巨人の坂本勇人選手が、サードにコンバートされました。少し前から言われていたことが、実現したということになりますね。
ショートで離脱されると、打線の核と守備の要を両方失うことになります。また、ショートは運動量も多く負担の多いポジションです。
身体的には比較的楽にはなります。ただ、サードとバッターの距離の近さは怖いくらいです。同じことはファーストにも言えるんですが、強打者が引っ張ってくると強い打球が来ます。それを上手く処理する必要がありますが、その点において何ら問題はないでしょう。

それに坂本選手は打撃の要でもあります。坂本選手がいるかいないかで、打線の破壊力が段違いです。2000安打を超え、ホームランも300本に迫り、二塁打はそのうちNPB記録になる。ある意味岡本選手とは違った打線の核なのです。

本当はコンバートされた段階で書いていたんですが。いろいろあってシーズンが終わってからになりました。原監督の置き土産の一つでしょう。2008年に開幕スタメンで使った時から、定まった運命みたいなものだったのかもしれません。坂本選手の能力ならどのポジション・打順であっても対応できると思います。
坂本選手本人としても、打撃でも守備でもこれまで以上の働きをしてくれるでしょう。
そこで求めたいことが2点あります。
一つ目はシーズン200安打の達成です。ジャイアンツの歴史において、これを達成した選手はおりません。長嶋さんや王さんですらも達成できていないのです。シーズンのキャリアハイは178安打です。ジャイアンツの歴史を変えてほしいと思います。
2つ目はシーズン100打点の達成です。こちらは少々難しいかなと思います。40本打ったシーズンでさえ92打点でしたからね。それに打点は前のバッターが出ることが大切ですが、今年みたいな日替わり打線ではだめでしょう。
この2つを達成するには、打線(順)の固定と前のバッターの出塁が必要不可欠です。

結論を述べますと、コンバートは良いことです。ただ、「ショート坂本」を見れなくなるのは寂しいものです。でも、神様ですから来年以降とんでもなく素晴らしい成績を残して、阿部新監督を胴上げしていることでしょう。