【中日ドラゴンズ】ヤクルト・梅野雄吾投手獲得! その意図とは? 〜2023現役ドラフト〜
2023年度の現役ドラフト。
ドラゴンズは、ヤクルトから梅野雄吾投手を獲得しました。
梅野投手は今季、中継ぎで5試合に登板。
勝ち負けはなく、防御率は3.38でした。
一方、ドラゴンズからは鈴木博志投手がオリックスに移籍。
鈴木投手は今季、9試合に登板。そのうち、3試合で先発し、1勝2敗、防御率4.07でした。
梅野投手獲得の背景、鈴木投手が去った意味とは。
ドラゴンズの意図を探ります。
リリーフ強化+イニング稼げる投手
今回の現役ドラフトで、リリーフを強化したいという意図がみえました。
梅野投手はプロ3年目の2019年、68試合に登板。
その後も20年、22年に40試合登板を達成した経験豊富な投手です。
24歳の若さながら、通算216試合に登板。これが梅野投手の良さであり、魅力です。
今季、2軍では35試合に登板。7セーブを挙げる活躍はさすがですが、4試合で先発しています。
1軍でも、複数試合でイニング跨ぎを行っています。
リリーフ強化に加え、イニングを稼げる投手を欲していたことが分かります。
177イニング超を埋める必要
鈴木投手は、1・2軍合計で90㌄と3分の2を稼いだ投手として魅力でした。
しかし、強力な投手陣が仇となったのか、チームを去ることになりました。
戦力外になった岡野祐一郎投手のイニング数も合わせると、177㌄と3分の2を穴埋めする必要があります。
ドラフト1位・草加勝投手、同5位・土生翔太投手、同6位の加藤竜馬投手と、今回獲得した梅野投手で、穴埋めしたいということが伺えます。
仕上げに、新外国人投手を獲得し、投手陣の補強を完結させることが予想されます。
損失より大きい!
イニングが稼げる投手を欲して梅野投手を獲得し、鈴木投手を放出したことは、矛盾しています。
最初から鈴木投手を放出しなくて済む話だからです。
しかし、登板過多が心配される勝利の方程式に食い込めるのは、鈴木投手より梅野投手です。
来年のオフ、守護神R・マルティネス投手が流出するかもしれません。
松山晋也投手が2年目のジンクスに陥るかもしれません。
清水達也投手も、藤嶋健人投手も、故障や不調に見舞われないとは限りません。
24歳と若く、経験豊富な梅野投手を獲得できたことは、鈴木投手流出の損失より、大きいと考えています。
フロントの戦略勝ち
今回の現役ドラフトは、フロントの戦略勝ちだと考えています。
イニングを稼げ、勝利の方程式も担える投手を獲得できたからです。
今オフ、ドラフト以外で初めて投手を補強しました。
例年、フロントがみせるチグハグ感は、ここまで少ないといえます。
鈴木投手の穴埋めは簡単ではありませんが、現役ドラフトに成功したといっていいでしょう。
残す補強は、新外国人選手、トレードに限られてきます。
立浪監督3年目のシーズンへ、これまで以上にフロントの的確さを感じる2023年オフです。
【参考サイト】
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