1日1つ!サステナビリティニュース 2024/04/02

米環境保護局(EPA)は3月29日、2027年から2032年の大型車新車モデルに適用する新たな排ガス基準の最終ルールを発表した。小型車と中型車に関しては3月20日に発表していた。

背景には、気候変動と大気汚染がある。大型車両は米運輸部門からの温室効果ガス排出量の25%を占めている。また、大型車両からの大気汚染は気候変動の原因になると同時に、呼吸器疾患や心臓病などの深刻な健康問題を悪化させる可能性があり、トラックの貨物ルートに住んでいる有色人種の市民に影響がある。

最終的な規制強化は、原案から制限レベルを緩和した一方で、2031年以降からの制限レベルは2030年までのレベルから引き上げられる。

今回の規制強化による効果は、温室効果ガス10億tの削減と、公衆衛生や気候変動の緩和等の節約に関連して年間130億米ドルの社会的効果があるとした。

ロイター通信によれば、原案よりも緩和したが業界団体からの反発は大きいとした。


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