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息子が親の手から離れていくのを感じた週末。

夏になった。
まだまだ梅雨の真っ只中で、夏本番はもう少し先。それでもだいぶ暑い。

夏になって喜ぶのは、我が家には一人しかいない。6歳息子だ。
理由は水遊びができるから。

息子は夏になると、近くの公園に行きたがる。
公園には4段階に変化する噴水や、上流から下流へ流れる水場があり、子どもが水遊びをするには恰好の場所。

幸いにも我が家は公園のすぐそばにあるため、びしょ濡れになってもダッシュで帰り、そのままお風呂へ直行すれば良い。


そんなわけで、先日の土曜日もその公園へ出かけた。

公園に着くなり、さっそくバシャバシャと水遊びを楽しむ息子。しかし、一番楽しそうな噴水にはなぜか入りたがらない。
噴水は結構な勢いがあり、一人で入る勇気がないのだろう。

しばらくわたしと二人、水場の方で遊んでいると、
「あれ?〇〇くんじゃん」と、息子は声をかけられた。

どうやら同じクラスのお友だちのようだ。

最初はそのお友だちとモジモジしながら遊んでいたが、だんだん慣れてきたのか、大声を出しながら笑い合い、二人だけの世界へ入り込む。

こういう場合、親の出番はない。

手持ち無沙汰になったわたしは、近くのベンチに腰掛け、息子とお友だちの様子を遠目に眺める。

近ごろ公園へ行くと、こうやって息子のお友だちとバッタリ会うことが多くなってきた。
おそらく小学一年生になり、学校での知り合いが増えたからだろう。

そのお友だちは、普段学校の休み時間に一緒に遊んでいる子ではなさそうだった。

でも、こうやってオフの日にバッタリ会うと、二人だけの世界に入り、遊びを考え、楽しむことができるのだから、なんだかすごい。
大人のわたしには真似できないなぁと思った。


そうしてしばらく二人で遊んでいると、また一人「あれ?〇〇じゃん!」とお友だちがやってきた。

すると、息子たちのテンションは爆上がり。
息子が最初、戸惑って入らなかった噴水にも、お友だちが一緒なので果敢に飛び込んでいく。
最終的には周りにいた子を含め、6人で水遊びや鬼ごっこをして楽しんでいた。

噴水が終わりの時間になり、お友だちも少しずつ帰りだしたので、わたしたちもお家へ帰ることにした。

噴水の水が冷たかったようで、息子はブルブルと震えていたが、シャワーのお湯を浴びて「あー、めっちゃ暖かい!」と生き返った様子。

ふふふ。風邪引くなよ。
何はともあれ、お友だちと楽しい時間が過ごせてよかったね。


息子は幼稚園の頃、わたしが近くにいないとお友だちと遊ぶことができなかった。
それがいま、こうして子どもたちだけで遊んでいる。

そんな息子の成長を感じると同時に、こうやって少しずつ親の手を離れていくんだなぁと、複雑な気持ちになった。

もう少し大きくなったら、子どもたちだけで遊びの約束をしてきて、
「ちょっと公園行ってくる!」
と一人で繰り出していくんだろうなぁ。

まあ、その日が来るのはもう少し先の話だ。
まだまだ夏はこれから。
ということで、今週末も晴れたら公園にいこうね。

おわり。

(あとがき)
日曜日も公園に行きましたが、その日はお友だちがいませんでした。
土曜日が楽しすぎたのか、わたしに同じ遊びを要求してきます。
でも、39歳のおじさんがはしゃいで噴水へ飛び込む勇気はありません。
頼むから、来週もお友だちいてくれー!


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