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逆転劇を支えた男達【中日ドラゴンズ・7月13日】

 1対3で迎えた7回。岡林勇希選手の適時二塁打、木下拓哉捕手の適時打で一挙4得点を挙げ、逆転勝利したドラゴンズ。そんな逆転劇を演出したのは、ベテラン・平田良介選手と俊足・高松渡選手でした。

貴重な四球

 前日(12日)、出場選手登録された平田選手。出番は2点を追う7回。一死1、2塁のチャンスで登場。追い込まれながらも、低めの球をしっかりを見極め、貴重な四球を選びました。

 そして平田選手の代走として高松選手が起用され、逆転劇の舞台を整えます。ただ、場面は一死満塁。一塁走者の代走に高松選手を起用した立浪監督の采配に、勝負を懸けたなと感じました。

光った立浪監督の采配と高松選手の足

 高松選手の走力を生かすには、長打が生まれないといけない場面。これまでの竜打線なら、失礼ながら長打は容易に望めません。そのまま、平田選手を塁上に残し、展開が広がった時に切り札の高松選手を起用した方が良いのでは。そう感じましたが、すぐに自分の考えを恥じました。

 一死満塁の場面で打順は1番・大島選手。しかし、捕邪飛に倒れ、暗雲が立ちこめます。続く打者は岡林選手。6回の無死満塁のチャンスでは三振に倒れ、巻き返したいと思っていたことでしょう。ヤクルト・今野龍太投手の2球目を見事に捉え、左翼へ逆転となる適時二塁打を放ちました。

 そして、ここで目立ったのが高松選手の足です。左翼手・キブレハン選手が打球処理にもたつく中、あっという間に一塁から本塁へ駆け抜け、逆転のホームを踏みました。

 まさに立浪監督の見事な采配と、それに応えた選手による逆転劇。逆転打を放ったのは岡林選手ですが、そこまでに到る過程を作ったのは代打・平田選手の四球と、高松選手を一塁の代走として起用した立浪監督の采配でしょう。

上位チームの背中も見えてくる

 7回に魅せた鮮やかな逆転劇。その裏には、平田選手の選球眼、立浪監督の采配、高松選手の足が一つとなり、岡林選手の逆転打へ繋がりました。この逆転打の後、木下捕手が追加点となる適時打。8回には加藤翔平選手が本塁打を放ち、勝利を確実にたぐり寄せたドラゴンズ。

 この良い流れが続けば、着実に上位チームの背中が見えてきます。この日の勝利をキッカケに、竜が上昇していくかもしれません。

【出典】
プロ野球 - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

 

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