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ユーザーの声を聴く_#3_ちゃんと来てもらうようにするために

前回はユーザーインタビューを進めるための全体の流れを理解しました。

今回からは一つひとつ詳細に確認していきます。
まずは「ユーザーの集め方」です。
文字数:約2,000

参考図書

第2章 ユーザーを集める~リクルーティングの落とし穴~

10 段取りその1 <ユーザーを集めるのに時間がかかりすぎ>

・短期間に効率よく、ミスなくユーザーを集める3つの秘訣
①気が利くリクルーティング会社を選ぶ
・リクルーティング条件を伝えて見積を依頼し、あわせて「およその出現率」の提示も依頼しておく
・候補者をふるいにかけるための質問と条件を書き出した「スクリーナー」を使う
・リクルーティング会社または自社でスクリーナーを作成するかを決める
・リクルーティング会社の方がユーザーイメージを持っているはずなのでリクルーティング会社が作成したスクリーナーをチェックして修正する進め方が効率が良いこともある

②マイルストーンを細かく刻む
・リクルーティング会社とで、いつまでに誰が何をしておくかを示し、共有する

③先に時間割を組む
・調査当日の時間割を作成し、いつ何時から何時まで拘束されるのかをはっきり決めておく

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P76~P82

11 段取りその2 <参加人数の設定>

①人数より先にセグメントを固める
②セグメントごとに何人集めるか決める

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P83~P86

12 段取りその3 <謝礼の設定>

①相場から逸脱しない金額
・おおよその相場として
 60分で5,000円前後
 自宅への訪問調査の場合は10,000円前後
 会場へ来てもらう場合は交通費込み

②内容に応じてプラス
・おおよその相場として
 宿題なら+2,000円
 持参物ありの場合+500円/個
 後日電話インタビュー+3,000円前後

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P87~P91

13 スクリーナーづくりその1 <想定通りの人に来てもらう>

・条件を満たす人を確実に見極める質問作り
①応募要領をまとめる
・次の二つの情報をわかりやすく提示する
1、どういう人に応募してもらいたいか
2、選ばれた時に同意してもらう事柄

②応募資格の判断基準を質問に置き換える
・第一章の目的設定その2で説明した判断基準がアンケートで使う骨子になる
・ひとつの判断基準の判定をひとつの質問で行えるようにする

③回答に迷わせない質問と選択になっているか
 +SA(シングルアンサー)
 →選択肢の中からひとつだけ選んでもらう
 +MA(マルチプルアンサー)
 →選択肢の中から該当するものをすべて選んでもらう
 +OA(オープンアンサー)
 →選択肢を設けず回答者に記載してもらう

④分岐ポイントを明確にする
・後で分岐のチェックを行うために、どこに分岐があるのかを分かるようにしておくと良い

⑤対象外の判断に使う質問はなるべく前半に置く

⑥最小限の質問で自然な流れを作る
・質問の数は必要最小限にするように心がける
・ついでにこれも聞いておこうと考えがちだが、ここで準備する質問は候補者をふるいにかけて適切なユーザーに絞り込むことが目的

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P92~P103

15 機縁法の活用 <理想のユーザー像の見つけ方>

・ニッチな商品やサービスの場合、ユーザーの絶対数が少ない
・こうしたとき有効なのが、縁をたどってユーザーを集める「機縁法」
・ごく短期間でユーザーを集めなくてはいけない時の策
①募集条件を必要最小限にする
②紹介者へのお礼も準備
③場所は相手の都合に合わせる
④都合のつく日時を複数確認しておく

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P107~P112

16 スクリーナーづくりその3 <なんちゃってユーザーの潜入を阻止>

・条件に合わないユーザーが潜り込んだり、調査に向けて予習されるのを防ぐために、依頼主の正体や調査の内容を悟られないようにする

ユーザーの「心の声」を聴く技術
ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策
ISBN978-4-297-11995-9 C0034
P113~P115

<第2章 ユーザーを集めるの所感>

今回も残念ながら今回も基本的すぎて、テクニックと言えるテクニックは見当たりませんでした。

次回以降、本番準備や本番の心構えになるので、参考になるテクニックが出てくることを信じて読み進めていきます。


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