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記憶できないけどそれはたまたまだと思っている母

認知症要介護1の母と同居している。母の記憶力は加速度的に落ちている。

数分前に合って話をしても誰と、何をはもちろん会ったことすら覚えていない。
相槌はうまいのでご近所さんには母のようすに気づいていない人もいる。母にいろいろ話、ご迷惑おかけしてなどとお詫びをしてくれているが、母は何のことか全くわからず聞いている。

このような状態の母のことを人に話すと「ご本人も不安を抱えて辛い思いをしていると思いますよ」と言う人が多い。
それは人によるのではないだろうか。母は「なんだか今日はおかしいのよね」「年を取るとこんなものよね」と忘れることを認める瞬間もあるが、だいたい「あ~いろんなことがすっきりした。よかった。何だか変だったけどもう大丈夫」と忘れることを忘れて明るい。

同じことを繰り返し話し、すぐに忘れて相手が戸惑うことについて、母は前向きに自己肯定感たっぷりで、困ったことがあってもあまり気にしていない。自分のことをバカにしていると感じる人とは接触しない。

この先、母が崩れるのは、自分がいなければ死んでしまうと思っている半ノラの飼い猫がいなくなったときと、排泄の失敗が続いたときだろう。

あまり落ち込まないように対策を今から想像しておこうと思う。

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