見出し画像

プロジェクトメンバーに1つだけ聞けるとしたら何を聞くか?

明後日から仕事開始だなーモードチェンジしなきゃなーと思ってプロジェクトマネジメント8年くらいやってます。


プロジェクトの成功って結局メンバーにコミットしてもらえるかどうか?に尽きるんだよな、と思ってます。

どうプロジェクトへのコミットを引き出すかというのはプロジェクトマネジメントにおいて深いテーマです。

今回はそのための手法の1つをまとめておきます。

私が初めてPL(プロジェクトリーダー)をやることになった時に、当時のメンターからアドバイスを受けた内容です。


プロジェクトメンバーに1つ聞けるとしたら何を聞くか?

コミットメントを引き出すために、プロジェクトメンバーに1つ聞けるとしたら何を質問しますか?

というアドバイスを受けました。


当時の私は、1つじゃ判断できないですよ〜という話を返して終わった記憶があります笑




当時教えられたのは、

「あなたのミッションはなんですか?」

これを聞けばコミットメントを引き出すために必要な情報を集められるよ!とアドバイスを頂きました。

ここでいうミッションとは、属する会社の評価制度に基づいた一定期間内における評価項目という意味合いです。


例えば、与えられた売上目標を達成する営業がプロジェクトメンバーにいたとしましょう。

彼のミッションがこの1つだけだったとしたらどうなるでしょうか?

プロジェクトやらないですよね、多分。

だって、評価されないですもん。

このプロジェクトをどんなに頑張っても自分が得をしないのならば、人はそれにコミットすることが難しいと思います。


そのためミッションを聞いた後、それに対してどうアプローチするかを考えるのが次に必要なアクションとなります。



プロジェクトへの主体性を引き出す方法

①会社の評価システムを活用する

②個人のマインドを活用する(Win-Winの関係を築く)

この2つが基本的な考え方になると思っています。




では、先程の営業の方がプロジェクトに前のめりに参加してくれるようになるためのアプローチを考えてみます。


①会社の評価システムを活用する場合


「このプロジェクトの成功をミッションに入れてくれ」とその人の評価担当にお願いをしています。

ミッションに入れる割合にもよりますが、これを頑張れば正しく評価される、というのは頑張るのに十分なインセンティブになります。


このアプローチの難しさは、評価担当者に正しくプロジェクトの意義やメリットを伝えることができるのか?という点です。

プロジェクトを推進する側が、正しく目的やメリットを理解し、関係者にメリットややる意義を提示できることが絶対条件になります。

もし、自分が伝えても動かせない場合には自分の上司などに間に入ってもらって交渉するのがよいと思います。


②個人のマインドを活用する(Win-Winの関係を築く)場合


これはプロジェクトに参加するメンバー個人にとって十分なメリットを伝えることが必要になります。

例えば、先程の営業の方にミッションには入れることはできないが、手伝ってほしいと思った場合には、

このプロジェクトを成功させることで、顧客の課題を解決して、自分の営業成績も上げることができることであったり、非効率な業務プロセスを楽にすることができること、等を伝えます。

もしくは、その人が興味がありそうなこと、将来目指している姿、などをもし知っていればそれに関係する内容を提示することでWin-Winの関係を作れる可能性があります。

たとえば、この営業の人が、データ分析に関する知識を身に着けたいと考えているのであれば、それに関係する業務や担当をしてもらうと同時に、営業観点でどうデータをみるかを教えてもらったり、どう活用できるかを営業チームにヒアリングしてもらうなどで手伝ってもらうことができます。


どちらのケースにおいても必要なのは、「プロジェクト推進者がプロジェクトの目的を正しく理解し、関係者に正しくやる意義・メリットを伝えることができる」ことです。


まとめ

今回はプロジェクトメンバーのコミットを引き出す方法についてまとめました。

・プロジェクトメンバーに1つだけきけるとしたら、「あなたのミッションはなんですか?」を聞く

・①会社の評価システムを活用する場合には、プロジェクトでの成果をミッションに組み込んでもらうように評価担当者と合意する

・②個人のマインドを活用する(Win-Winの関係を築く)場合には、個人のやりたいこと・目指している姿に合致した業務や担当を適切に渡す

・いずれにせよ、「プロジェクト推進者がプロジェクトの目的を正しく理解し、関係者に正しくやる意義・メリットを伝えることができる」ことが必要

でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?