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蔵出し:「無料新聞で探そう、地元の遊びスポット」from 野菜さらだの『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(第29回)

※この蔵出しシリーズは、1996年~2002年までアメリカに留学していた野菜さらだが後半の1999年~約三年間、週2回発行していたメールマガジンの記事をそのままそっくりお送りするものです。今回は、毎日更新していきますので、お楽しみいただければ幸いです!

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  野菜さらだの
   『アメリカは、住んでみなくちゃわからない!』(愛称アメすん)
       (1999/9/7発行)  第29号  (火・金曜発行+日曜版)
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 前回、デンバーへ旅した時のことをお伝えしました。こういうときにどうやって旅先の地元の情報を収集しているか、それが今日のテーマです。

◆本日のテーマ「無料新聞で探そう、地元の遊びスポット」

 旅に出た際、私はどちらかと言えば観光ガイドに載っているような観光客でごった返している、いわゆる「観光地」より、やはりそこの地元の人が行くような遊びのスポットに行くのが好みです。この際役に立つのが、無料で発行されている地元の新聞です。

 すごく田舎の小さな町は別として、ちょっとした町ならば大抵、町の交差点やスーパーの前などにこの無料の新聞のボックスが置いてあります。他の有料の新聞はお金を入れなければ箱の扉は開きませんが、この無料新聞のボックスはいくらでも取り放題状態です。大体「~~Weekly」という名前です。

 大抵週間で発行されているので、中を見ると地域のニュースなどの紹介の後、1週間分の様々なイベントの情報・映画情報・ライブハウス情報などが満載されています。この無料新聞は地元の人にとっても、有用な遊びの情報源となっています。

 イベント情報の後には、売ります・買いますコーナーや人探しコーナーがあって、ここもまた読んでいるといかにもアメリカらしいなあと思います。恋人探しコーナーでは、「男性から女性へ」「女性から男性へ」友だちになってください、というだけではなく「男性から男性へ」「女性から女性へ」というのもちゃんと載っています。こういう人と友だちになりたい、という条件の中には「白人、アジア人」といった人種はもちろん、既婚か独身か、ゲイ・バイセクシャル・クリスチャンという具合に様々なものがあります。

 また「私はあなたを見ました(I saw you)」というコーナーは、かなりお
もしろく「◯月◯日、◇◇コーヒーショップでブロンドの長い髪のあなたを見ました。連絡ください。」などというのが載っています。アメリカ人の友だちはこれを読み上げて「それ私!!」などとまたジョークを飛ばしていました。

 こういう無料新聞が大抵の町にあるのも、アメリカらしいところかもしれませんね。こちらにいらっしゃる際には、是非一読をお勧めします。
                             (つづく)

◆おまけ情報:もう一つ、私がよく使っている地域の情報収集の仕方は、地元の人に何でも聞いてしまうことです。これは一番近道で確実な方法です。

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◆お断り:この『アメすん』は、かつてアメリカのオレゴンに住んでいた野菜さらだが個人的に体験した、おもしろい話を友だちや家族に話すようなつもりで書いたものです。アメリカの他の場所とは違う、というエピソードも中にはあるかと思いますが、まあ、気楽に読んで楽しんでください。
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#創作大賞2023

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