NPO法人でなぜ働こうと思ったか(2)

~安井コラム#60~
どうも。IT企業では、頑張った分に比例して、バグというマイナスの結果が増えることを知っている安井です。

NPOでなぜ働こうと思ったか(1)の続きで、
『なぜ、フィリピンの子供達を支援するNPOに興味を持ったのか』という話。

5年くらい前に、フィリピンのセブ島に3ヶ月弱、生活していたことがある。
セブ島といえば、何と言っても海。

語学留学という名でセブ島に行ったが、ほぼ毎日遊んだ結果、フィリピン人を超えて、アフリカ人のように黒くなった。
(フィリピン人にI’m Africanというと爆笑された)

そんなめっちゃ楽しそうの裏側で、一つ学んだことがある。

フィリピンは俗に言う「発展途上国」であるわけだが、
発展途上国には、「ストリートチルドレン」と呼ばれる、家がなかったり、
ドラッグをやっている子供たちがいて、その問題を解決しようと、目が向けられることが多い。

5年前の当時から、その問題ではなく、
経済の発展にフィリピン人の大人たちの考えが追いついていないことに、かなり違和感を感じていた。

大人が、学生の自分にご飯をご馳走になろうと、簡単に要求してくる
貰える人から貰う、与える余裕無いから与えない

そんなことに違和感を思って、フィリピン人の友達に「それはおかしい(自分のことは自分でするべき、できないなら代替案を考えるべき)」と伝えたことがある。
拙い英語だったんだが、日本人の友人のフォローもあり、彼らの考えが変わった。
彼女ら自身でできる限りの工夫をして、自分のためにお別れ会などの場を用意し、フィリピン料理まで振舞ってくれた。決して高価なものではなかったが、日本では経験できないことができ、時間と頭を使って自分のために行動してくれたことが、非常に嬉しかった。

彼女らは、お金がないなりの工夫をして、行動をしていた。

経済の発展の先には、やはり、心が豊かではなくてはならなく、
それを今からつけておかないと、手遅れになると感じた。

途上国では、物事がどんどん進んでいき、いろんなことでギャップを感じて困難なことが発生するが、
それをコツコツ対処できるのが、何にでも通用する『考え方』や『努力』であると思っている。

このような考えを持って周りのフィリピン人に対して(10人ほど)、しっかりと向き合って、人の行動を変えることができたわけだが、もっと多くの人が自立をして、経済の発展の中で、闘って欲しいと感じていた。
そんな中、あるNPO法人の活動を知った。

そのNPO法人は、物資の支援ではなく、音楽やスポーツを通じて、人としての豊かを養う支援をしている。
楽器を提供したり、発表会の場を設けて物事に向き合う姿勢を教えたりして、何にでも通用する人間力を築きあげている。
きっとその活動の先に、子供達が将来、フィリピンを支える大人になると思い、多くの人を動かすナレッジや、実際の感動を目の前で味わいたいと思い、志望動機を書いた。

きっとその想いは伝わった。

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