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母をイメージして詩を書く

恥ずかしくて迷ったけれど、先日認知症の母のことを思って書いた詩を載せてみようと思う。

これは用意されたメロディーからイメージして自分で詩をつけるというワークショップに参加して作ったもの。

静かで穏やかなメロディーから思いつくままに書いて、文字数が合わないところを教えてもらい仕上げた。

はなれても

ごめんね 遠くにいるよね 影しか見えない
透きとおる雲 消えては浮かぶ

はねてはずむ笑い声 からっぽの空ただ広い空 
もどってこないね

あなただけの道だね
ずっと先の後ろ姿に 伸びる影

追いつきたいから走るよ 
黄色い花とあおいろの道

あったかいよね


こうして書くとわけがわからない。

変わりつつある母はもうその実態よりも影を見ているようで、遠く離れていく。
明るく笑っている姿をみてもどこかむなしく見えてしまう。

母だけがわかる世界に行ってもう戻ることはなさそう。

それでも影に追いつくように走っていくから。

私が走るところも母がいるところもあったかいところだよね。

というつもりです。


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