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後輩たちへの手紙⑨良かったこと3つ

大学3年生の就活を伴走する1年間のゼミを運営しています。
ゼミを通じて、学生から社会人への大きなステージチェンジを一緒に過ごした卒業生へ向けた、お手紙の記録です。

24年3月26日の手紙

3月で年度の切り替わりを迎える企業も多いですよね。
1月はお正月=新年の始まりで、2月は立春・節分があり、そして4月からいよいよ新年度。
このリセットのタイミングの多い1~3月、いいですね。

特に3月は1ヶ月かけて大きく1年間をリセットしているようだと毎年感じます。

この1年を完了させていくためにも、丁寧に振り返りをしてみたいですね。
1年間を振り返ってみて、何が印象に残ってる?どんなことがあった?

それから、どんな自分に気付きましたか?

私は自分のこだわりの強さに改めて気づきました。
例えばゼミ生へのレポート。過去最大人数だから手を抜く、とかいうことができず常にレポートを持ち歩いて添削したりコメント書いたりしました…何度か徹夜もしたな。。

1年前の自分と比べて、どんな変化を感じますか?成長や進化を感じるのはどのへん?
明らかな「成長」じゃなくていいんです。でも絶対にこの1年間は次の自分につながるプロセスだったから。
変化は成長や進化の兆しだと思います。それが一見ネガティブなものだとしても。

私の社会人2年目の1年間は、社会人として初の本気でもがき苦しんだ1年でした。
先輩たちが次々に辞めて、9月に再若年でリーダーに昇格することになり、そのプレッシャーから会社を辞めようと思いました。

昇格の内示を受けて会社出て、その足でいつもの立ち飲み屋に行ったんだよね。
そのときは思い詰めていて、リーダーなんてできっこない、辞めるしかない。もう会社辞めるから、この店に来ることもなくなるかもと思ってのれんをくぐった。
そうしたら、そこで常連のパチンコ店の経営者(へそピアスを自慢してくるおっちゃん)に「何を辞めることがあるんや!お前がもしリーダーとしての役割が果たせなかったとして、それは会社が勝手にお前をリーダーにしたからやろ!給金が上がるんやからもらっとけばええねん!!」と言われて…
…目から鱗が落ちました。

役割を果たすのは自分の責任だと思ってきたけど、任命した会社にも責任があるのか!
そして何もかもの責任をひとりで引き受けなくていいのか!!

結局辞めずに「やそリーダー」として過ごしたそこからの半年間は、売上は上がらないし後輩の育成もうまくできずに辞めさせちゃったし、会社ともいろいろ揉めた。
…はっきり言って失敗の1年だったかもしれない。

でも社会人3年目になってから、いろんなことがうまく実っていった。
後から考えると、手にした成功は、すべて2年目の失敗の1年のあいだに準備した結果だったんだと分かる。

更に3年1ヶ月でその会社を辞めて転職することになり、1社目よりも格段によい待遇で条件が決まったとき「あぁ2年目があったから今がある…!」って思ったよ。
苦しいときは自分が次へ向かうためのいろんな準備が目まぐるしく起こるときなのかもしれない。

人生は「Peaks &Valley」。谷を降りたら次には頂上がやってくる。
もし今年1年がしんどかったなぁと思うメンバーがいたら、そんなふうに考えてみて。

そしてもがき苦しんだ自分をねぎらってほしい。それができるのは自分だけだから。



4月以降は新たな1年のサイクルが始まっていきますが、その1日1日もリセットして、リフレッシュして送っていけたら良くないですか?

そこで今日ご提案したいのは「寝る前に良かったこと3つを挙げてみる」というルーティンワーク。
例えば今日、何があった?よかったことはなんだろう?

小さなことでもいいと思う。私ならまず「今日も美味しくごはんを作ることができた」。
今夜の夕飯は、小さな小鉢がいっぱいのまさに「おつまみメシ」でした。。こういうごはんが一番好き…

それから、このメールを書いて送ることができそうなこと。
本当は3月に2通送りたかったけど、無理そうやなーまぁそれで変な自己嫌悪に陥ってないのもよかったことかも。

メールを受け取ってくれるみんなの顔を思い出しながら、この文章を書けたこともよかった。

こうやって嬉しいこと・良かったこと・感謝を思い浮かべて1日を終えるのは、日々の最高のリセットだと思う。
明日また、新しく生きていくためのリセット。

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最後までありがとうございました。
新しい24年度が始まる。ここからの1年間も、そのプロセスを味わい体験しつくしましょう。

Bon Voyage!

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