コインロッカーベイビーズを読んだ日記

読み終わった。
身体が硬くなっている。
全身がむず痒くて右腕をぎゅっとつねるように握る。
なんだか脳が変だ。
何かが蠢いている。
意識したら全身に広がって皮膚の奥で食い潰すように蠢きはじめた。
このまま俺の脂肪を食い尽くしてほしいと思った。
なんだか恐ろしくなって左腕で身体をきつく抑える。
鳥肌が止まらないのでストーブを付けた。
あと2時間後には出勤なのに居ても立っても居られなくて外に散歩に出る。
とても寒くて鳥肌は酷い。
タバコとホットコーヒーを買って家の近くの大きな神社に行く。
三鷹に4年位住んで一度も入ったことがなかった。
なんでも太宰治の墓があるらしい。
入るまでは大きい神社だなぁと思っていた。
実際に入ると特に何も無くでかいだけで少しガッカリした。
車の通りが多い道路の横だし静かでもない。
奥まで行ったら落水式の水場があった。
たくさんの線が石の台座から零れ落ちて音を鳴らしていた。
なんだか落ち着いて腰を下ろした。
聞いてるうちに良いリズムだなと思った。
冷たい風が足を撫でるように通り過ぎる。
くすぐったいような気持ち良いような風だった。
コーヒーも冷めてアメスピもフィルターを焦がしたからグッと飲んで腰を上げた。
よく見たら水場は屋根に覆われてた。
中から上を覗いたらお金を出した人たちの名前のお札が沢山貼ってあった
ライブハウスみたいだなと思った。
なんだか途端に好きになって綺麗に見えてきた。
何枚か写真を撮った。
Twitterで知らない人が単車を撮る時は中央じゃなくて景色をメインにしてそこに単車が写るようにすると映えると言っていたのを思いだしてやってみた。
確かに映えると思った。
少し満足して家まで歩いた。
家の前まで着いて、もう少しだけ歩きたいと思った。
家の隣の公園に入った。
とても静かで、ここの団地に居る人は俺だけなんじゃないかと思った。
街灯と枯れた木が綺麗で写真を撮った。
さっきの撮り方を試してみたけど上手く撮れなかった。
若い二人がエヴァンゲリオンの話しをしながら歩いていた。
この街は良い街だなと思った。
帰りに何となく自分の住んでる団地を撮った。
やっぱり上手く撮れなかった。
大人しく家に帰った。
ストーブを点けて出たので凄く暖かかった。
服を着替える時に手足に触れるとあの撫でるような冷たさがあった。

そういえば走りたいなと思ってたのに結局走らなかったな


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