45カ国渡航者による世界遺産ランキング

45カ国を旅した私(世界遺産検定2級所持)が作成した世界遺産ランキングを紹介します。ただし私の渡航歴には結構偏りがあり、日本人旅行者に人気なヨーロッパよりも南米やアフリカが多いです。今回のランキングは私の独断と偏見でしかありませんのでご了承ください。

5位 マラケシュの旧市街

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●場所:モロッコ
●世界遺産分類:文化遺産
●選んだ理由:モロッコは日本人旅行者に人気の国でアフリカ大陸で最も行きやすい国だろう。地理的には遠いがカサブランカまでアクセスが良く、観光大国として栄えているので言語にも困らない。
(脱線するが)タンジェという地中海に面した街は、ヨーロッパと間違えるくらいの街並みだった(旧市街はガッツリモロッコだったけど)。モロッコは世界遺産に登録されている旧市街が多く全て魅力的なので、どこにしようか迷ったが今回ランクインしたのはマラケシュ。マラケシュは砂漠の入り口となる街でアラジンに出てくるアグラバーそのものだった!ディズニー好き劇団四季好きにとっては堪らない街並みだった。
スークは「ザ・アラビアンなグッズ」が所狭しと並び、どこを歩いても客引きが止まらない。(アラビアンなグッズはカラフルなので、めちゃくちゃインスタ映えする✨)建物は赤っぽい色に統一されてこれまた魅力的。
旧市街のカオスさも好きだけど、新市街はきちんと整備されていて安心安全な場所だった。砂漠近くで兎にも角にも暑いので、新市街のショッピングモールは天国だった。
マラケシュといえば、夜のマーケット。旧市街の中心、ジャマ・エル・フナ広場には屋台が広がりローカルな食事を楽しめる。
●ツッコミポインツ:これは観光地あるあるだけど、店のお兄ちゃんがカタコト日本語で「ヤスイヨ〜」宝石店では「オカチマチプライス〜」と言っていたがジワった(笑)

4位 万里の長城

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※行ったのが昔過ぎて写真が見つからなかったのでVeltraさんより拝借しました(https://www.veltra.com/jp/asia/china/beijing/ctg/3493:The_Great_Wall/
●場所:中国
●世界遺産分類:文化遺産
●選んだ理由:森の中に突如現れる巨大な建築物。言わずと知れた超有名な世界遺産だけど、世界史好き人間としては外せない場所。実際に行ったのは10年以上前で世界史を勉強する前だったので、中国史をガッツリ勉強してからまた登りに行きたい。私が行ったのは所謂観光ルートで(確か男坂と女坂がある)観光客がたくさんいたけど、結構しんどかったのを覚えている。
紀元前221年始皇帝が作り始め、2000年かけて増築を繰り返し、現代の私たちも登ることができるのだから興味深い。ただ、自然侵食や人為的破損(なんと農耕地開発という名目で壊してしまっているらしい!)によって崩壊してしまった部分が多く、現存する壁の7割が保存状態が悪いらしい。人間が作った史上最長の建造物、適切な手入れをして後世に残していってもらいたい。
●ツッコミポインツ:10年以上前に行ったので覚えていません・・・

3位 メテオラの修道院群

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●場所:ギリシャ
●世界遺産分類:複合遺産
選んだ理由:CanonのCM(世界遺産バージョン)で映っているから知ってる方も多いと思うが、あの光景を生で見ると誰もが驚くだろう。いくつもの断崖絶壁の岩の上に赤い屋根の建物がどんと乗っている異様な光景が広がっている。近くで見ると崖の高さに5度見じゃ足りないくらい見返す。当時の修道士たちの信仰の厚さを痛感する。俗世間とは隔離されたあの場所で修行をしていたのだと思うと、この欲にまみれた私の生活は何なのだろうと虚しくなる。
私たちはネットで事前予約して貸切状態で車で巡った。ドライバーさん(かなり訛りのある英語だった)がめちゃくちゃフレンドリーな方で日本人が喜びそうな写真スポットとかも網羅してくれて、パワフルで終始笑ってた。修道院内部はこんな言葉で済ますのは申し訳ないけど「厳か」という言葉がぴったりな雰囲気だった。薄暗くてじめっとした感じ。薄暗すぎて段差に気づかず、何回も躓きかけた。
現地で仲良くなったマレーシア人ご家族と修道院内部で盛り上がっていたら警備の人に「Be quiet!」と本気で怒られた汗。本当に神聖な場所なので、行く人は景色に興奮しても盛り上がってはいけません。
ツッコミポインツ:ないけど強いていうなら、アテネ→カランバカ(メテオラ)の列車がめちゃくちゃ遅れて、観光時間が短縮され全部見切れなかった(涙)

2位 イグアス国立公園

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●場所:ブラジル、アルゼンチン
●世界遺産分類:自然遺産
●選んだ理由:圧倒的迫力。迫力で言うと1位。今まで見た何よりも大きく勢いがあり、地球のエネルギーというか自然の力に圧倒された。特にアルゼンチン側にある「悪魔の喉笛」と呼ばれる場所は水のゴオオオオオオオという地響きみたいな音で他は何も聞こえないし、水しぶきもすごいし、こんだけ水があれば世界の水不足は解決できるんじゃないかと本気で思った。ブラジル側からは滝の全貌が見えるんだけど、永遠に滝が続いているようで、自然の雄大さが半端なかった。
あと、観光スポットとしても◎。ブラジルもアルゼンチンも国立公園でしっかり整備されているので、園内はバスで移動できるし観光ルートがしっかり作られているので、地図読めなくても楽しめるようになっていた。あと、イグアスはめちゃくちゃ暑い。でも湿度はないし、滝の近くは涼しかったな〜水しぶきで濡れても一瞬で乾く感じ。
●ツッコミポインツ:現地で仲良くなったドイツ人夫婦の奥さん、ブラジル側の滝を間近で見れる橋で財布をスラれてたので、行く時はスリには要注意。あと、アクセスが悪い(笑)サンパウロからブラジル側の町フォス・ド・イグアスまでバスで約15時間かかったし、アルゼンチン側の町プエルト・イグアスからブエノスアイレスまで20時間くらいかかった。規模が日本じゃあり得ないんよ(笑)

1位 マチュピチュ

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●場所:ペルー
●世界遺産分類:複合遺産
選んだ理由:「南米旅行といえばマチュピチュ」というほど人気のスポットだが、人気の理由がわかる。世界中どこを見てもあんな場所に広がる都市はないだろう。1位の理由として、日本からはかなり行きにくい場所にあるので、工程も含めて感動度が高い。マチュピチュに行くにはまず、クスコという街(この時点で標高3399m)に行かないといけない。ケチって長距離バスターミナルから宿までバスを選択したのが運の尽き、薄い酸素の中、重いバックパックを背負って坂道を20分くらい登る羽目に。いくら休憩して呼吸を整えようにも、体が欲している酸素は得られず本気で焦ったのを今でも覚えている。クスコからアグエスカリエンテというマチュピチュの街に行く。手段は色々あって歩いても行けるし、鉄道でも行ける(鉄道は完全観光用なので高い)。アグエスカリエンテは日本の温泉街を彷彿とさせる雰囲気だった。日本人観光客も多く、その場で会った日本人とピスコサワーを飲みに行ったりした。
そんなこんなでマチュピチュへ。あのマチュピチュを自分の目で見ることになるとは・・・本当に感動した。山の中なのに突如視界が広がり、人間が作った都市が現れるのだ。あんな山の中にあの規模の都市を作るなんて、凡人には理解し難い・・・。1日の入場者数が決まっているワイナピチュ山からは、マチュピチュの全貌を上から見ることができる。
●ツッコミポインツ:いやワイナピチュ登山キツすぎー!標高が高いので余計に疲れる。。ガッツリ登山なので行かれる方は覚悟してください(笑)

番外編 マサイ・マラ国立保護区(ケニア)

世界遺産ではないのでランキングには入れられないけど、行った観光スポットで最も印象的だったので紹介させていただきます。
私はナイロビでツアーを予約し、2泊3日ホテルピックアップ&宿食事付のツアーで行きました。ナイロビからは車で6〜7時間。マサイ族のマーケット付きでお土産も買えました(笑)
一番衝撃を受けたのは、ライオンか何かが食べ残したヌーの死体を巡ってハゲタカとハイエナが争っているところだ。ハイエナ2〜3匹がヌーの死体(ほぼ骨と皮のみ)を突っついて食べていて、そこにハゲタカが何十羽と集まってきて、隙を狙って奪おうとしていた。ハイエナは、そのハゲタカを警戒しつつヌーを食べるという緊張状態が10分くらい続いた。ハイエナがその場を離れた瞬間、「どこに隠れてたの?」という数のハゲタカが一斉にヌーを目がけてやってきたんです。土埃なのかハゲタカの羽なのか色々舞い、離れたところから見ていたにも関わらず咳き込んだ。ハゲタカの集団の隙間からヌーが見えたが原型は無くなっていた・・・
ここでは「生きるとは何か?」を考えさせられた。もちろん、サバンナの光景や野生動物たちの姿に感動もした。食べられたヌーが可哀想という気持ちも芽生えたが、ヌーを食べられなければ、肉食動物は生きられずハイエナやハゲタカも生きられない。食事は尊いことで感謝しなくてはいけないのだ。都市で生活していると加工済みの肉しか目にする機会がないので、牧場の可愛らしい牛とスーパーで並んでいる牛肉を全くの別物として捉えているが同じ牛だ(品種は全然違うけど)。私たちは食べたい時に食べたいものを食べられ、蛇口をひねれば綺麗な水が出てくるのでいつでも喉を潤すことができる。けれどもこの環境は当たり前ではなく、さまざまな犠牲の上に成り立っていることを忘れてはいけないと思った。

本当は負の遺産(ゴレ島とか)も語りたかったけど、キリがないのでここまでにします。またの機会に。
こう見ると結局は規模に圧倒されとるやんみたいな内容になっていますが、数年(ものによっては10年以上)経っても覚えていることはそういうことなんだよなあと。ランキングてそもそもなんやねんて感じですが、ただの自己満なのでお許しください(笑)今はコロナで自由に行けないけれど、落ち着いたらまた世界中を旅行して感動して、色々な思い出作りたいなと思います。

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