大田区蒲田５丁目１３−２６ 大田区立消費者生活センター 1F
●アクセス: 蒲田駅東口から徒歩3分
●営業時間:
　11:30 - 14:30（L.O. 14:00）
　17:00 - 22:00（L.O. 21:30）
●定休日: 不定休
●支払い方法: 現金のみ
●駐車場：なし

頼んだメニュー

●羽根付き焼き餃子 ¥350
●エビ入り水餃子 ¥600
●揚げ餃子 ¥700
●レタスチャーハン ¥750